朝刊:2020/04/22

オイル、ゴールドは大きく下げるも貴金属はある程度は値を戻して引ける。ドル円は方向感に欠けて横ばい。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は下落し、前日比15銭円安・ドル高の1ドル=107円70~80銭で取引を終えた。資源国通貨に対してドルが上昇し、円に対してもドル買いが優勢となった。きょうも市場はリスク回避の雰囲気が広がっている中、107.30円近辺まで下落する場面が見られたものの、しっかりとサポートされており、一方で108円には慎重といった雰囲気が続いている。FRBの無制限緩和やトランプ大統領の大胆な政策でV字回復を期待した米株式市場は、ここに来てやや調整の動きが出ている中、ドル円は方向感を見出せていない。感染拡大は依然として続いているものの、拡大ぺースは鈍化傾向を見せ始めており、トランプ大統領も先週、経済再開の指針を発表していた。少しづつ改善の方向に向かってはいるものの、実際に経済活動が再開して、感染前の状況に戻せるのか、戻せるとしても時期や期間はどの程度なのか、未知数な部分が非常に多く、投資家もこれ以上はリスクを取りづらい局面に来ているようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続落した。前日比631ドル56セント(2.7%)安の2万3018ドル88セントで終えた。原油相場の下落が止まらず、投資家心理を冷やした。一時700ドル超下落する場面も見られた。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が631.56ドル安の2万3018.88ドル、ナスダック総合指数が297.50安の8263.23、S&P500が86.60安の2736.56。前日の原油暴落や決算発表を行っている企業の見通しへの言及が警戒感を高めているようだ。企業決算については、通期の具体的な見通しを示せない企業が多いが、それに関する発言はネガティブな内容も多く見受けられる。米株式市場は、FRBの無制限緩和やトランプ大統領の大胆な経済対策で、V字回復への期待から、2月以降の急落の半値を戻していたが、ここに来て、実際の影響を確認したい雰囲気も出ているようだ。先行きに対する信頼感はなお維持しているものの、ここから先は上値に慎重にならざるを得ないといった雰囲気も強いものと思われる。原油については、5月限はきょうが最終売買日だが、プラス圏に戻している。しか し、明日から中心限月となる6月限が今度は6ドル台まで一時急落した。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は急反落。終値の前日比は、金が25.1~22.8ドル安、中心限月の6月限が23.4ドル安、銀が75.8~73.8セント安、中心限月の7月限が75.9セント安。金は急反落。時間外取引は欧州時間の前半の取引から原油安を背景にリスク回避の動きが強まり、下げが加速し、中心限月で期近6月限は一時1670ドル割れまで値を崩した。1666.2ドルまで下落し、今月6日以来の安値をつけた。日中取引では序盤、軟調に推移したが、米株式市場が大幅安で取引を開始すると、押し目買いが喚起され、下値を切り上げ1700ドル台を回復。1708ドルで戻りを抑えらえ、中盤から後半の取引で再度、1700ドル割れとなった。1685ドル水準で下げ渋り、下値堅く引けた。 投資家のリスク回避姿勢の強まりを背景に、外国為替市場でドルが対円やユーロなどで上昇した。銀7月限は金急落から暴落となり、1500セント(15ドル)割れで引けた。

NY原油

NYMEXで、取引の中心で22日から期近物になるWTIの6月物が急落した。前日比8.86ドル(43.4%)安の11ドル・57で終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比8.86ドル安~47.64ドル高。その他の限月は7.59~1.76ドル安。米オクラホマ州クッシングの備蓄施設が数週間以内に満たされる見通しであることから6月限は売りを浴びた。新型コロナウイルスの蔓延によって本来の石油需要は失われており、備蓄施設の枯渇が危惧されている。6月限は一時1バレル=6.50ドルまで大暴落した。前日に大暴落した5月限は取引最終日の本日、昨日の安値である1バレル=-40.32ドルから13.86ドルまで一時戻し、10.01ドルで引けたが、無秩序な売りは他の限月へと広がっている。石油市場のパニックが一段と強まっていることを受けて、サウジアラビアやロシアを中心とした石油輸出国機構(OPEC)プラスは追加策を排除しないと伝わっている が、売りが売りを呼ぶなかで報道は材料視されなかった。トランプ米大統領がサウジからの輸入停止や石油戦略備蓄(SPR)による購入について言及したこともほとんど無視されている。

シカゴコーン・大豆

コーンは続落。終値の前営業日比は6.00~2.25セント安。中心限月の7月限は5.00セント安の317.25セント。全限月が前日に続いて一代安値を更新。大豆は反発。終値の前営業日比は1.75セント~7.50セント高。中心限月の7月限は4.50セント高の840.75セント。前日にNY原油の終値が史上初のマイナスを記録するなか、エタノール用としてのコーン需要の減退懸念が強まり、売り優勢で運ばれた。また、季節外れの寒波に見舞われた米コーンベルトでは依然として低温が続くものの、今後は氷点下からの気温回復が見込まれることに加え、アジアに続いて欧米株式市場の軟調な足取りも重石となるなか、7月限は一時は310セント割れを示現。安値からは買い戻されて下げ幅を縮小したものの、終値ベースでも一代の安値を更新している。また、期近の5月限は終値ベースで310セントを割り込んだ。


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