朝刊:2020/04/20

ダウはしっかりの大幅続伸。一方ゴールドは大幅続落。オイルも大幅下落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日ぶりに反発し、前日比30銭円高・ドル安の1ドル=107円55~65銭で取引を終えた。トランプ大統領がきの う、経済再開の指針を示したことや、ウイルス治療薬の治験で好結果が出たとのニュースで市場には、リスク選好の雰囲気が広がっている。この雰囲気の中、為替市場はこれまでのリスク回避のドル買いの巻き戻しが優勢となっており、ドル売り圧力がドル円を下押ししていた。一時107.30円近辺まで下落する場面が見られたが、米株が一時伸び悩んたことや、原油相場が一時17ドル台半ばまで急落する中、ドルの買い戻しも出ていたようだ。ドル円は108円台は重い一方で、107円台もしっかりとサポートされ、狭い範囲での値動きに終始している印象。トランプ大統領は経済再開に向けて一歩踏み出したものの、再開プロセスは3段階に分かれており、各プロセスの実施期間は最低で14日間となる。早ければ夏前かもしれないが、現実的な経済の完全再開となると、夏以降とも思われ、第3四半期のGDPも望み薄なのかもしれない。そのような中、ドル円は方向感を見出せず、107円台が踊り場となっているようだ。ユーロドルは買い戻しが優勢となり、1.08ドル台後半に一時上昇。ただ、ユーロに関しては弱気な見方が多い。オプション市場では、この1週間でユーロに最も弱気な取引が成立している。場合によってはユーロドルはパリティ(1.00)まで下落するリスクも指摘されているようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。前日比704ドル81セント(3.0%)高の2万4242ドル49セントと3月10日以来、1カ月ぶりの水準で終えた。新型コロナウイルスの治療法や検査体制の確立にむけた取り組みに前進がみられたと受け止められ、過度な懸念が後退した。終値の前日比は、ナスダック総合指数が117.78高の8650.14、S&P500が75.01高の2874.56。トランプ大統領がきのう、経済再開の指針を示したことや、ウイルス治療薬の治験で好結果が出たとのニュースで、きょうの市場はリスク選好の雰囲気が広がった。ダウ平均は伸び悩も場面が見られたものの、終盤にかけて買いが強まり、上げ幅は700ドルを超えた。トランプ大統領は経済再開に向けて一歩踏み出したものの、再開プロセスは3段階に分かれており、各プロセスの実施期間は最低で14日間となる。ギリアド・サイエンシズがシカゴで抗ウイルス治験薬「レムデシビル」の投与を受けている新型ウイルスの患者グループに、発熱や呼吸器官の急回復が見られていると報じられた。臨床試験を支援しているシカゴ大学のマレイン教授によると、投与を受けた大半の患者が退院し、死亡したのは2人だけだったと説明。シカゴ大学の治験には125人が登録し、その大半は重症患者。

NY貴金属

ニューヨーク金は大幅続落、銀は反落。終値の前日比は、金が33.8~31.2ドル安、中心限月の6月限が32.9ドル安、銀が35.1~31.2セント安、中心限月の7月限が32.7セント安。 金6月限は大幅続落。時間外取引では、トランプ米大統領が経済活動再開の指針を発表し、新型コロナウイルスの終息期待から売り優勢となり、一時1700ドル割れまで値を崩した。日中取引では、米株が続伸となり、金のリスクヘッジとしての側面が薄 れ、手じまい売りが先行ムードとなり、再度1700ドル割れとなり、この日の安値圏で引けた。米株式相場が反発し、実物資産の裏付けがあり、リスク回避の際に買われやすい金先物の重荷となった。 銀7月限は時間外取引から金安につれ安。日中取引で一段安となったが、この日の安値から約10セント、下げ幅を縮小して引けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅に下落した。WTIで期近の5月物は前日比1.60ドル安の1バレル18.27ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.60~0.50ドル安。その他の限月は0.13ドル安~0.31ドル高。米株高などで期近3本を除く限月はプラス引けしたものの、5月当限が21日の納会を控えて買い方の手じまいが先行して、安値を更新すると買い方の投げが投げを呼ぶ展開となり、一時17ドル台まで急落して期近ベースで2001年以来の安値を付けたことで、期近3本は軟調に引けた。また、米石油サービス大手、シュルンベルジェがこの日、第1四半期決算が赤字に転落したことを発表したことも期近に弱気インパクトと なった。 5月当限は米国の時間帯の序盤に17.31ドルまで急落。期近ベースで2001年11月以来の安値水準を付けたあと、18ドル台に戻した。これから中心限月となる6月限は当限に引きずられる形で24.57ドルまで下落したが、引けは25ドル台を回復した。

シカゴコーン・大豆

コーンは反発。終値の前営業日比は0.25~3.00セント高。中心限月の7月限は3.00セント高の329.25セント。大豆は続落。終値の前営業日比は4.25~1.75セント安。中心限月の7月限は3.50セント安の842.25セント。米コーンベルトが降雪の悪天候となり、一部では積雪も観測されていることで、作付け遅延懸念が浮上して支援材料となった。また、米株が上伸して、リスクオフの動きが軽減したこともこれまでの安値更新を受けた週末前の買い戻し要因となった。さらには米大手取引員が、ブラジル産のサブクロップ(二期作)のコーンの生産高見通しを下方修正したことも好感された。 7月限はアジアの時間帯から欧州の時間帯の時間外取引では320セント台後半で強含む展開となり、一瞬330セントを試す場面もあった。その後米国の時間帯前半にさらに上伸して、この日の高値となる332.00セントを付けた。その後は330セントを挟んだ小幅なもみ合いとなり、引けでは同水準を割り込んだ。


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