朝刊:2020/04/30

ダウは大幅反発。新薬ウイルスの期待が高まる。ゴールドは続落。オイルは大幅反発。

NY為替

きょうのNY為替市場でドル円は106円台半ば付近の狭い範囲での上下動に終始した。医薬品のギリアド・サイエンシズが新型ウイルス薬として期待されている「レムデシビル」の臨床試験で、主要評価項目を達成と発表したことで、市場のムードが高まった。米政府がきょうにも緊急承認するとも伝わった。米株も大幅高となり、ドル円も買い戻しされたものの、依然として上値は重い印象。引き続き、米経済活動再開への期待感が相場を支えているようだが、一部からは、市場は新型ウイルス感染の影響を過小評価しており、2600万人超の労働者が雇用を失っていることの影響を理解してないといった声や、米株式市場の動きが2008年の金融危機時と相似しており、市場は再び底値を探るリスクがあるとの声も聞かれる。リスク選好の雰囲気が広がったものの、先行き不透明感も根強く、ドル円も107円台回復を目指す動きまでは見られなかった。なお、朝方に1-3月期の米GDP速報値が発表され、年率換算で4.8%のマイナス成長となった。予想も下回っている。特に、個人消費がマイナス7.5%と1980年4-6月期以来のマイナス幅を記録したことが重石となった。外出規制が導入される中、自動車や洗濯機といった耐久財への支出が16.1%減と全体の下げをけん引。4-6月期はさらに悪化が見込まれ、景気後退入りは確実視されている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発した。前日比532ドル31セント(2.2%)高の2万4633ドル86セントで終えた。上げ幅は一時600ドルを超えた。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が532.31ドル高の2万4633.86ドル、ナスダック総合指数が306.98高の8914.71、S&P500が76.12高の2939.51。医薬品のギリアド・サイエンシズが新型ウイルス薬として期待されている「レムデシビル」の臨床試験で、主要評価項目を達成と発表したことで、市場のムードが高まった。後半になると、米政府がきょうにも緊急承認するとの報道も伝わっていた。ギリアド株は上昇。引き続き、経済活動再開への期待感が相場を支え、原油が反発したこともサポートしたようだ。一部からは、市場は新型ウイルス感染の影響を過小評価しており、2600万人超の労働者が雇用を失っていることの影響を理解してないといった声や、動きが2008年の金融危機時と相似しており、市場は再度、底値を探るリスクもあるとの声も聞かれる。ただ、いまのところ、前日のような伸び悩む動きは出ていない。

NY貴金属

ニューヨーク金は続落、銀は期近が続落。終値の前日比は、金が8.8ドル安~変わらず、中心限月の6月限が8.8ドル安、銀が1.3セント安~1.6セント高、中心限月の7月限が1.3セント安。金6月限は続落。時間外取引では押し目を買われる場面も見られたが、株高を受けて戻りを売られた。日中取引では、株高を背景に手じまい売りが出て軟調となった。 銀7月限は金軟調を受けて戻しを売られる場面も見られたが、経済活動再開見通しなどを背景に下げ一服となった。新型コロナ治療薬への期待で投資家がリスク選好姿勢を強め、リスク回避の際に買われやすい金先物には売りが出た。取引終了後は買いが優勢になる場面もあった。午後の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を受け、金融緩和が長期間続くと受け止められ、金利が付かない金の買いを誘った。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3営業日ぶりに大幅に反発した。WTIで期近の6月物は前日比2.72ドル(22.0%)高の1バレル15.06ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.52~2.72ドル高。その他の限月は0.20ドル安~1.02ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、ガソリン需要がやや回復し、ガソリン在庫が前週比で減少したことが手がかり。ガソリン需要は前週比54.9万バレル増の日量586万バレルまで増加した。石油製品需要は日量1576万3000バレルまで回復。前回は1410万3000バレルだった。新型コロナウイルスを抑制するために米国全体では経済活動が依然として制限されているものの、一部の州はすでに規制を緩めており、需要減少が底打ちした。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み上昇。終値の前営業日比は1.75~4.25セント高。中心限月の7月限は2.50セント高の314.50セント。大豆は上昇。終値の前営業日比は4.00~9.25セント高。中心限月の7月限は5.50セント高の837.50セント。欧州、ニュージーランドでのロックダウン(都市封鎖)の緩和や中国の本格的な経済活動の再開期待や、在庫の増加幅が予想を下回ったことで原油が堅調で推移したことが買いを支援した。また、米国でのトランプ大統領による食肉加工工場の操業継続命令、アジアに続いて欧米株式市場が上昇したことも強気要因となった。ただ、エタノール生産が過去最低水準を更新したため、上げ幅は限られた。


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