朝刊:2020/04/28

オイルは備蓄施設の不足から大幅安。ゴールドも安い。一方ダウは4日営業日続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前週末比25銭円高・ドル安の1ドル=107円20~30銭で取引を終えた。特にドル買い戻しの材料は見当たらない。ただ、週明けの為替市場はドル売りで始まった。各国の経済活動再開への期待感が市場のムードを改善しているようだ。当初の見込みよりも多くの米州が週内に、経済活動再開を検討するのではとの期待感が高まっている。トランプ大統領は早ければ5月始めにも段階的な活動再開を模索している。ドル円は東京時間から売り優勢で、瞬間的に106円台に下落する場面も見られた。ただ、リスク選好の円安の動きもある中、107円台は維持されている。本日は日銀が追加緩和を発表し、国債購入枠の撤廃や、社債・CPの最大20兆円までの購入も打ち出した。FRBやECBなど各国中銀がすでに大胆な緩和策を打ち出す中で、市場へのインパクトは薄かったようだ。ユーロドルは1.0860ドル近辺まで買い戻されていたが、NY時間に入って伸び悩む展開。21日線が1.08ドル台後半に来ているが、その水準には届かず失速した格好。欧州も経済活動の再開に向けて動き出す気配も見せているが、ユーロの上値は依然として重いようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、前週末比358ドル高の2万4133ドルで終えた。ナスダック総合株価指数も続伸し、3月上旬以来、約1カ月半ぶりの高値で終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が95.64高の8730.16、S&P500が41.74高の2878.48。週明けはリスク選好の雰囲気が強まっており、株式市場は買いが先行している。当初の見込みよりも多くの州が週内に、経済活動を再開を検討するのではとの期待感が株価を押し上げている模様。ただ、医療の専門家からは、経済活動再開は時期尚早との意見も多い。トランプ大統領やFRBから大胆な政策が矢継ぎ早に打ち出され、市場も早期回復への期待感を高めていた。しかし、ここに来て、経済再開後にどの程度まで回復できるのか見極めたい雰囲気も出ており、慎重な声も聞かれる。今週は決算発表ラッシュで、S&P500企業のうち173社が発表を予定している。特にアマゾンやアップル、マイクロソフトなどIT・ハイテクの大手に注目や期待感が集まっているようだ。市場の予想ではS&P500企業の利益は15%の減益が見込まれている。特にエネルギーセクターは厳しい内容が見込まれているようだ。企業も通期のガイダンスまでは示しづらい状況と思われる中、先行きに対するコメントなどが引き続き材料視されそうだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が11.8~10.1ドル安、中心限月の6月限が11.8ドル安、銀が10.4~5.3セント安、中心限月の7月限が10.4セント安。金6月限は続落。時間外取引は押し目を買われる場面も見られたが、経済活動再開に対する期待感による株高などを背景に利食い売りが出て軟調となった。日中取引では、ユーロ安や株高を受けて売り優勢となった。経済活動の正常化が進むとの期待などから米株式相場が上昇した。投資家のリスク回避姿勢がやや和らぎ、実物資産の裏付けがある金先物には売りが優勢となった。 銀7月限は金軟調やドル高を受けて軟調となった。ニューヨーク金6月限は続落。時間外取引では1728.8~1745.8ドルのレンジで推移、前日比4.8ドル安の1730.8ドルとなった。6月限は、高寄りしたのち、経済活動再開に対する期待感による株高などを背景に戻りを売られたことや利食い売りが出て軟調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅に反落した。WTIで、期近の6月物は前日比4.16ドル(24.6%)安の1バレル12.78ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比4.16~3.14ドル安。その他の限月は2.44~0.20ドル安。供給過剰を背景に過剰な石油在庫が積み上がっており、備蓄施設が不足していることが相場を圧迫した。貯蔵しきれなくなった原油が市場に流入し、当限が再びマイナス価格に陥ることが警戒されている。調査会社ケプラーによると、先週末の時点で世界の地上の備蓄施設は約85%がすでに利用されている。ロイター通信の報道によると、米石油企業は貯蔵施設の不足を補うため普段は利用されない内航船を確保し、備蓄しようとしている。ジョーンズ・アクトのもとで運行されている割高なタンカーが石油製品の貯蔵目的で予約されているという。マイナス価格による混乱を警戒し、上場投資信託(ETF)の資金が期近を回避していることも圧迫要因。大きく下げた場面では個人投資家の投機的な資金が下げを緩和してきた経緯がある。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続落。終値の前営業日比は10.25~2.25セント安。中心限月の期近7月限は9.75セント安の313.25セント。 大豆は総じて続落。終値の前営業日比は3.50セント安~変わらず。中心限月の期近7月限は3.00セント安の836.50セント。新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う外出制限が欧米諸国の一部地域で緩和されていることに対する期待感が高まりながらも、原油の貯蔵能力不足に対する警戒感が強まり、原油市場が軟調で推移していることが重石となった。米産地での作付け進展見通しも弱材料視されるなか、7月限は320セントを割り込み4月21日以来の安値まで値を落とした後も戻りは浅いまま安値近くで引けを迎えた。


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