朝刊:2020/04/24

ダウは取引開始後は上値を伸ばすも引けは小幅高で終える。ゴールドは小幅続伸。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に上昇し、前日比15銭円高・ドル安の1ドル=107円55~65銭で取引を終えた。ユーロ圏の景気懸念を背景に円が対ユーロで上昇し、対ドルでも円買いがやや優勢となった。しかし、上げを維持できずに、その後は伸び悩む動きが見られている。序盤の上昇については、日銀が無制限の国債購入とコマーシャルペーパー(CP)・社債の購入倍増を議論するとの報道が伝わったことや、米株が序盤は大幅に続伸して始まったこともフォローとなっていたようだ。報道によると、日銀は新型ウイルスの感染拡大による経済の急速な悪化を受け、来週27日の決定会合で追加の金融緩和策を打ち出す最終調整に入ったと伝えている。国債の購入額は現在の年80兆円としているメドを撤廃し、必要な量を制限なく買えるようにする方向で議論するという。CPや社債についても購入上限額を倍増する見込みだと伝えている。ただ、ドル円の上値は重く108円台に入ると戻り待ちの売りオーダーが並んでいるようで、買いが一巡すると、107円台半ばに伸び悩んでいる。新型ウイルス感染の治療薬として期待されているギリアド・サイエンシズ社の「レムデシビル」の治験が、最初のトライアルで失敗に終わったと伝わったこともドル円を圧迫。中国での臨床試験で肯定的な結果が出なかった模様。

NYダウ

きょうのNY株式市場は取引開始直後から買いが先行し、ダウ平均は一時400ドル超上昇する場面が見られた。ただ、後半になって失速。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が39.44ドル高の2万3515.26ドル、ナスダック総合指数が0.63安の8494.75、S&P500が1.51安の2797.80。朝方発表になった新規失業保険申請件数が手掛かり材料になった模様。4月18日週の申請件数は442.7万件と異例の件数が続いているものの、伸びは3週連続で鈍化しており、雇用悪化はピークに達したとの見方に繋がった模様。一方、市場には慎重な見方も根強い。新型ウイルス感染による雇用悪化はピークアウトが近く、平常に落ち着いたとしても、今度は原油暴落によるエネルギー産業での雇用喪失が続き、雇用情勢はウイルス感染前の状況には戻らないとの指摘も出ている。同時刻に発表された失業保険継続受給者の失業率は11%と過去最悪の水準に上昇してお り、なお楽観視できないとの見解も聞かれる。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が4.6~8.0ドル高、中心限月の6月限が7.1ドル高、銀が1.4~7.1セント高、中心限月の7月限が2.3セント高。金6月限は続伸。時間外取引は原油堅調などを受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、各国の購買担当者景気指数(PMI)が過去最低を更新したことを受けて上値を伸ばした。日中取引では、米経済指標の悪化が支援要因となったが、ドル安が一服すると、上げ一服となった。IHSマークイットが23日発表した4月の米国の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が11年ぶりの低水準に落ち込み、サービス業のPMIは過去最低をつけた。米景気の先行き不透明感からリスク回避目的の金買いが広がった。 銀7月限は金堅調につれ高となったが、ドル安一服に上値を抑えられた。ニューヨーク金6月限は続伸。時間外取引では1730.6~1757.9ドルのレンジで推移、前日比14.9ドル高の1753.2ドルとなった。6月限は、安寄りしたのち、原油堅調などを受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、各国の購買担当者景気指数(PMI)が過去最低を更新したことを受けて上値を伸ばした

NY原油

NYMEXで原油先物相場が大幅続伸した。WTIで期近の6月物は前日比2.72ドル(19.7%)高の1バレル16.50ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.75~2.72ドル高。その他の限月は0.81ドル安~0.36ドル高。新型コロナウイルスによる石油需要の蒸発で過剰在庫が増加し、貯蔵施設が満たされることによる暴落が引き続き警戒されている一方で、石油輸出国機構(OPEC)を中心とした主要な産油国が早急に生産量を抑制することによる供給見通しの改善が期待されている。サウジアラビアやロシアが舵取り役であるOPECプラスは、日量970万バレルの減産を5月から実施することで合意しているが、クウェートはすでに供給を減らしていることを明らかにした。減産に消極的だったロシアも非効率的な油井の閉鎖や原油の焼却を選択肢に入れつつ、合意を確実に履行しようとしている。米ギリアド・サイエンシズが開発している新型コロナウイルスの治療薬「レムデシビル」の中国における初期臨床試験が失敗したと英FTが報じたことは重し。ただ、英FTは世界保健機関(WHO)が誤って発表した草案文書に基づいて報道した。ギリアドは中国における臨床試験は被験者数が不十分で打ち切られ、結果は確定的ではないと反論している。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月が続伸。終値の前営業日比は1.75セント安~2.25セント高。中心限月の7月限は1.25セント高の326.00セント。大豆は期近の主要限月が続伸。終値の前営業日比は4.00セント安~4.50セント高。中心限月の7月限は4.25セント高の846.75セント。新型コロナウイルスの感染拡大によるダメージを受けた後で中国が大量の米国産穀物を購入する可能性がある、とロイター通信が伝えるなか、同国からの需要期待が高まり買い優勢となった。経済活動の再開期待や欧米株式市場の堅調な足取りも買いを支援した。ただ、米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高は事前予想の下限に近かったことが重石となったため、上げ幅を縮小しての終了となった。


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