朝刊:2020/05/28

ワクチン開発への期待からダウは続伸。ゴールドは反発。オイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比15銭円安・ドル高の1ドル=107円65~75銭で取引を終えた。市場では米中対立激化への懸念が高まっているが、時間外で米株先物が強い動きを見せていたことから、ドル円は107.95円付近まで上昇する場面も見られた。円安の動きがサポート。ただ、米株式市場が始まると、IT・ハイテク株中心に利益確定売りが強まっていたことから、結局、108円を達成できずに107円台での推移が継続。その後に米株は再び上値追いの動きを見せたものの、ドル円は107円台で変わらず。ドル円はリスクの動向を巡って、狭い範囲で一喜一憂する展開が続いている。ドルと円の方向感が同じであることから、107円台での膠着相場に変化はない。リスク選好・回避の材料ではレンジ相場は抜けそうにはないようだ。米中対立については、明日に最終日を迎える中国の全人代で香港の統制を強化する国家安全法の導入巡り採決を行うが、可決はほぼ確実視されている状況。一方、米側も対抗措置を講ずる意向で、トランプ政権は香港からの輸入品に対する優遇関税の停止を検討しているとも報じられていた。市場では米中対立が再びエスカレートするとの警戒感は根強い。人民元が対ドルで昨年9月以来の安値へ下落しており、明日の動きが警戒される。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。前日比553ドル16セント(2.2%)高の2万5548ドル27セントと節目の2万5000ドルを上回り、3月6日以来ほぼ2カ月半ぶりの高値で終えた。上げ幅は550ドルを超えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が72.14高の9412.36、S&P500が44.36高の3036.13。2万5000ドルを再び回復し、上げに弾みがついたようだ。ダウ平均は3月6日以来の高値水準に上昇し、3月9日に下に開いた窓を埋める動きが見られた。引き続き経済再開とワクチン開発への期待が相場をけん引。ただ、米中対立への懸念も一方で根強く、感染第2波の影響も気掛かりな状況。特に米中対立については、明日、最終日を迎える中国の全人代で香港の統制を強化する国家安全法の導入巡り採決を行うが、可決はほぼ確実視されている状況。一方、米側も対抗措置を講ずる意向で、トランプ政権は香港からの輸入品に対する優遇関税の停止を検討しているとも報じられていた。市場では米中対立が再びエスカレートするとの警戒感が高まっている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は総じて反発。終値の前日比は、金が1.4ドル安~5.5ドル高、中心限月の8月限が1.4ドル安、銀が12.1~16.6セント高、中心限月の7月限が16.2セント高。金8月限は続落。時間外取引では株高などを受けて軟調となった。日中取引では、7日以来の安値1701.6ドルを付けたのち、米中の対立に対する懸念を受けて下げ一服となった。香港情勢を巡り、トランプ米大統領は週内にも中国に制裁を科す可能性を示唆するなど、米中対立が深刻化している。リスク回避姿勢が強まり、安全資産の金先物の買いにつながった。銀7月限は金軟調につれ安となったのち、日中取引で押し目を買われてプラスサイドに転じた。ニューヨーク金8月限は続落。時間外取引では1702.6~1729.1ドルのレンジで推移、前日比20.2ドル安の1708.0ドルとなった。8月限は、安寄りしたのち、株高を受けて軟調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の7月物は前日比1.54ドル(4.5%)安の1バレル32.81ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.54ドル安。その他の限月は1.55~0.12ドル安。香港に対する国家安全法の採決を28日に控えて、中国とその他の主要国の対立激化が警戒された。世界的に新型コロナウイルスの流行はまだ収まっていないなかで、香港情勢の悪化が景気見通しを一段と曇らせている。中国政府が成立を目指す国家安全法によって、香港市民の自由や権利は一段と制限される見通し。ポンペオ米国務長官は香港が高度な自治を維持しているとは断言できないとし、これまで香港に認められてきた貿易の特別待遇が失われる可能性を示唆した。来月の石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国会合で、協調減産の強化が合意に至ると期待されている反面、従来から減産に消極的なロシアが足並みを乱す可能性が警戒されていることも圧迫要因。ロシアのプーチン大統領とサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は減産についての協調関係を強めることで合意したものの、来月の会合を控えて不透明感を払拭できていない。サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、クウェートは日量970万バレルの減産を7月以降も継続することを望んでいる。

シカゴコーン・大豆

コーンは揃って続伸。終値の前営業日比は出来高の薄い先限が0.50セント安だが、それ以外が変わらず~1.50セント高。中心限月の期近7月限は1.50セント高の320.50セント。大豆は軒並み続伸。終値の前営業日比は0.50~2.75セント高。中心限月の期近7月限は1.50セント高の848.50セント。24日時点の作付進捗率は平年の82%を上回る88%とUSDAは発表したが、米産地では一部で洪水が発生していることに加え、今後も雨がちな天気が続くと見られていることを受けて、生育遅れ懸念が強まったことが買いを支援した。20/21年度は米国内需給緩和が見込まれていることや、現時点での作付ペースが平年を上回っていることが上値を抑制する要因となり上げ幅は限られたが、7月限は終値ベースで320セント台を回復した。


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