朝刊:2020/04/17

ダウはマイナス圏から前日比小幅高まで戻す。ゴールドは続落。オイルは弱いも売りも多くなく当限は横ばい。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比45銭円安・ドル高の1ドル=107円85~95銭で取引を終えた。朝方発表の米経済指標の悪化で円に買いが先行した。朝方発表になった米新規失業保険申請件数は予想ほどではなったものの、524.5万件と、ウイルス感染の労働市場への影響を示す内容が続いている。また、4月調査のフィラデルフィア連銀景況指数もマイナス56.6と記録的な低水準。米政府やFRBの大胆な積極策が奏功し、市場の不安感は一服こそしているものの、更に景気のV字回復まで織り込んで行って良いのか、市場も迷いが出ているようだ。トランプ大統領はきょうの夕方に経済活動再開に向けた指針を発表する予定で、どのような条件になったら封鎖を解除するのか示すものと見られる。ただ、いつ頃に経済が再開するのか、経済が再開した時に景気はどのようになるのか、未知数なところも多いとの声も聞かれる。次第に市場は方向感がなくなって来ている雰囲気も出ている。そのような中、きょうの為替市場は、リスク回避のドル買いといったところのようだ。なお、きょうはG7首脳がテレビ会議を行っていたが、新型ウイルス感染の危機後の景気回復を保証するために如何なる行動も惜しまないことをコミットした模様。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反発し、前日比33ドル33セント(0.1%)高の2万3537ドル68セントで終えた。大型ハイテク株への物色が相場の支えとなり、取引終了にかけてこの日の高値を付けた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が139.19高の8532.36、S&P500が16.19高の2799.55。寄り付きは上昇して始まったものの、すぐに戻り売りに押され、ダウ平均は一時292ドル安まで下落する場面も見られた。エネルギー株、銀行株、産業株の下げが圧迫している。朝方発表になった米新規失業保険申請件数は予想ほどではなったものの、524.5万件と、ウイルス感染の労働市場への影響を示す内容が続いている。また、4月調査のフィラデルフィア連銀景況指数もマイナス56.6と記録的な低水準。ただ、下値ではIT・ハイテク株中心に買い意欲も出ており、下げ渋る動きも見られた。終盤にはダウ平均も僅かながらプラス圏に浮上した。

NY貴金属

ニューヨーク金は続落、銀は反発。終値の前日比は、金が8.8~6.8ドル安、中心限月の6月限が8.5ドル安、銀が11.0~11.7セント高、中心限月の7月限が11.2セント高。金6月限は続落。時間外取引では、ドル高一服などを受けて押し目を買われて堅調となった。日中取引では、ドル高に転じたことを受けて戻りを売られて軟調となった。銀7月限は金堅調につれ高となったが、ドル高を受けて上げ一服となった。 ニューヨーク金6月限は続落。時間外取引では1738.8~1765.4ドルのレンジで推移、前日比24.8ドル高の1765.0ドルとなった。6月限は、高寄りしたのち、ドル高一服などを受けて押し目を買われて堅調となった。立会時間は、1768.0ドルまで上昇したのち、利食い売りが出たことやドル高を受けて軟調となった。米経済指標が悪化したが、リスク回避のドル高が圧迫要因にな り、1722.6ドルまで下落した。ドルが主要通貨に対して上昇し、ドル建てで取引される金先物の割高感が意識された。 ドル高を受けて調整局面を継続した。米経済指標が悪化したが、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の発言でユーロ圏経済の大幅な縮小に対する懸念も出ており、リスク回避のドル高となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで期近5月物は前日比0.24ドル安の1バレル19.87ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.51ドル安~変わらず。その他の限月は0.41ドル安~0.06ドル高。新型肺炎による石油需要の落ち込みで過剰な在庫の拡大が続く見通しであることが重しだが、最終取引日を来週に控えた5月限の下値は限定的。世界的に新型肺炎の流行が落ち着きつつあることが支援要因。トランプ米大統領は経済活動の再開に向けた指針を引け後に発表する予定となっている。ただ、主要国の経済活動の再開時期は依然として不透明。英政府は都市封鎖を少なくとも3週間延長することを決めた。石油輸出国機構(OPEC)が発表した月報では2020年の需要見通しが従来の日量9973万バレルから同9282万バレルまで大幅に下方修正された。新型コロナウイルスの蔓延によって、世界経済から本来の石油需要が失われていることが背景。た だ、4-6月期に大きく落ち込んだ後、年後半にかけて需要は回復していくと見通されている。4月の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は-56.6まで急低下し、1980年以来の低水準を記録した。米新規失業保険申請件数は524.5万件まで減少した が、新型コロナウイルスによって雇用が急速に失われている状況に変化はない。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近5月限が小幅反発。終値の前日比は2.75セント安~0.50セント高。期近5月限は前日比0.50セント高の319.75セント。 NY原油の頭重い足取りを受けて、引き続きエタノール生産用としての需要不安が重石になったが、USDA発表の週間純輸出成約高が100万トンは下回ったとはいえ、100万トンに近い水準を維持するなど、安定した状態が続いていることが好感されて買い戻された。これまでの下落で値ごろ感が強まっていることも買いを促す要因となり、5月限はわずかな上げ幅ながらプラスサイドで取引を終えている。


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