朝刊:2020/05/25

メモリアルデーを前に各市場は積極的な値動きを示せず。ダウは横ばい。ゴールドは反発、オイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばいとなり、前日終値と同水準の1ドル=107円55~65銭で取引を終えた。米中関係の悪化が懸念され、低リスク通貨の円は買いが先行した。東京時間に107.35円付近まで値を落としたものの、NY時間にかけてやや買い戻されている。ただ、情勢に変化は見られず、108円台を試そうという動きまでは見られていない。米株式市場は上げが一服。ここに来て香港問題が再浮上しているようだ。中国ではきょうから全国人民代表大会(全人代)が始まったが、李克強首相は、新型ウイルスの情報を中国が隠蔽したとするトランプ政権に反論したほか、香港で国家安全を維持するための国家安全法案を提議した。報道では5月28日に採決が行われる見通しのようだが、法案が成立すれば、香港のデモを抑制する中国政府の取り組みが大幅に強化される。この動きを米国がけん制しており、トランプ大統領は「香港に関して適切な時期に声明を発表する」と述べていたほか、米上院議員らが香港を巡り中国に制裁を科す法案を提出するとも伝わっている。香港を巡って米中対立が更にエスカレートするようであれば、市場もネガティブな反応が警戒される。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に続落した。前日比8ドル96セント安の2万4465ドル16セントで終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が39.71高の9324.59、S&P500が6.94高の2955.45。明日からの3連休を控えて、今週の上げのポジション調整が出ている模様。そのような中で米中対立への懸念が強まっており、週前半に見られた経済再開への期待感に伴う買いは一服していた。中国ではきょうから全国人民代表大会(全人代)が始まっているが、李克強首相は、新型ウイルスの情報を中国が隠蔽したとするトランプ政権に反論したほか、香港で国家安全を維持するための国家安全法案を提議した。報道では国家安全法は5月28日に採決が行われる見通しのようだが、国家安全法が成立すれば、香港のデモを抑制する中国政府の取り組みが大幅に強化される。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が13.6~15.7ドル高、中心限月の6月限が13.6ドル高、銀が32.9~36.7セント高、中心限月の7月限が32.9セント高。金6月限は反発。中国が香港に対する国家安全法の制定を進め、民主主義や人権がさらに失われようとしているなかで、主要国と中国との摩擦が強まっていることから、逃避的な買いが入った。トランプ米大統領は国家安全法が導入されるなら強力に対処するとしているほか、英国、豪州、カナダの外相は懸念を示す共同声明を発表した。米国の制裁を無視して、イランから燃料を積載したタンカーがベネズエラに向かっており、近日中に到着する予定であることから米国と反米国家の対立が先鋭化する可能性があることも金相場を押し上げた。報道によると、ベネズエラ領海に入った後、同国の戦艦がイランからのタンカーを護衛するもよう。米中関係悪化への警戒から、相対的に安全資産とされる金先物には買いが優勢だった。銀7月限は反発。金相場に連動した。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反発、パラジウムは続落。前日比は、プラチナが18.8~22.5ドル高、中心限月の7月限が19.8ドル高、パラジウムが85.20~82.30ドル安、中心限月の6月限は85.20ドル安。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は7営業日ぶりに反落した。WTIで期近の7月物は前日比0.67ドル(2.0%)安の1バレル33.25ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.69~0.67ドル安。その他の限月は0.67~0.21ドル安。22日から始まっている中国の全国人民代表大会(全人代)で、香港に対する国家安全法が整備される見通しであることから中国と主要国の対立懸念が高まり、石油需要の回復見通しを曇らせた。国家安全法によって香港の民主主義や人権がさらに失われようとしており、トランプ米大統領はこれが導入されるなら強力に対処するとしているほか、英国、豪州、カナダの外相は懸念を示す共同声明を発表した。主要国は新型コロナウイルスの感染拡大を抑制できているが、新興国が流行の沈静化に苦慮していることは石油需要の回復見通しのリスクとなっている。主要国における再流行が危惧されていることも圧迫要因。週末からメモリアルデーを含めた3連休となることも調整売りを誘った。ただ、安値からは大きく切り返して引けた。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて小幅続落。終値の前営業日比は2.00セント安~0.25セント高。中心限月の期近7月限は0.25セント高の318.00セント。大豆は期近が小幅続落。終値の前営業日比は2.00セント安~1.25セント高。中心限月の期近7月限は1.75セント安の833.25セント。週末が3連休となることもあり、玉整理主体の値動きとなり、値動きがこう着した。この日開幕した中国の全国人民代表大会(全人代)で、今後国家安全法が採決され、香港に対する治安維持の名目で締め付けが強化される見通しであることで、米中の対立が激化するとの見方からリスクオフの動きで上値が重かった。ただ、米コーンベルトで洪水が深刻化していることや、軟調に始まった米株や、アジアの時間帯に急落した原油が戻したことで、下げ幅も限定的だった。


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