朝刊:2020/04/23

ゴールド、ダウは急上昇。オイルも反発。本日は全体的に買いムードか。

NY為替

外国為替市場で円相場は前日比横ばいとなり、前日と同じ1ドル=107円70~80銭で取引を終えた。米原油先物や米株式相場が反発し、低リスク通貨とされる円の重荷となった。一時107.95円付近まで上昇し、108円台を試す動きも見られた。しかし、108円手前での上値抵抗も依然として強く、108円台は回復できていない。きょうは原油に買い戻しが見られ、きょうから本格的に中心限月となった6月限は一時16ドル台まで回復した。これを見て米株式市場も反発し、ドル円をサポートしたようだ。ただ、上値に慎重な雰囲気は強く、108円台に入ると戻り待ちの売りオーダーも多数並んでいるようだ。一部からは、前日までの原油急落が、世界経済は壊滅的な状況に直面し、恐慌とまでは行かなくても、不況は長期化するという不安感を人々の中に芽生えさせているとの指摘も聞かれる。ドル円は下値は底堅いものの、108円台には慎重で、方向感なく次の展開を待っている状況に変化は無さそうだ。ユーロドルはNY時間に入って戻り売りに押され、1.08ドル台前半に値を落としている。目先は4月に入って強いサポートとなっている1.08ドルをブレイクして来るか注目される。ECBがきょう、電話会議で理事会を開催し、オペに受け入れる担保ルールを改訂した。オペの担保にジャンク債も受け入れるとしている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発した。前日比456ドル94セント(2.0%)高の2万3475ドル82セントで終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が232.15高の8495.38、S&P500が62.75高の2799.31。暴落した原油相場に買い戻しが見られ、株式市場も懸念を一服させた。きょうから中心限月となった6月限は一時16ドル台まで回復。また、米上院がきのう、4840億ドルの小規模企業に対する追加支援策を可決し、きょうは下院で可決される見通し。トランプ大統領も署名する意向で、追加対策への期待も株式市場をサポートしたようだ。一方、決算発表が本格化しており、先週の大手銀は具体的なガイダンスは公表しなかったものの、深刻な見方を示し、市場はネガティブな雰囲気を広げていた。今週はIT企業や半導体が発表を始めているが、IT企業は新型ウイルス感染による外出規制でユーザー数を伸ばしており、食品などの宅配業者も好調なようだ。ムニューシン米財務長官は22日、FOXニュースで「米経済は夏の終わりまでには大部分は再開できるだろう」と述べた。外食のマクドナルドやクレジットカードのビザなど消費関連の幅広い銘柄が買われた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は急反発。終値の前日比は、金が49.1~51.6ドル高、中心限月の6月限が50.5ドル高、銀が45.9~52.5セント高、中心限月の7月限が51.2セント高。金6月限は急反発。時間外取引は原油の押し目が買われたことを受けて堅調となった。日中取引では原油高を受けて上値を伸ばした。前日に2週間ぶりの安値を付けていたため、買いも入りやすかった。バンク・オブ・アメリカが21日、今後1年半の金先物の目標価格を2000ドルから3000ドルに引き上げたことも材料視された。銀7月限は原油高や金堅調を受けて買い優勢となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。22日から期近物になったWTIの6月物は前日比2.21ドル(19.1%)高の1バレル13.78ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比2.00~2.21ドル高。その他の限月は1.56~2.34ドル高。新型肺炎による急激な需要の落ち込みで過剰在庫が溢れており、世界的に石油の備蓄施設が不足し、貯めておけなくなった石油が市場へ流入することが警戒されているものの、石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国が追加的な減産を強いられるとの観測が強まっていることが相場を支えた。OPECプラスは今月、過去最大規模となる日量970万バレルの減産を来月から開始することで合意したばかり。ニューヨーク原油5月限がマイナス価格をつけたことなどもあって、OPECプラスは緊急の電話会議を行っているが、今のところ具体策の発表には至っていない。ただ、ナイジェリア国営石油会社NNPCは、「OPECプラスの合意に関わらず減産しなければならない」、「石油の備蓄施設を見つけることが困難になっている」としている。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近が大幅反発。終値の前営業日比は1.50~8.25セント高。中心限月の7月限は7.50セント高の324.75セント。大豆は期近の主要限月が続伸。終値の前営業日比は10.25セント安~4.00セント高。中心限月の7月限は1.75セント高の842.50セント。続落後で下値警戒感が強まるなか買い戻す動きが広がった。新型コロナウイルスのワクチン開発に対する期待感の強まりや、原油価格の上昇、欧米株式市場の堅調な足取りが買いを支援するなか前日の高値を上抜き、327.50セントまで上げ幅を拡大し、324セント台で取引を終えた。


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