朝刊:2020/06/09

ダウは6日連続続伸の大幅高。ゴールドも大幅反発。オイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに反発した。前週末比1円20銭円高・ドル安の1ドル=108円35~45銭で取引を終えた。先週は予想外に強い米雇用統計の発表で109.80円付近まで上昇していたが、心理的節目の110円には到達できずに失速している格好。NY時間に入って急速に売りが強まり、109円付近のストップを巻き込んで下落。その後も見切り売りが加速し、108.45円付近の200日線も一気に下回る展開が見られている。米株はきょうも上昇し、ダウ平均は400ドル超上昇。市場はリスク選好のムードを続けており、ドル円の売り材料はない。しかし、米国債利回りが低下し、原油も戻り売りに押されたことから、それがドル円を圧迫しているのかもしれない。ドル円は他の通貨ペア以上に米国債に敏感だ。きょうはNY州が経済を再開するなど経済再開への期待が投資家のリスク許容度を高め、株高と伴に米国債利回りもこのところ急上昇していた。イールドカーブも急速にスティープ化。株式を含めやや行き過ぎとの見方もある中、今週はFOMCが控えている。先週の米雇用統計は予想外に強かったものの、FRBは慎重姿勢を崩さないと見られる中、米国債利回りの更なる上昇に警戒感も出ており、それがドル円の売りを誘発したのかもしれない。ユーロドルは1.13ドル付近で売買交錯。この日のドイツ鉱工業生産が予想以上に弱かったことから、ロンドン時間には1.1270ドル近辺まで下落していた。しかし、NY時間に入ってドル売りが強まり、ユーロドルも買い戻しが見られた。ただ、1.13ドル台を回復するものの、先週のように上値を積極的に追う雰囲気までは見られていない。

NYダウ

きょうもNY株式市場は買い戻しが続き、ダウ平均は6日続伸。上げ幅は400ドル超に拡大した。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が461.46ドル高の2万7572.44ドル、ナスダック総合指数が110.67高の9924.75、S&P500が38.46高の3232.39。きょうはOPECプラスが7月の減産で合意したことで原油相場が3月以来の40ドル台を一時回復したことを材料に買いが膨らんだ模様。原油相場は利益確定売りに押されたものの、中堅のエネルギー株に活発な買い戻しが入り、全体の雰囲気をサポートしている。先週末の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想外の250万人増を記録し、市場の景気回復への期待感はさらに高まっている模様。ただ、雇用のペースをパンデミック前の水準に戻すためには数千万人の労働者を呼び戻す必要があるとの慎重な声も聞かれる。先週の大幅高でダウ平均は2万7000ドル台を回復。昨年来では3%安と依然としてマイナスではあるものの、3月安値からは48%の急反転を演じている。現段階でこれ以上の上値を織り込んで良いのか慎重な声も聞かれるものの、FRBの大規模な金融緩和と米政府の大胆な景気対策が投資家のリスク許容度を高めているようだ。今週はFOMCが予定されているが、先週の強い米雇用統計を受けてFRBが現状にどのような判断を示すか注目される。なお、S&P500は年初来の下げを埋めている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が21.4~22.6ドル高、中心限月の8月限が22.1ドル高、銀が41.4~46.1セント高、中心限月の7月限が41.4セント高。金8月限は反発。時間外取引では、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でイールドカーブ・コントロールが議論されると伝えられたことを受けて堅調となった。日中取引では、ドル安を受けて堅調となった。9~10日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、金融緩和の継続が意識された。金利が付かない金への買いが優勢だった。銀7月限は金堅調やドル安を受けて反発した。ニューヨーク金8月限は反発。時間外取引では1680.7~1701.5ドルのレンジで推移、前日比12.2ドル高の1695.2ドルとなった。8月限は、高寄りしたのち、戻りを売られたが、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でイールドカーブ・コントロールが議論されると伝えられたことを受けて堅調となった。日中取引は、株高を受けて戻りを売られた。ただドル安から、1690.0ドルで押し目を買われて地合いを引き締めた。時間外取引の高値を突破すると、買い戻しなどが入って上値を伸ばし、1707.6ドルまで上昇した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は5営業日ぶりに反落した。WTIで期近の7月物は前週末比1.36ドル(3.4%)安の1バレル38.19ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.37~1.36ドル安。その他の限月は1.43~1.06ドル安。コロナショック後の需給改善を背景に反発局面が続いていたものの、節目の40ドルに到達したことから利益確定の売りが優勢となった。週末に石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国が日量970万バレル規模の減産目標を7月も継続することで合意したことは支援要因だが、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)、クウェートは6月に実施している合計日量118万バレルの自主的な減産を7月以降は終了する。需要回復が背景。7月以降、この三カ国はOPECプラスの減産目標に沿って生産量を調節する。米株式市場の反発局面が継続しており、ダウ平均やS&P500は2月以来の高値を塗り替えたほか、ナスダック総合指数は過去最高値を更新したが、株高は原油高の手がかりにはならず。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では追加緩和の思惑があり、流動性相場の様相がさらに強まっている。

シカゴコーン・大豆

コーンは続伸。終値の前営業日比は1.75~2.75セント高。中心限月の7月限2.50セント高の333.75セント。大豆は総じて反落。終値の前営業日比は3.00セント安~3.25セント高。中心限月の7月限は3.00セント安の864.75セント。    OPECプラスによる7月減産合意を受けた原油価格の反発基調によりエタノール需要の増加観測を強めたうえ、CFTC報告を受けて売り警戒感が強まるなか買い戻しが広がったことが値を押し上げた。また、USDA発表の週間輸出検証高が100万トン台を維持したことも好感された。この日は大豆、小麦を含む3銘柄では唯一、プラスサイドで取引を終えている。


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