朝刊:2020/06/11

ダウは続落。パウエル議長の発言に期待外れか。ゴールドは反落。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前日比60銭円高・ドル安の1ドル=107円10~20銭で取引を終えた。午後になってFOMCの結果が発表になった。FOMCメンバーの金利見通しが2022年末までほぼ現行のゼロ金利水準を見込んでいることが明らかとなり、為替市場はドル売りが加速している。その後のパウエルFRB議長の会見で、市場が注目していたイールドカーブコントロール(YCC)に関して、「なお議論の余地」と述べるなど市場が期待したほど積極性が見られなかった。議長は5月の米雇用統計に関連して、「労働省の失業率は失業を十分反映してない可能性が高い」とも述べていた。ドルは一旦買い戻しが強まる場面が見られたものの、米国債利回りの下げとともに全体的にはドル売りの流れが依然として続いている状況。ユーロドルは上値追いが加速し、一時1.1420ドル近辺まで上昇する場面もみられた。FOMCを受けて買いが加速した格好。ただ、ユーロドルの過熱感は否めず、RSIは買われ過ぎの水準である70を超え、75付近に上昇している。調整が必要な段階でにも入っており、1.14ドル台では戻り売り圧力も高まっているようだ。

NYダウ

米株式市場でナスダック総合株価指数は4日続伸した。前日比66ポイント高の1万0020と初めて1万台で終えた。ただ、ナスダックは1万ポイントに乗せ最高値を更新している。ナスダック総合指数が66.60高の1万0020.35、S&P500が17.04安の3190.14。午後になってFOMCの結果が発表になった。FOMCメンバーの金利見通しが2022年末までほぼ現行のゼロ金利水準を見込んでいることが明らかとなり、株式市場は買いが強まった。FOMCの結果発表直後はダウ平均も一時プラスに転じる場面が見られたものの、その後のパウエルFRB議長の会見でイールドカーブコントロール(YCC)に関して、なお議論の余地と述べるなど市場が期待したほど積極性が見られなかったことから、ダウ平均は下げに転じている。5月の米雇用統計に関連して、労働省の失業率は失業を十分反映してない可能性高いとも述べていた。小売りやレジャー、航空のほか、銀行株やエネルギー、産業などウイルス感染で打撃を受けたセクターの買い戻しが一服。一方、IT・ハイテク株の買いは強く、ナスダックは1万ポイント台に上昇し、最高値を更新する動き。

NY貴金属

ニューヨーク金は反落、銀は期近が小反発。終値の前日比は、金が1.8~1.2ドル安、中心限月の8月限が1.2ドル安、銀が4.2セント安~0.2セント高、中心限月の7月限が0.2セント高。金8月限は反落。時間外取引では、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてドル安に振れたことを受けて堅調となった。日中取引では、利食い売りなどが出て上げ一服となった。米FOMC後はドル安を受けて急伸した。余剰資金が金市場に流入する地合いが続くとの見方から買われた。ドルの先安観が強まり、ドルの代替投資先とされる金に買いを誘った。銀7月限はおおむね金次第の値動きとなり、日中取引で上げ一服となった。ただ米連邦公開市場委員会(FOMC)後はドル安を受けて地合いを引き締めた。ニューヨーク金8月限は反落。時間外取引では1718.7~1731.9ドルのレンジで推移、前日比8.8ドル高の1730.7ドルとなった。8月限は、安寄りしたのち、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてドル安に振れたことを受けて押し目を買われた。日中取引は、序盤の高値を上回り、1735.2ドルまで上昇した。その後は利食い売りなどが出て上げ一服となると、時間外取引の安値を割り込み、1714.1ドルまで下落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)後はドル安を受けて急伸し、1749.4ドルまで上昇した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が続伸した。WTIで期近の7月物は前日比0.66ドル(1.7%)高の1バレル39.60ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.62~0.66ドル高。その他の限月は0.14~0.59ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、コロナショック後の石油製品需要が一段と回復したことが手がかり。石油製品需要は前週比250万7000バレル増の日量1757万3000バレルだった。ガソリン需要の回復が全体を押し上げたほか、減少が続いていた留出油の需要も底打ちする兆候がある。EIA週報で原油在庫は前週比572万バレル増の5億3806万5000バレルと統計開始以来の最高水準を更新したが、サウジからの輸入急増が背景にあり、特に材料視されていない。サウジとロシアが価格戦争を始めた当時に成約した原油がサウジから米国に到着し、5月終盤からサウジ産原油の輸入量が増えている。米製油所稼働率は73.1%まで上昇。依然として稼働率は低いが、コロナショック後の高水準を更新。米原油生産量は日量1110万バレルまで減少し、基調は引き続き下向き。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み続落。終値の前営業日比は4.00~1.25セント安。中心限月の期近7月限は1.25セント安の326.25セント。大豆は期近の主要限月は反発。終値の前営業日比は2.50セント安~2.25セント高。中心限月の期近7月限は2.25セント高の865.50セント。米産地で降雨が発生したことで生育環境が改善したとの見方が広がり、これが弱材料となった。需給報告前でポジション調整の動きが広がったことも上値を圧迫する要因になった。なお、この日発表されたエタノール生産量および在庫は、生産量が増加し在庫が減少するという強気内容だったが、市場の反応は薄かった。期近7月限は327.25セントで取引を開始した後のアジアの時間帯は、326.25~328.00セントのレンジ内で高下。欧州の時間帯に軟化して324.25セントまで値を落としたが、シカゴの時間帯を迎えると再び326.50セントを前後する足取りとなった。


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