朝刊:2020/05/08

本日ゴールドは急反発。ダウもしっかり。オイルは続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに反落し、前日比15銭円安・ドル高の1ドル=106円20~30銭で取引を終えた。米経済活動の再開を背景に米株式相場が上昇し、低リスク通貨とされる円は売り優勢となった。ドル買いの動きと、株高、原油高がドル円の買い戻しを誘っていたようだ。東京勢が大型連休から戻っているが、連休中にドル円は一時105円台まで下落するなど、売りが優勢となっていたことから、輸入企業やファンド勢などからの値ごろ感の買いが入っていた模様。序盤のドル高については、米経済活動再開が控える中、ドル買いのフローが対欧州通貨中心に入っていたものと思われる。米国を始め、各国が経済活動再開に向けて舵を切り始めている。ただ、先行きが不透明な状況に変わりはない。そのような中で、リスク回避というよりも、準備通貨としてのドルに注目が集まっているのかもしれない。また、今回のウイルス感染騒動で、米企業の本国回帰が進むとの見方もあり、ドルをサポートしているとの声も聞かれた。ただ、ドル円は節目となっている106.50円水準を上回ると戻り売りも出る中、今度は日本時間0時のロンドンフィキシング通過後からドルの戻り売りが強まり、ドル円は106円台前半に戻している。特段のドル売り材料は見当たらないが、対人民元でドルの戻り売りが強まり、他の通貨ぺアにも波及しているようだ。明日の米雇用統計の発表を控え、ポジション調整がロンドンフィキシングの前と後で、活発に出ているのかもしれない。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比211ドル25セント(0.9%)高の2万3875ドル89セントで終えた。経済活動の再開が多くの州に広がり、米景気が回復するとの期待から主力ハイテク株を中心に買いが優勢となった。一時429ドル高まで上昇し、節目の2万4000ドルを回復していたものの、その水準を上回ると上値も重くなるようだ。終値の前日比は、ナスダック総合指数が125.28高の8979.66、S&P500が32.77高の2881.19。引き続き経済活動再開に期待感を高めている模様。それに加え、この日発表の中国の4月の貿易統計で輸出が3.5%増と予想外のプラスだったことも追い風。中国は先進国に先駆けて都市封鎖を解除しており、今回の結果は投資家心理を押し上げた模様。また、決済サービスのペイパルの決算も追い風となったとの指摘も聞かれる。1-3月期決算を発表し、冴えない決算ではあったものの、4月は著しく改善を見せていると述べたことで買いが強まっている。再開後の経済活動に悲観的な見方も少なくない中、ペイパルの説明がやや安心感を与えている面があるのかもしれない。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は急反発。終値の前日比は、金が37.3~39.4ドル高、中心限月の6月限が37.3ドル高、銀が55.1~57.5セント高、中心限月の7月限が57.5セント高。金6月限は急反発。時間外取引では、押し目を買われて堅調となった。買い一巡後に上げ一服となったが、欧州時間に入ると、地合いを引き締めた。日中取引では、予想以上の米新規失業保険申請件数やドル安を受けて上値を伸ばした。銀7月限は金堅調やドル安を受けて買い優勢となった。経済は再開したものの、米景気の先行き不透明感は強い。8日発表の米雇用統計も急激な悪化が見込まれている。当面はリスク資産の受け皿とみなされる金先物に底堅い需要があるとの見方から買いが入った。ニューヨーク金6月限は急反発。時間外取引では1683.9~1700.3ドルのレンジで推移、前日比11.0ドル高の1699.5ドルとなった。6月限は、安寄りしたのち、押し目を買われて堅調となった。買い一巡後に上げ一服となったが、欧州時間に入ると、地合いを引き締めた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで期近の6月物は前日比0.44ドル(1.8%)安の1バレル23.55ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.79~0.44ドル安。その他の限月は0.55ドル安~0.67ドル高。供給過剰が続き、世界的に過剰在庫が増加し続ける見通しであることが相場を圧迫した。新型コロナウイルスの蔓延が一巡した後、世界経済は再始動する方向にあり、石油需要は回復しつつあるが、需給が均衡するほど需要は持ち直していない。世界経済が本格的に動き出す時期は不透明。米疾病対策センター(CDC)によると、世界最大の石油の消費国である米国の感染拡大はピークアウトしているものの、日々の新規感染者数は2万人程度増え続けている。石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国の協調減産や米原油生産量の自然減は過剰在庫の増加ペースを抑制しているが、在庫拡大が反転するほど需要は回復していない。サウジアラビア国営のサウジアラムコが公式販売価格(OSP)の引き上げを発表したことに対する驚きは限定的。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反発。終値の前営業日比は変わらず~4.25セント高。中心限月の7月限は3.75セント高の318.00セント。大豆は揃って反発。終値の前営業日比は0.25~11.75セント高。中心限月の7月限は11.75セント高の844.25セント。米コーンベルトではこの週末に気温が低下し、季節外れの降霜に見舞われるリスクが高まっていることに加え、中国への大口成約が報告されたことが買いを支援した。米産地では例年を上回るペースで作付が進行し、発芽率も前年同期を上回っていることが降霜に対する懸念を深める要因となるなか、7月限は一時は5月1日以来の320セント台まで上昇。高値からは値を落としながらも5月1日以来の水準で取引を終えた。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。