朝刊:2020/05/21

ダウはしっかり反発。FOMCの影響からかゴールドは続伸。オイルは5日営業日続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日ぶりに反発し、前日比15銭円高・ドル安の1ドル=107円50~60銭で取引を終えた。対ドルで主要通貨が買われる流れが続き、円も連れ高した。市場はリスク選好の雰囲気が強まり、ドル売り圧力がドル円の上値を圧迫している。ただ、同時に円売りの動きも見られており、下押す動きまでは見られていない。ボラティリティの低い相場展開が相変わらず続いているようだ。市場は引き続き経済再開に期待感を強めている模様。オハイオ州はきのう、外出規制を解除することを表明し、代わりに住民に可能な限り自宅に留まり、社会的距離を保つよう奨励すると述べていた。米中対立のほか、回復の程度やスピード、そして、感染第2波への警戒も根強い。行方を見守りたい雰囲気ではあるものの、市場のセンチメントは強いようだ。午後にFOMC議事録が発表された。マイナス金利に関する言及は何もなく、結果ベースまたは日付ベースのフォワードガイダンスを検討していたことが明らかになった。特に為替市場の反応はない。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比369ドル高の2万4575ドルで終了した。米経済活動が段階的に再開し始めた中、株式相場も前向きに反応している。終値の前日比は、ナスダック総合指数が190.67高の9375.78、S&P500が48.67高の2971.61。今週はボラティリティの高い日替わり相場といった様相だが、きょうは取引開始前に発表されたホームセンターのロウズの決算が好調だったことが安心感に繋がった模様。ただ、両銘柄とも株価は戻り売りに押されている。利益率が低下していることが重しとなっている模様。そのほか、原油相場の上昇もフォローとなっている。ダウ平均の上げ幅は一時400ドルを超え、前日の下げを埋める展開となった。今週はワクチン開発の話題が相場を突き動かしている。モデルナ社が臨床試験の初期段階であるフェーズ1で有望な結果が出たとのニュースから月曜日の市場は期待感で盛り上がった。しかし、これに対してワクチンの専門家からは冷静な見方も伝わっており、きのうの市場は戻り売りに押されている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が6.4~8.3ドル高、中心限月の6月限が6.5ドル高、銀が11.0~13.0セント高、中心限月の7月限が13.0セント高。金6月限は続伸。時間外取引では、米中関係の悪化に対する懸念やドル安を受けて堅調となった。日中取引では株高などを背景に利食い売りが出て1744.0ドルまで下落したが、押し目は買われた。低金利政策を長期的に続ける方針を議論していたことが明らかとなった。金利の付かない資産である金の投資妙味が増すとの見方から、先物が買われた。銀7月限は金堅調やドル安を受けて買い優勢となり、2月27日以来の高値1816.5セントを付けた。ニューヨーク金6月限は続伸。時間外取引では1746.7~1757.6ドルのレンジで推移、前日比10.2ドル高の1755.8ドルとなった。6月限は、高寄りしたのち、米中関係の悪化に対する懸念やドル安を受けて堅調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は5日続伸した。WTIで、この日から期近物となった7月物は前日比1.53ドル(4.8%)高の1バレル33.49ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.47~1.53ドル高。その他の限月は0.60~1.37ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が2週連続で減少し、新型コロナウイルスの流行によってだぶついた需給が改善する兆候があることが相場を一段と押し上げた。米原油生産量は日量1150万バレルまで一段と減少したほか、製油所稼働率は69.4%まで上昇した。コロナショックによって、来月にかけて米国のシェールオイル生産量はさらに減少する見通し。ただ、石油製品需要は前週比22万8000バレル減の日量1658万6000バレルと回復が一巡。前週比でガソリン在庫は増加しており、製油所稼働率がはっきりと上向くほど石油製品の在庫取り崩しは進展していない。留出油の在庫は一段と増加し、2017年3月以来の高水準となった。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近が反落。終値の前営業日比は1.75セント安~1.25セント高。中心限月の期近7月限は1.75セント安の319.50セント。大豆は期近の主要限月が反発。終値の前営業日比は2.50セント安~1.50セント高。中心限月の期近7月限は2.50セント安の842.50セント。これまでの上昇を受けて修正のための転売が見られたことで軟化した。また、米産地での順調な作付及び生育も売りを呼ぶ要因となり、期近7月限は終値ベースで320セントを割り込んだ。7月限は321.25セントで取引を開始した後、早々に320セントを割り込んだ。その後のアジアの時間帯は319.25~320.00セントの狭いレンジ内で高下し、欧州の時間帯の序盤も318.25~319.25セントが取引レンジになるなど、狭いレンジ内での高下にとどまった。


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