朝刊:2020/05/19

ダウはワクチン開発の明るい材料から大暴騰。一転、ゴールドは直近高値を付けるも大幅反落。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前週末比25銭円安・ドル高の1ドル=107円25~35銭で取引を終えた。新型コロナウイルスのワクチン開発への期待が高まり、市場のリスク選好姿勢が強まった。市場はリスク選好の雰囲気が強まり、円安の動きがドル円をサポートしている。パウエルFRB議長の発言と原油高、そして、ワクチン開発への期待が市場のムードを高めている模様。パウエルFRB議長は日曜日に放送されたCBSテレビのインタビューで、「景気回復の時期は来年末までずれ込む可能性もある」と語り慎重姿勢を示した一方、「弾薬が尽きているわけではない。貸し出しプログラムに制限はない」と述べたことに市場は安心感を強めた模様。また、原油相場が一時33ドル台まで急上昇。中国の石油需要が新型ウイルス対策で政府が封鎖措置を取る前に見られた水準をほぼ回復したとの報道が伝わった。新型ウイルス薬への期待感も市場のムードを高めた模様。ワクチン開発のモデルナ社が、臨床試験中の新型ウイルス感染向けワクチンが、小規模試験からのデータながら、免疫システムを体内で作り出す可能性がある有望な初期兆候を示したと発表。

NYダウ

米株式相場は3日続伸。ダウ工業株30種平均は前週末比911ドル95セント(3.9%)高の2万4597ドル37セントと4月29日以来の高値で終えた。新型コロナウイルスのワクチン開発への期待が強まり、景気敏感株を中心に幅広い銘柄に買いが優勢となった。上げ幅は一時1000ドルを超えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が220.27高の9234.83、S&P500が90.21高の2953.91。パウエルFRB議長の発言と原油高、そして、ワクチン開発への期待が市場のムードを高めた模様。ダウ平均は節目の2万4000ドル台を再び回復した。パウエルFRB議長は日曜日に放送されたCBSテレビのインタビューで、「景気回復の時期は来年末までずれ込む可能性もある」と語り慎重姿勢を示した一方、「弾薬が尽きているわけではない。貸し出しプログラムに制限はない」と述べたことに市場は安心感を強めた模様。原油相場が33ドル台後半まで一時急上昇。中国の石油需要が新型ウイルス対策で政府が封鎖措置を取る前に見られた水準をほぼ回復したとの報道が伝わった。これを受けエネルギー株や産業株が大幅に上昇。また、新型ウイルス薬への期待感も市場のムードを高めているようだ。ワクチン開発のモデルナが、臨床試験中の新型ウイルス感染向けワクチンが、小規模試験からのデータながら、免疫システムを体内で作り出す可能性があるという有望な初期兆候を示したと発表した。モデルナ株は人気が加速している。

NY貴金属

ニューヨーク金は反落、銀は続伸。終値の前日比は、金が21.9~17.2ドル安、中心限月の6月限が21.9ドル安、銀が39.5~41.8セント高、中心限月の7月限が39.8セント高。金6月限は反落。時間外取引では、米中関係の悪化に対する懸念などを受けて4月14日以来の高値1775.8ドルを付けたのち、利食い売りなどが出て上げ一服となった。日中取引では、株高などを背景に軟調となった。米株式相場が大幅に上昇し、リスク回避目的で買われやすい金から資金が流出した。相場上昇が続いた後で利益確定の売りが出やすかった面もあった。銀7月限は金堅調を受けて2月27日以来の高値1798.5セントを付けたのち、利食い売りが出て上げ一服となった。ニューヨーク金6月限は反落。時間外取引では1755.2~1775.8ドルのレンジで推移、前日比16.4ドル高の1772.7ドルとなった。6月限は、高寄りしたのち、米風関係の悪化に対する懸念などを受けて堅調となり、4月14日以来の高値1775.8ドルを付けた。日中取引は、株高を背景に利食い売りが出て上げ一服となった。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て軟調となり、1729.3ドルまで下落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が3日続伸した。WTIで期近の6月物は前週末比2.39ドル(8.1%)高の1バレル31.82ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比2.13~2.39ドル高。その他の限月は0.88~2.18ドル高。世界的に新型コロナウイルスの流行が一巡し、経済活動が再開しつつあることで需要見通しが改善している。インドでは感染拡大の抑制に苦慮しており、全土での都市封鎖を今月31日まで延長するほか、感染拡大の第2波を警戒して中国東北部では再び移動制限が行われているものの、世界の石油需要は回復に向かっている。今週の米エネルギー情報局(EIA)の週報で、需要のさらなる回復が期待されている。米モデルナが開発中の新型肺炎のワクチンが臨床試験で有力な初期徴候を示したと発表したことや、中国の石油需要がコロナショック前の水準を回復したと伝わったことも支援要因。米モデルナは第2相試験を近日中に開始し、最後の第3相試験を7月に開始する予定。石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国は合意に沿って減産を開始し、調査会社ケプラーによると5月の輸出量は大幅に減少している。サウジアラビアやロシアを中心としたOPECプラスは5~6月に日量970万バレルの減産を行うことを合意しており、サウジやアラブ首長国連邦(UAE)、クウェートは6月に自主的な追加減産を実施する。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月が続伸。終値の前営業日比は1.25セント安~1.50セント高。中心限月の7月限は1.50セント高の320.75セント。大豆は揃って続伸。終値の前営業日比は6.50~8.25セント高。中心限月の期近7月限は6.50セント高の845セント。新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験で好結果が得られたことを受けて原油市場が堅調に推移したことが好感されて買い優勢で運ばれた。また、米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高が前週より減少しながらも100万トン台を維持するなどコーン輸出需要が安定していることも買い支援材料となった。ただ、取引終了後に作柄報告の発表を引けるなか、米産地での順調な作付進行が意識されたことが抑制要因となり、上げ幅は限定された。7月限は、アジアから欧州の時間帯は概ね320.25~321.50セントのレンジ内で高下。シカゴの時間帯を迎えると地合いが軟化し318セントまで下落した。


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