朝刊:2020/05/15

ゴールドは大幅続伸。ダウはマイナス圏スタートも売り一巡後は反発。オイルは反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日ぶりに反落し、前日比20銭円安・ドル高の1ドル=107円20~30銭で取引を終えた。ロンドン時間にトランプ大統領が「今は強いドルを持つのに素晴らしい時期」と語ったことでドル買いが強まり、106円台に下落していたドル円も買いが強まった。急落して始まった米株が急速に切り返したことがドル円をサポートした。しかし、前日のパウエルFRB議長のスピーチをきっかけに市場は、経済再開後の先行きに対する不透明感を強めておりドル円の上値は重い。米株式市場では、現在のバリュエーションに懐疑的な見方も出ており、市場からは1999年以来の過大評価との見方や、リスク・リワードはかつてないほど悪化しているといった声も聞かれる。米中対立への警戒も依然として根強いようだ。トランプ大統領は、テレビインタビューで「習主席といまは話をしたくない」と述べたうえで、「中国と完全に断交することが可能か、断交した場合に何が起きるか」思案していると述べていた。そのような中でドル円は、下値ではドル買いのフォローがある一方で、上値ではリスク回避の円高リスクも意識され、いまひとつ方向感が出ない状況も見られている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発した。前日比377ドル37セント(1.6%)高の2万3625ドル34セントで終えた。ダウ平均は前日までの3日間で1083ドル(4.5%)下落しており、自律反発を狙った短期筋の買いが優勢だった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が80.56高の8943.72、S&P500が32.50高の2852.50。序盤は売りが強まりダウ平均は458ドル安まで下落する場面も見られたが、売り一巡後は急速に切り返した。序盤の売りについては、取引開始前に発表になった米新規失業保険申請件数は298万人と予想を上回ったことや、前日のパウエルFRB議長のスピーチをきっかけに、現在のバリュエーションに懐疑的な見方も出ており、市場からは1999年以来の過大評価との意見や、株式市場のリスク・リワードはかつてないほど悪化しているとの声も聞かれた。また、米中対立への警戒も依然として根強いようだ。トランプ大統領は、テレビインタビューで「習主席といまは話をしたくない」と述べたうえで、「中国と完全に断交することが可能か、断交した場合に何が起きるか」思案していると述べていた。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸、銀は反発。終値の前日比は、金が23.8~24.7ドル高、中心限月の6月限が24.5ドル高、銀が44.7~48.5セント高、中心限月の7月限が48.5セント高。金6月限は続伸。時間外取引では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の景気低迷見通しによる株安が支援要因となったが、買い一巡後はドル高を受けて上げ一服となった。日中取引では、予想以上の米新規失業保険申請件数などを受けて押し目を買われると、上値を伸ばした。失業保険申請件数の増加などを受けて米景気の先行き不透明感が意識され、実物資産の裏付けのある金先物への買いが続いた。銀7月限は金堅調につれ高となった。ニューヨーク金6月限は続伸。時間外取引では1718.6~1728.5ドルのレンジで推移、前日比5.2ドル高の1721.8ドルとなった。6月限は、高寄りしたのち、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の景気低迷見通しによる株安が支援要因となったが、買い一巡後はドル高を受けて上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の6月物は前日比2.27ドル(9.0%)高の1バレル27.56ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比2.20~2.27ドル高。その他の限月は0.02~1.86ドル高。 前日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が減少したことが引き続き支援要因となったほか、国際エネルギー機関(IEA)が月報で、今年4-6月期の世界の需要見通しを320万バレル引き上げ、日量7930万バレルとしたことや、需要の回復が続けば年後半に原油在庫の取り崩しが始まるとの見通しを示したことが相場を押し上げた。新型肺炎の流行を抑制するための移動制限などで、足元の過剰在庫は急速に拡大している。IEAは新型コロナウイルスを抑制するための移動制限が緩和され始めていることが需要回復の背景と指摘。最近のピークで約40億人が移動を制限されていたが、5月末時点で約28億人まで制限を受ける人々の数が減少すると予測している。また、石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心としたOPECプラス以外の産油国で、想定以上のペースで生産量が急減していることも需給見通しを改善させているという。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月が小幅続落。終値の前営業日比は0.75セント安~2.00セント高。中心限月の7月限は0.75セント安の317.50セント。大豆は総じて続落。終値の前営業日比は2.50~0.50セント安。中心限月の期近7月限は2.50セント安の837.00セント。米産地での気温上昇で低温懸念が後退したうえ、生育環境が改善したことで米農務省(USDA)月例需給報告で示された高いイールドと生産量が実現される可能性が高まったとの見方を強めたうえ、これで期末在庫量が拡大するとの観測が広がったことで売り優勢で運ばれた。ただ、USDA週間純輸出成約高報告が強気な内容だったことで買い支えられ、下げ幅は限定された。納会を迎えた5月限は前日比変わらずの320.25セントで終えた。318.25セントで取引を開始した7月限はその後は緩やかに値位置を切り下げながらも欧州の時間帯は317セントが下値支持線となった。


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