朝刊:2020/06/12

ダウは急落。2000ドル近い下げ。ゴールドは大幅反発。オイルも急落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は4日続伸し、前日比30銭円高・ドル安の1ドル=106円80~90銭で取引を終えた。米株式市場でダウ平均が一時1900超急落し、ドル円は一時106.60円付近まで下落。後半にはドル買いが復活し、106.90円付近まで下げ渋っている。米2年債利回りが急上昇した。前日のFOMCを通過して、市場は調整の動きを強めている。FRBは2022年までゼロ金利が維持される可能性を示唆し、パウエル議長もパンデミックが長期的な悪影響を与える可能性に言及。ハト派色が強かったFOMCだが、市場は既に織り込んでいた面もあったことから、過熱感を強めていた市場では材料出尽くし感が出たのかもしれない。また、経済再開への期待とは裏腹に米国での感染第2波の広がりが伝えられており、テキサス州では新たな感染者が1日としては最多を更新したほか、フロリダ州でも週間ベースで過去最多となった。米国では感染者が200万人を超えている。これまでの動きで過熱感を強めていた市場は、一斉に利益確定売りを強めたものと思われる。きょうの下げで21日線を下放れる展開を見せており、テクニカル的には完全に失速した格好。目先は5月にサポートされた106円の水準を試に行くのかどうか警戒される。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に3日続落し、前日比1861ドル82セント(6.9%)安の2万5128ドル17セントで終えた。下げ幅は過去4番目の大きさだった。米国の新型コロナウイルスの感染「第2波」が現実味を帯び、市場では経済活動の早期正常化への期待が後退した。終値はダウ工業株30種平均が1861.82ドル安の2万5128.17ドル、ナスダック総合指数が527.62安の9492.73、S&P500が188.04安の3002.10。寄り付きから売りが先行し全面安の様相となった。前日のFOMCを通過して、調整の動きを強めている模様。FRBは2022年までゼロ金利が維持される可能性を示唆し、パウエル議長もパンデミックが長期的な悪影響を与える可能性に言及。ハト派色が強かったFOMCだが、市場は既に織り込んでいた面もあったことから材料出尽くし感が出ているのかもしれない。また、経済再開への期待とは裏腹に、米国での感染第2波の広がりが伝えられており、テキサス州では新たな感染者が1日としては最多を更新したほか、フロリダ州でも週間ベースで過去最多となった。米国では感染者が200万人を超えている。経済再開と回復への期待感で米株式市場は買い戻しを強め、ナスダックは史上初の1万ポイント台に上昇していた。さすがに過熱感も高まっていた中での感染第2波のニュースで、市場も一斉に利益確定売りを強めたようだ。ダウ平均は一時1900ドル安まで急落したが、あまりの急速な下げに、調整ではなく2番底への下落の始まりとの警戒感も高まり、売りが売りを呼ぶ展開となったようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が17.6~19.2ドル高、中心限月の8月限が19.1ドル高、銀が8.6~10.0セント高、中心限月の7月限が9.3セント高。金8月限は反発。時間外取引では、米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル安を受けて堅調に始まったのち、高値での買いが見送られ、上げ一服となった。日中取引では、米国で新型コロナウイルス感染の第2波に対する懸念から株安となるなか、押し目を買われたが、買い一巡後は利食い売りに上値を抑えられた。実物資産の裏付けがあって投資資金の受け皿となりやすい金先物に資金が向かった。リスク回避傾向から外国為替市場でドルが対ユーロなどで買われたため、ドルと逆の動きになりやすい金の上値は重かった。銀7月限は金堅調につれ高となったが、日中取引では株価急落を受けて利食い売りが出て上げ一服となった。ニューヨーク金8月限は反発。時間外取引では1727.5~1749.8ドルのレンジで推移、前日比13.3ドル高の1734.0ドルとなった。8月限は、高寄りしたのち、高値での買いが見送られ、上げ一服となった。欧州時間に入ると、株安などを背景に押し目を買われたが、利食い売りが出て上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日ぶりに大幅反落した。WTIで期近の7月物は前日比3.26ドル(8.2%)安の1バレル36.34ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比3.26~3.21ドル安。その他の限月は3.16~1.77ドル安。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、新型コロナウイルスの流行を背景にかなり慎重な景気見通しが示されたほか、先月終盤から世界的に新規感染者数の伸びが加速しており、感染拡大が収まっていないことが石油の需要回復見通しを曇らせた。ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、世界全体の感染者数は750万人近くに達している。ブラジルやメキシコ、インド、サウジアラビア、パキスタンで新規感染者数の伸びが著しい。インドの石油需要は米国や中国に次ぐ。米国で新規感染者数は抑制されつつあるものの、カリフォルニア州、テキサス州、フロリダ州、ノースカロライナ州、アリゾナ州など一部で新規感染者が拡大していることも不透明要因。米国全体の感染者数は200万人を超えた。新型コロナウイルスの流行があらためて危惧されているなかで、金融市場はリスク回避に傾いた。ダウ平均株価は2000ドル近く下げたほか、安全資産である米長期債や金は上げた。ドルインデックスは反発。時間外取引から7月限は軟調に推移し、通常取引開始後は下げが加速した。一時35.41ドルまで下落。ただ、安値からはやや切り返して引けた。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み反発。終値の前営業日比は0.25~3.50セント高。中心限月の期近7月限は3.50セント安の329.75セント。大豆は期近の主要限月は小幅続伸。終値の前営業日比は3.75セント安~0.50セント高。中心限月の期近7月限は0.50セント高の866.00セント。米農務省(USDA)はこの日発表した月例需給報告で19/20年度のエタノール生産用需要を下方修正したものの、毎週発表されるエタノール生産量報告の動向からエタノール生産量の引き下げは既に見込まれていたため反応は乏しかった。その一方で、米産地では今後、6月下旬にかけて高温乾燥の天気が広がると予測されていることで生育不安が高まったため買い優勢で運ばれた。ただ、期近7月限は終値ベースで330セント台を維持することはできなかった。326セントで取引を開始した7月限は欧州の時間帯を終えるまでUSDA月例需給報告を控えて様子見で運ばれたが、シカゴの時間帯を迎えると地合いが強まった。USDA発表の需給報告では19/20年度のエタノール生産用需要が引き下げられた以外、大きな修正は見られなかったが、一方で米産地では高温乾燥が広がるとの見通しが強まったことが買いを支援。


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