朝刊:2020/06/08

米雇用統計の数字が良く、リスクオンが鮮明化か。ダウは一時1000ドルオーバー高。ゴールドは急反落。オイルは大幅続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は4日続落し、前日比45銭円安・ドル高の1ドル=109円55~65銭で取引を終えた。心理的節目である110円をうかがう展開を見せている。引き続きリスク選好の雰囲気が強まる中で、朝方発表になった米雇用統計が予想外に強かったことがドル円を押し上げた。非農業部門雇用者数(NFP)は250万人増と予想外に増加に転じたほか、失業率も13.3%と予想外に前回から低下した。各州が段階的に経済再開を実施する中で、米新規失業保険申請件数が示す以上に企業は採用を早めたようだ。特にレジャーやホスピタリティ、バーやレストランの雇用増加が顕著に見られる。その分野では約120万人の雇用増が見られ、NFPの増加幅の約半分を占めた。前回は750万人減少していたが、その反動が出たようだ。今回の予想外に強い米雇用統計を受けて、米株式市場は大幅に上昇し、リスク選好の雰囲気を加速させている。ダウ平均は一時1000ドル超上昇する場面も見られた。ただ、その状況下で為替市場には一部ドル買いの動きも見られた。きのうまではリスク選好のドル売りだったが、このところのドル安に過熱感も出ている中で、米雇用統計をきっかけにドルの買い戻しが出たのかもしれない。米経済が他国以上に早期回復を見せ、FRBの緩和姿勢も他国の中銀よりも早期に解消されるとの期待感が出ているのかもしれない。ドル円にとっては円安とドル高の二重の追い風となる。ユーロドルは1.12ドル台に伸び悩む動き。市場はリスク選好の雰囲気を加速させているが、ドル買いの動きも出てユーロドルは上値の重い展開が見られた。特にユーロの悪材料は見当たらないが、対ポンドでの売りもユーロ圧迫した面もあったようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸した。前日比829ドル16セント(3.2%)高の2万7110ドル98セントで終えた。2月24日以来の高値。終値の前日比は、ナスダック総合指数が198.27高の9814.08、S&P500が81.58高の3193.93。寄り付きから買いが先行し、ダウ平均の上げ幅は一時1000ドルを超えた。取引開始前に発表になった5月の米雇用統計が予想外の強さだったことがリスク選好の雰囲気を加速させている。非農業部門雇用者数(NFP)は250万人増と予想外の増加となったほか、失業率は13.3%と予想外に前回から低下した。各米州が段階的に経済再開を実施する中で、予想以上に企業の採用が数多く出たようだ。特にレジャーやホスピタリティ、バーやレストランの雇用増加が顕著に見られている。その分野の雇用は約120万人増加しており、NFPの増加幅の約半分を占める。前回は750万人減少していたが、その反動が出た面もあったようだ。新型ウイルス感染による米労働市場への悪影響は一時的で、今後、経済再開が本格化し、感染も後退が予想される中で、米労働市場は予想以上に早期に回復するとの楽観的な見方も出ていた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は急反落。終値の前日比は、金が44.5~42.7ドル安、中心限月の8月限が44.4ドル安、銀が58.2~47.5セント安、中心限月の7月限が53.8セント安。金8月限は急反落。時間外取引では、株高などを背景に戻りを売られて軟調となった。日中取引では、米雇用統計の予想以上の改善を受けて急落し、4月21日以来の安値1671.7ドルを付けた。一時は1671.7ドルと中心限月として約1カ月半ぶりの安値を付けた。米株式相場が急伸し、リスク回避目的で買われてきた金から資金が流出した。銀7月限は金急落につれ安となり、5月27日以来の安値1737.5セントを付けた。ニューヨーク金8月限は急反落。時間外取引では1705.5~1723.2ドルのレンジで推移、前日比17.6ドル安の1709.8ドルとなった。8月限は、安寄りしたのち、押し目を買われたが、株高などを背景に戻りを売られて軟調となった。日中取引は、米雇用統計が予想以上に改善したことを受けて急落した。リスク選好の動きとなって株価が急伸した。3日安値を割り込むと、テクニカル要因の売りも出て急落し、4月21日以来の安値1671.7ドルを付けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が4日続伸した。WTIで期近の7月物は前日比2.14ドル(5.7%)高の1バレル39.55ドルで終えた。終値の前営業日比は、期近2限月が前日比2.08~2.14ドル高。その他の限月は0.61~2.03ドル高。中心限月の7月限は39.55ドル。米雇用統計の発表後に、米株が急伸してリスクオンの動きになったことや、週末に石油輸出機構(OPEC)プラスの会合で減産延長に合意するとの期待から買われる展開となった。直近の高値を抜けたことで、チャート面からの買い意欲も強まった。また、米国の時間帯後半は、稼働中の原油掘削装置(リグ)数が減少していたことも好感された。7月限は、アジアの時間帯の夜間取引の午前は37ドル台前半で上値の重い展開となり、この時に付けた37.05ドルが結局、この日の安値となった。午後から欧州の時間帯にかけて上昇して、とくに直近の高値だった38.18ドルを抜けると、上げ足を加速する展開となり、米国の時間帯にはそのまま39ドル台に突入した。ただ、40ドル台に乗せる勢いはなく、高値は39.68ドルまでだった。   

シカゴコーン・大豆

コーンは続伸。終値の前営業日比は0.50~2.50セント高。中心限月の7月限は2.25セント高の331.25セント。大豆は期近の主要限月が総じて小幅続伸。終値の前営業日比は6.50ドル安~4.00セント高。中心限月の7月限は変わらずの867.75セント。米雇用統計の発表後、リスクオンの動きが強まり、米株が大幅高、原油も高値更新となったことや、直近の戻り高値を抜けたことに支援されたが、小麦が崩れたことや、米コーンベルト産地で順調な生育が続いているとの見方で、週末前の利食い売りも出やすくなって上げ幅は抑えられた。7月限はアジア~欧州の時間帯の時間外取引では330セント台手前のもみ合いで推移。米国の時間帯に入ると、330セント台に乗せて、高値は332.50セントまであった。

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