朝刊:2020/05/13

本日も感染第二波が嫌気されダウは大幅続落。ゴールドは世界的情勢不安感から買いが入る。オイルは期近が反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反発し、前日比50銭円高・ドル安の1ドル=107円10~20銭で取引を終えた。新型コロナウイルス感染の第2波を警戒した売りで米株式相場が下落し、相対的に「低リスク通貨」とされる円の買いにつながった。前日は買いが強まり、107円台後半まで急上昇していたが、さすがに上値での売り圧力は根強いようだ。ただ、前日の急上昇で回復した21日線の水準は維持されており、上値期待は温存されている。本日の21日線は107.15円付近。午後になって米株の下げが強まったこともドル円を圧迫。きょうはドル売りが優勢となったが、WHOの会見が材料視されているとの指摘も聞かれる。WHOの報道官が「新型ウイルス感染治療薬の一部が罹患の長さを抑制しているようだ」と述べていた。ただ、さらなる検証が必要ともしている。また、米中対立への緊張が高まる中、中国がレアアース鉱石など米製品79品目に課している報復関税を免除すると発表したこともドル売りを誘発したのかもしれない。FOMCからECB理事会、先週の米雇用統計といった4月末からの一連の重要イベントを通過して、為替市場は方向感を失っている雰囲気も出ている。市場では経済再開への期待を高める一方で、感染第2波への不安感も強まっている。米中対立もどの方向に進むのか見えないところもあり、為替市場は日替わり相場になっている感もありそうだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続落した。前日比457ドル21セント(1.9%)安の2万3764ドル78セントで終えた。米経済活動の再開を期待した買いが先行したが、新型コロナウイルス感染の第2波を警戒した売りが次第に広がった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が189.79安の9002.55、S&P500が60.20安の2870.12。終盤に入って下げ幅を拡大する動きとなった。序盤は経済再開への期待から買いが先行し、ダウ平均は160ドル高まで上昇して始まった。クオモNY州知事は一部の低リスク企業に限って金曜日から規制を解除すると発表。また、米中対立への緊張が高まる中、中国がレアアース鉱石など米製品79品目に課している報復関税を免除すると発表したこともフォローとなっていたようだ。ただ、市場は経済再開後の感染第2波を警戒している。きょうは米アレルギー・感染症研究所(NIAID)のファウチ所長が上院で議会証言を行っていたが、時期尚早の規制解除は更に感染を拡大させると警告していた。感染は秋・冬に悪化するとも述べている。市場は少し楽観的過ぎるとの見解もある中、次第に戻り売りが優勢となり、ダウ平均は午後になって下げを加速させている。ここ数日、上げを先導してきたIT・ハイテク株が利益確定売りで伸び悩んだことも雰囲気を悪化させたようだ。ダウ平均は再び24000ドルの節目を割り込んだ

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が6.0~9.1ドル高、中心限月の6月限が8.8ドル高、銀が2.3~5.9セント高、中心限月の7月限が2.9セント高。金6月限は反発。時間外取引では、新型コロナウイルス感染の第2波に対する懸念などを受けて堅調となった。日中取引ではドル安や株安を受けて上値を伸ばしたが、ドル安が一服すると上げ一服となった。銀7月限は金堅調やドル安を受けて買い優勢となった。ニューヨーク金6月限は反発。時間外取引では1693.5~1711.9ドルのレンジで推移、前日比10.7ドル高の1708.7ドルとなった。6月限は、高寄りしたのち、戻りを売られる場面も見られたが、新型コロナウイルス感染の第2波に対する懸念やドル高一服を受けて堅調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が反発した。WTIで期近の6月物は前日比1.64ドル(6.8%)高の1バレル25.78ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.25~1.64ドル高。その他の限月は0.30ドル安~0.67ドル高。石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国が現行の減産幅を7月以降も継続することを望んでいると伝わったことが手がかり。サウジアラビアやロシアが軸となったOPECプラスは5、6月に日量970万バレルの減産を行い、7月からは同770万バレルに減産規模を縮小する予定だったが、減産幅を維持することが基本シナリオになっていると関係筋の話として伝わっている。OPECプラスは来月オンライン会合を行う予定で、協調減産の軌道修正を決定する見通し。サウジアラビアは6月に日量100万バレルの追加減産を行うと報道されており、協調減産の強化に前向き。一方で、ロシアの関係筋は現行の減産規模の維持を排除しないが、市場の状況次第であると述べている。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反発。終値の前営業日比は変わらず~5.25セント高。中心限月の7月限は3.75セント高の322.25セント。 大豆は概ね反落。終値の前営業日比は3.00セント安~変わらず。中心限月の7月限は3.00セント安の852.00セント。米農務省(USDA)発表の月例需給報告では20/21年度の期末在庫量は前年度の20億9800万BUから33億1800万BUに増加するとの予測が示されたものの、これが事前予測の平均値を下回っていたことが好感されたうえ、弱材料織り込み感が強まったことで買い戻す動きが広がった。7月限は終値ベースで320セント台を回復。318.25セントで取引を開始した7月限はUSDA月例需給報告を控えるなか様子見ムードが強まり、欧州の時間帯後半まで317.25~318.50セントの固定されたレンジ内で高下。


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