朝刊:2020/05/18

ダウは一時は売られるも前日比プラス圏で引ける。ゴールドは力強く大幅続伸で国内最高値更新。原油も続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比20銭円高・ドル安の1ドル=107円00~10銭で取引を終えた。この日発表の米経済指標は小売売上高は過去最大の減少となったものの、その後の鉱工業生産やミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回り、ドル円は買い戻しの動きが出ている。特にミシガン大指数は、米政府が先月に救済策として実施した給付金が消費者のセンチメント低下を防いだと見られ、前回から上昇したことは驚きとなった。きょうは米中対立激化を示す動きや報道が出ており、市場は懸念を強めている。ただ、下落して始まった米株式市場も買い戻しの動きを見せ、本日のロンドンフィキシングにかけて実需のドル買いが強まったこともドル円を押し上げた。ドル円は21日線の水準を維持しており、来週の動きが注目される。ただ、上値はなお重そうだ。ユーロドルは1.0850ドル付近まで一時上昇する場面も見られ、1.0845ドル付近に来ている21日線に顔合わせする場面が見られた。ただ、ロンドンフィキシングにかけドル買いの動きが強まったことから、ユーロドルは上値を止められている。

NYダウ

米株式株式相場は続伸し、ダウ工業株30種平均は前日比60ドル08セント(0.3%)高の2万3685ドル42セントで終えた。経済活動の再開に伴う米景気指標の改善や原油先物相場の上昇などを好感した買いが入った.終値の前日比は、ナスダック総合指数が70.84高の9014.56、S&P500が11.20高の2863.70。序盤は反落して始まった。米中対立への懸念が強まっており、株式市場を圧迫している。米国が中国のファーウェイに対する事実上の禁輸措置を強化した。米商務省は米国技術を使って外国で製造した半導体をファーウェイに輸出する場合に許可を求める規則に変更。申請は原則却下するため輸出は事実上難しい。一方、中国側も動いているようで、中国の環球時報によると、クアルコムやシスコシステムズ、アップルといった米ハイテク企業を規制もしくは調査すると伝えた。トランプ大統領がテレビのインタビューで「習主席といまは話をしたくない。中国と完全に断交することが可能か、断交した場合に何が起きるか」思案していると述べていたが、それに対抗した措置と見られている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が15.3~16.7ドル高、中心限月の6月限が15.4ドル高、銀が89.4~92.3セント高、中心限月の7月限が91.4セント高。金6月限は続伸。時間外取引では、上げ一服となる場面も見られたが、景気低迷見通しや米中関係の悪化に対する懸念などを受けて押し目は買われた。日中取引では、米経済指標の悪化などを受けて堅調となった。中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する事実上の禁輸措置を強化すると発表した。米中対立が厳しくなるとの懸念から実物資産の裏付けのある金先物への買いが続いた。銀7月限は金堅調などを受けて戻り高値を更新すると、テクニカル要因の買いが入って急伸した。ニューヨーク金6月限は続伸。時間外取引では1736.8~1748.9ドルのレンジで推移、前日比1.0ドル安の1739.9ドルとなった。6月限は、安寄りしたのち、景気低迷見通しや米中関係の悪化に対する懸念などを受けて押し目は買われた。欧州時間に入ると、ユーロ安を受けて上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。で期近の6月物は前日比1.87ドル(6.8%)高の1バレル29.43ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.64~1.87ドル高。その他の限月は0.30ドル安~1.46ドル高。国際エネルギー機関(IEA)の月報で在庫減少見通しが示されたことや、4月の中国の鉱工業生産指数が上昇し、経済活動再開に対する期待感が支援要因になった。日中取引では、米リグ稼働数の減少も支援要因となって上値を伸ばした。国際エネルギー機関(IEA)の月報で今年上半期の日量970万バレル増加から下半期に550万バレル減少に転じる見通しとなった。また4月の中国の鉱工業生産が前年同月比3.9%増加し、前月の1.1%減少から改善した。経済活動再開で原油の需給が改善するとの期待感が支援要因になった。一方、米経済指標は4月の米小売売上高が前月比16.4%減と悪化したが、米リグ稼働数が減少したことから堅調となった。時間外取引で6月限は堅調に推移。28.75ドルまで上昇し、戻り高値を更新した。通常取引では時間外取引の高値を突破し、4月14日以来の高値29.92ドルを付けた。改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油高や経済活動再開などを受けて堅調となった

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月が反発。終値の前営業日比は0.75セント安~1.75セント高。中心限月の7月限は1.75セント高の319.25セント。大豆は軒並み反発。終値の前営業日比は1.50~5.25セント高。中心限月の期近7月限は1.50セント高の838.50セント。米国でのロックダウン緩和の動きを受けてエタノール需要が回復しつつあるとの見方が買いを支援した。また、ロイター通信がアルジェリアによる米国産コーン大量購入を伝えたことも強気材料視され買い優勢で運ばれた。ただ、引き続き320セントが上値抵抗線として意識されるなど、プラスサイドを維持して取引を終えたとはいえ、上昇に対する抵抗も窺わせる足取りとなった。7月限は317.75セントで取引を開始した後に316.75セントの安値を付け、その後の時間帯は概ね317.75セントを上値抵抗にする頭の重い足取りにとどまった。


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