朝刊:2020/06/04

ダウはネガティブ材料はあるもののそれを凌駕し、力強く続伸。ゴールドは株の反動安。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比20銭円安・ドル高の1ドル=108円85~95銭で取引を終えた。一時は1ドル=108円98銭と2カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。景気の底入れ期待を背景とした世界的な株高が続いた。109円台にはなお慎重さも見られたものの、下押す気配もなく、109円をうかがう展開が続いた。感染第2波や米中対立への警戒、そして、米抗議デモも加わり、市場にはネガティブな材料が揃っているものの、市場では経済再開への期待感が根強い。足元の実体経済を見れば、この雰囲気がいつまで続くかは懐疑的な見方もあるものの、FRBの大胆な量的緩和(QE)による過剰流動性に加え、各国政府による景気対策第2弾への期待が支援している模様。ただ、ドル安に過熱感が出ている点は否めない。4月に上値を拒まれた109.40円付近が目先の上値レジスタンスとして意識される。ユーロも買い戻しが続き、ユーロドルは1.12ドル台半ば、ユーロ円も122円台半ばまで上げ幅を拡大した。明日はECB理事会が予定。パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の拡大がほぼ確実視される中で一部からは、資産購入規模を5000億ユーロ増加させ1.25兆ユーロまで拡大させるとの見方や、プログラムの期限を2021年9月まで延長との見方も出ている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸した。前日比527ドル24セント(2.0%)高の2万6269ドル89セントで終えた。2万6000ドル台回復は3カ月ぶり。上げ幅は500ドルを超えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が74.54高の9682.91、S&P500が42.05高の3122.87。感染第2波や米中対立、そして、米抗議デモといったネガティブな材料は揃っているものの、株式市場は経済再開への期待感が根強いようだ。前日はIT・ハイテク株中心に利益確定売りも見られていたものの、終盤になって買いが加速。この動きを見て市場はもう少し上値を試せるという自信につながったのかもしれない。足元の実体経済を見れば、この上げがいつまで続くかは懐疑的な見方もあるものの、FRBの大胆な量的緩和(QE)による過剰流動性に加え、米政府の景気対策第2弾への期待が株式市場を支援している模様。きょうも銀行や産業、エネルギーが上昇したほか、小売りや航空、旅行といった新型ウイルス感染で大打撃を受けたセクターが上げを先導した。この日はISM非製造業景気指数が発表になっていたが、予想を上回りウイルス感染で急激に悪化したサービス業が、前月からは持ち直したことを示した。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が29.2~25.9ドル安、中心限月の8月限が29.2ドル安、銀が30.2~28.6セント安、中心限月の7月限が30.2セント安。金8月限は続落。時間外取引では、押し目を買われる場面も見られたが、株高を背景に戻りを売られて軟調となった。日中取引では、全米雇用報告や米ISM非製造業総合指数が事前予想を上回ったことを受けて軟調となり、5月1日以来の安値1690.3ドルを付けた。米株式相場が大幅高で推移し、リスク回避時に買われやすい金から資金が流出した。銀7月限は金軟調につれ安となった。ニューヨーク金8月限は続落。時間外取引では1716.0~1738.9ドルのレンジで推移、前日比5.0ドル安の1729.0ドルとなった。8月限は、安寄りしたのち、押し目を買われる場面も見られたが、株高を背景に戻りを売られて軟調となった。日中取引は、押し目を買われ、1731.8ドルまで戻した。その後は、全米雇用報告や米ISM非製造業総合指数が事前予想を上回ったことを受けて軟調となり、5月1日以来の安値1690.3ドルを付けた。売り一巡後は下げ一服となり、1705.2ドルまで戻した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が続伸した。WTIで期近の7月物は前日比0.48ドル(1.3%)高の1バレル37.29ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.48~。53ドル高。その他の限月は0.08~0.57ドル高。主要国がコロナ禍を乗り越え、急減した石油需要が回復に向かっていることが引き続き相場を押し上げた。ただ、石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国が現行の合意を見直していたなかで、従来の予定を延長して日量970万バレルの減産を7月も行う方向でまとまりかけていたが、減産遵守率が目立って低いイラクやナイジェリアに対する批判が強まり、協議が難航していると伝わった。今週かあるいは来週に行われる予定だった会合が開催されるのか不透明となっている。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫は減少したものの、石油製品需要の回復が一巡していることも圧迫要因。

シカゴコーン・大豆

コーンは小幅まちまち、期近の主要限月は小幅反落。終値の前営業日比は1.00~3.00セント高。中心限月の期近7月限は0.25セント安の324.00セント。大豆は期近の主要限月が大幅続伸。終値の前営業日比は1.00~7.00セント高。中心限月の期近7月限は7.00セント高の857.50セント。強弱材料が交錯するなか、挟いレンジ内での高下となった。米産地の作付率、発芽率は共に平年を上回っているうえ、作柄も良以上の割合が74%と発表された後で、米産地では気温が上昇し降雨の発生もないなか順調に生育が進行しており、これが弱材料視された。一方では米国のエタノール生産量が引き続き増加すると同時に在庫が減少していることが買いを支援材料となった。この日の期近7月限の取引レンジは3.25セントにとどまっている。期近7月限は324.25セントで取引を開始した後に値位置を落とし、その後は欧州の時間帯中盤まで322.25~323.00セントのレンジ内での高下となった。米産地の好天を受けて弱含みとなり、321.25セントの安値まで値を落としたが、エタノール増産と在庫減少が明らかになったことに加え、大豆市場の堅調な足取りや欧米株高が手掛かりとなって買い戻されて324セント台に浮上。


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