朝刊:2020/05/20

ゴールドは反発。ダウは昨日の上げから利食いが入り反落。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比40銭円安・ドル高の1ドル=107円65~75銭で取引を終えた。ロンドン時間からの円安の動きがドル円を押し上げた。ユーロ円やポンド円も上昇。ドル円はきょうの上げで21日線を上放れる動きが見られており、上値期待を高めている。目先は108.30円付近に来ている200日線まで回復できるか注目。日銀が臨時の決定会合を22日に開催すると発表したことが円安を誘っている。前回の決定会合で黒田総裁が執行部に指示した中小企業などに対する新たな資金繰り支援制度の詳細をはじめ、当面の金融政策運営について議論する。総裁は、新たな資金繰り支援制度について6月中旬の決定会合を待つことなく、臨時の会合でも開いて早急に始めたいと早期実施に意欲を示していた。きょうは米株に戻り売りが強まり、リスク選好のドル売りが一服したこともドル円をサポート。トランプ大統領の世界保険機構(WHO)に対する声明で米中対立激化への懸念が再燃。大統領はテドロスWHO事務局長に書簡を送り、資金を恒久的に引き上げると通告した。30日間の期限を設け、その間に本質的な改善がみられなければ、米国は脱退すると警告。大統領は「WHOは中国の操り人形だ」と非難している。これに対して中国外務省の趙立堅報道官は、米国は中国を非難し中国を利用することで自ら責任を逃れようとする過ちを犯したと反発している。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落し、前日比390ドル51セント(1.6%)安の2万4206ドル86セントで終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が49.72安の9185.11、S&P500が30.97安の2922.94。前日はワクチン開発への期待で、ダウ平均は一時1000ドル超急伸したが、きょうは利益確定売りが出ている。トランプ大統領の世界保険機構(WHO)に対する声明で米中対立の激化が懸念されている模様。終盤になってダウ平均は下げ幅を拡大し、一時400ドル近く下落する場面も見られた。トランプ大統領は世界保険機構(WHO)のテドロス事務局長に書簡を送り、資金を恒久的に引き上げると通告した。30日間の期限を設け、その間に本質的な改善がみられなければ、米国は脱退すると警告。大統領は「WHOは中国の操り人形だ」と言及。中国が新型ウイルスの感染拡大を隠そうとし、WHOも中国の隠ぺいを支援したと非難した。これに対して中国外務省の趙立堅報道官は、米国は中国を非難し中国を利用することで自ら責任を逃れようとする過ちを犯したと述べている。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は続伸。終値の前日比は、金が11.2~12.5ドル高、中心限月の6月限が11.2ドル高、銀が40.9~44.0セント高、中心限月の7月限が43.3セント高。金6月限は反発。時間外取引では、米中対立や新型コロナウイルス感染第2波警戒から押し目買い優勢となり、小高くなった。日中取引では、序盤から上げ幅を拡大。米株式市場でニューヨークダウが反落となると、買い意欲が強まり、一段高となった。中盤でいったん上げ幅を縮小したが、後半から終盤は緩やかに上げ幅を拡大し、1750ドル超えとなった。引け前に上げ幅を縮小したが、米国の景気悪化によるドルの先行き不安からの買いもあり、2ケタ高で引けた。緩和的な金融政策により、金市場に資金が流入しやすい状態が続くとの見方が強まった。銀7月限は続伸。時間外取引で小幅続伸。日中取引では金の反発から上げ幅を拡大。18ドル(1800セント)水準が抵抗線ながら2月27日以来の高値となる1801セントをつけた。高値警戒感は台頭しつつあるが、高値圏で引けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は4日続伸した。WTIで、期近の6月物は前日比0.68ドル(2.1%)高の1バレル32.50ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.31~0.68ドル高。その他の限月は0.55ドル安~0.20ドル高。新型コロナウイルスの流行の抑制に成功した国々は経済活動を再開しつつあり、石油需要が回復していることが相場を引き続き押し上げた。石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国による協調減産も需給見通しも改善させている。ただ、米石油協会(API)が引け後に発表する週報を控えて上値は伸びなかった。20日には米エネルギー情報局(EIA)が週報を発表する。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続伸。終値の前営業日比は0.25セント安~1.50セント高。中心限月の期近7月限は0.50セント高の321.25セント。大豆は期近の主要限月が反落。終値の前営業日比は2.50セント安~1.50セント高。中心限月の期近7月限は2.50セント安の842.50セント。前日に続いて新型コロナウイルスのワクチン期待が買いを支援した。また、原油市場の堅調な足取りを受けてエタノール需要の拡大観測が強まったことも買いを促す一因になった。ただ、トランプ大統領によるWHOへの通告を受けて米中対立激化に対する懸念が強まったため、上げ幅は限られた。


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