朝刊:2020/06/01

ダウは前日までの強さは続かず小幅安。ゴールドはしっかり。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比20銭円安・ドル高の1ドル=107円80~90銭で取引を終えた。月末の需給に絡んだ円売り・ドル買いが優勢だった。ドル円は東京市場で107円台前半に落とした流れを受けてNY朝に107円09銭を付ける動きが見られたが、29日昼頃には107円80銭超えまで上昇。クロス円の買いも優勢で、ポンド円がロンドン市場での131円70銭台から133円46銭まで大きく上昇。ユーロ円もロンドン市場で付けた118円80銭台から119円90銭近辺までと、120円を意識するところまで買いが入った。月末のロンドンフィックスにかけての外貨買い円売りが入ったとみられ、ポンドドルはロンドン市場の1.2290近辺から1.2394まで上昇。ユーロドルはやや頭が重かったものの、1.11台前半でのもみ合い。ロンドンフィックス時間を過ぎると一転してクロス円は調整が入る展開。ポンド円は132円70銭台まで一気に落とすと、その後のもみ合いを経て一時132円50銭割れまで。ユーロ円も119円50銭台まで値を落とす場面が見られた。一方NY午後はドル買いも優勢に。パウエルFRB議長が改めてマイナス金利を否定したこと、中国に対する厳しい姿勢を示すと見られたトランプ大統領が、中国への批判はしながらも即時かつ具体的な制裁には踏み込まなかったことなどが、ドルの買いを誘った。ユーロドルは1.1080近辺までユーロ売りドル買いが進行。ポンドドルは1.2290台までと高値から100ポイントの下げとなった。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に続落し、前日比17ドル53セント(0.1%)安の2万5383ドル11セントで終えた。金曜日はマイナス圏も、今週全体でみるとかなり買いが入ったこともあり、週末前の調整もあって、一時前日比260ドルを超える下げを見せた。注目されたトランプ大統領の会見で、中国や香港への即時制裁が見られなかったことで、リスク選好の動きから約400ドルの上昇を見せて、一転して25500ドルに迫る動きとなったが、引けにかけては調整も入り、前日比やや小幅安の水準で引けている。終値の前日比は、ナスダック総合指数が120.88高の9489.87、S&P500が14.58高の3044.31。ダウ平均株価は17銘柄がプラス圏、12銘柄がマイナス圏、1銘柄が変わらずとまちまちな展開。一時ほとんどがマイナス圏に落ちるなど、売りが目立つ展開となったが、米中対立の激化を警戒した動きが、トランプ大統領の会見でやや後退したこともあり、銘柄数ではプラスが優勢に。ゴールドマンサックスが昨日に続いて大きく売られた。JPモルガンチェースも大きな下げに。航空宇宙大手レイセオン・テクノロジーズは4%超の下げに、航空大手ボーイングも値を落としている。ドラッグストア大手ウォルグリーン・ブーツなどが上昇。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は大幅続伸。終値の前日比は、金が23.1~23.7ドル高、中心限月の8月限が23.4ドル高、銀が52.6~54.5セント高、中心限月の7月限が53.2セント高。金8月限は大幅続伸。時間外取引では、米中の対立に対する懸が強く、買いが優勢となり、10ドルを超える上げ幅を維持。日中取引では、トランプ米大統領が中国に関する会見を午後に控えていることから一段と緊張が高まり、金のリスクヘッジからの買いが強まった。ドル安警戒感も買いを促した。5月の最終商いで買い戻しの動きもあり、1750ドルの節目を試した。米10年債の利回り低下などにも支援され、この日の高値圏で引けた。ドルインデックス指数は一時、約2カ月半ぶりに98ポイント割れとなる場面があったが、下値を切り上げ、持ち直した。米中対立の激化が警戒され、現物資産の裏付けがある金先物にリスク回避目的の買いが入った。この日の午後、トランプ米大統領が会見を行い、中国への即時経済制裁についての表明をしなかった。ニューヨーク金の引け後、現物価格は1730ドル割れとなるまで小反落。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が続伸した。WTIで期近の7月物は前日比1.78ドル(5.3%)高の1バレル35.49ドルで終えた。一時35.77ドルと期近物として約2カ月半ぶりの高値を付けた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.78ドル高。その他の限月は0.61~1.71ドル高。ニューヨーク原油は時間外取引では米中の対立からリスクオフの動きが先行し、軟調に推移。日中取引の開始後もその流れを引き継いだ。しかし中盤から押し目買いが優勢となり、午後にトランプ米大統領が会見を行ったが、中国への即時経済制裁についての表明をしなかったことで買い安心感が広まった。また米国内の掘削装置の稼動数の減少継続から地合いを引き締め、終盤にかけて一段高となり、期近7月限は35ドル台半ばから後半での取引となった。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み反落。終値の前営業日比は2.25~1.25セント安。中心限月の期近7月限は1.75セント安の325.75セント。大豆は期近の主要限月は続落。終値の前営業日比は6.25セント安~1.25セント高。中心限月の期近7月限は6.25セント安の840.75セント。米農務省(USDA)が仕向け地不明の大口成約を発表するなど、強気要因も見受けられたが、USDA週間純輸出成約高が前週から大きく落ち込んだことが弱材料となった。また、中国全国人民代表大会(全人代)での香港国家安全法の導入採択を受けてトランプ大統領が中国に対し新たな制裁を発表することを明らかにするなか、中国と米国の対立激化に対する警戒感が強まったことも弱材料視された。327.50セントで取引を開始した7月限はアジアの時間帯に値位置を切り上げて329.50セントの高値に何度も顔合わせし、その後も欧州の時間帯も327.75セントを下値支持線にする底意の強い足取りを演じた。


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