朝刊:2020/06/10

ダウは大幅安のゴールドは続伸。FOMCの明日の結果発表が影響してくるか。オイルは反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸した。前日比65銭円高・ドル安の1ドル=107円70~80銭で取引を終えた。きょうは米株式市場に利益確定売りの動きが見られるなど、このところ続いたリスク選好の雰囲気も一服していた。ロンドン時間にはドル買い戻しも見られていたが、NY時間に入って再びドル売りが強まり、ドル円の上値を圧迫したようだ。米国債利回りの低下や、原油に買い戻しが見られており、ドル売りを誘った面もありそうだ。きょうからFOMCが始まっており明日結果が公表されるが、それをにらんだ動きも出ていたものと思われる。先週発表の米雇用統計は予想外に強い内容となっていたが、FRBは慎重姿勢を崩さないと見られている。ただ、それ自体も既に十分に織り込まれているものと思われる。ドル円は200日線を下放れる展開を見せ107円台のレンジに再び戻した。107円台では日本の投資家の買いも観測されているものの上値は重い。21日線の水準にも到達しており、今回の上げ相場の分岐点に来ている印象もある。明日のFOMCを受けてどの方向に振れるか注目される。ユーロドルはロンドン時間に1.12ドル台半ばまで下落していたものの、NY時間に入って再び買いが強まり1.13ドル台半ばまで一時上昇。ドル売りが根強く、これまでドル高の受け皿となっていたユーロのショートカバーが活発化したようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は7営業日ぶりに反落し、前日比300ドル14セント(1.1%)安の2万7272ドル30セントで終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が29.01高の9953.75、S&P500が25.21安の3207.18。経済再開とその後の回復への期待感から株式市場は買いが続き、ナスダックは最高値更新、S&P500は今年の下げを完全に埋めている。 しかし、戦後最悪の結果が見込まれている4-6月期の米GDPをまだ確認もしておらず、FRBの大規模な金融緩和や米政府の大胆な景気対策に支えられているとは言え、現段階でここまで回復を織り込むことに懐疑的な見方も出ているようだ。ダウ平均は200日線を上放れる展開を見せるなど、このところの急速な上げから過熱感が高まる中で、きょうは利益確定売りが優勢となった。きょうからFOMCが始まり明日結果が公表される。先週発表の米雇用統計は予想外に強い内容となったが、FRBは慎重姿勢を崩さないものと期待されている。ただ、それ自体も既に株価に十分織り込まれている面もある。前日まで上げを先導していた、航空株や銀行、エネルギー、産業などウイルス感染で打撃を受けたセクターは買戻しが一服。一方、このところ伸び悩んでいたIT・ハイテク株に買いが強まっている。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸、銀は反落。終値の前日比は、金が16.4~17.1ドル高、中心限月の8月限が16.8ドル高、銀が14.2~9.4セント安、中心限月の7月限が9.9セント安。 金8月限は続伸。時間外取引では、ドルが下値堅く推移したが、欧州株の下落などに支援され買い先行。日中取引では、ドル軟化、米国株式市場でニューヨークダウの反落から堅調に推移。この日から米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、11日の午後に声明文が発表される。新型コロナウィルスの感染拡大により落ち込んだ米経済の建て直しに大規模な金融緩和政策が維持されるとの見方から買い優勢となった。中盤の取引で今月3日以来の高値となる1729.4ドルまで上げ幅を拡大した。1730ドル超えができず、後半から終盤に上げ幅を縮小も連日の2ケタ高で引けた。米連邦準備理事会(FRB)が10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で緩和的な金融政策を続ける姿勢を示し、金市場に資金が流入するとの見方から買いが優勢となった。銀7月限は時間外取引から反落。日中取引開始後も戻り鈍く、前日の上昇に対しての修正安局面が続いた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで、期近の7月物は前日比0.75ドル(2.0%)高の1バレル38.94ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.73~0.75ドル高。その他の限月は0.36~0.73ドル高。前日に40ドルの節目に到達したことから利益確定の売りに押される場面はあったが、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国による減産や、世界的な需要回復で過剰在庫の取り崩しが期待されていることが相場を支えた。ブラジルやメキシコ、ロシアなど新興国で新型コロナウイルスは引き続き流行しているものの、主要国では感染の拡大が一巡しており、経済活動が復旧しつつある。米エネルギー情報局(EIA)が発表した月報で、米原油生産見通しが一段と引き下げられたことは支援要因。2020年、2021年のすべての四半期において生産見通しが引き下げられており、来年の1-3月期には日量1071万バレルまで減少すると見通されている。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反落。終値の前営業日比は6.25~0.50セント安。中心限月の期近7月限は6.25セント安の327.50セント。大豆は概ね続落。終値の前営業日比は8.25~1.50セント安。中心限月の期近7月限は1.50セント安の863.25セント。 米農務省(USDA)が前日のシカゴ日中取引終了後に発表した作柄報告で良以上の割合が引き上げられたうえ、米産地では生育に適した天気が広がっていることを受け、売り優勢で運ばれた。また、これまでのリスク選考の動きからの修正が入り欧米株式市場が軟調に推移していることも弱材料視された。7月限はこの日の下落で6月4日以来の上げ幅を相殺。終値ベースでも330セントを割り込んだ。7月限は332.25セントで取引を開始した後に値位置を切り上げ、その後のアジアの時間帯は330セントを下値支持線にしての高下となった。


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