朝刊:2020/06/15

ダウは前日の大幅安からの自律反発か。ドル/円も重たい印象。ゴールドは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに反落し、前日比50銭円安・ドル高の1ドル=107円30~40銭で取引を終えた。ただ、市場全体の動きは大きい。前日は感染第2波へと景気回復への不安感が強まり、米株式市場でダウ平均が1800ドル急落するなどリスク回避が強まっていた。きょうはその反動もあって米株は買い戻しを強めて始まったが、買いが一巡すると次第に戻り売りが強まり、上値はなお重い印象もある。きのうの急激なリスク回避は一服しているものの、その雰囲気は依然として続いているようだ。為替市場ではドル高・円高が見られ、その中でドル円は107円台で安定している状況。ドル円は前日の106円台半ばからは買い戻されているものの、なお上値は重い印象。一方、下押す動きもない中で再び107円台のレンジ相場に戻っているようだ。目先は21日線が107.85円に来ており、上値メドとして意識される。ユーロドルはNY時間に入って戻り売りを強め、一時1.12ドル台前半まで下落。きょうは4月のユーロ圏鉱工業生産が発表されていた。前月比17.1%の低下となったが、この結果を受けてエコノミストの一部からは、今回の結果は4-6月のGDPが12%縮小することを示唆しているとの指摘も聞かれた。前年比では28.0%の落ち込みとなり、1990年代半ばの水準に戻ったとしている。ポンドドルは戻り売りを加速させ、1.24ドル台に一時下落。きょうの下げで200日線を下放れる動きが見られており、1.2540ドル付近に来ている100日線も下回る場面も見られている。テクニカル的には来週以降の動きが警戒される。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反発し、前日比477ドル37セント(1.9%)高の2万5605ドル54セントで終えた。前日比は、ダウ工業株30種平均が263.82ドル高の2万5391.99ドル、ナスダック総合指数が23.23高の9515.95。前日のダウ平均は1800ドル急落するなど、このところ過熱感の高まっていた株式市場は一斉に冷水をかけられた格好となった。きょうは値ごろ感からの買い戻しが入り、ダウ平均は寄り付き直後に800ドル超上昇する場面も見らえれた。ただ、買い一巡後は上値での戻り売り圧力も強まり、ダウ平均は一時マイナスに転じる場面もみられた。経済再開とその後の回復への期待感だけでダウ平均は3月の安値から50%近くも上昇している。ナスダックに至っては1万ポイントを回復し最高値を更新していた。急落のきっかけは感染第2波だが、モメンタムだけでファンダメンタルズがない相場だっただけに調整はやむなしといった指摘も聞かれる。前日は大幅安となったものの、それでもダウ平均は3月安値から35%高い水準にあり、まだ調整余地はあるとの声も聞かれる。航空やクルーズ、銀行、産業、エネルギーが買い戻された。IT・ハイテク株はハイテク分野は買戻しも入っていたものの、IT分野には下げに転じるものもありまちまち。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が3.3~2.4ドル安、中心限月の8月限が2.5ドル安、銀が42.9~40.7セント安、中心限月の7月限が40.7セント安。金8月限は反落。新興国を中心に新型コロナウイルスの流行が強まっていることで世界経済の回復期待が曇っているものの、前日に急落した米株式市場の下げが続かなかったことから金は売りに押された。ドルインデックスが続伸したことも重し。外国為替市場で主要通貨に対してドル高が進み、ドルと逆の動きになりやすい金先物には売りが出た。銀7月限は反落。金相場に連動した。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続落、パラジウムは反発。前日比は、プラチナが6.9~5.0ドル安、中心限月の7月限が5.0ドル安、パラジウムが28.40~28.90ドル高、中心限月の9月限は28.40ドル高。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に続落した。WTIで期近の7月物は前日比0.08ドル(0.2%)安の1バレル36.26ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.08~0.06ドル安。その他の限月は0.46ドル安~0.03ドル高。米国の一部の州で新型コロナウイルスの流行が拡大していることが引き続き嫌気された。石油需要の回復見通しが曇っている。従来のパンデミックの中心地であるニューヨーク州では新規感染者が減少傾向にある反面、カリフォルニア州やテキサス州、フロリダ州、ノースカロライナ州などで新規感染者が拡大している。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反落。期近7月限のみ小幅続伸。終値の前営業日比は1.25セント安~0.25セント高。中心限月の期近7月限は0.25セント高の330.00セント。大豆は期近の主要限月は続伸。終値の前営業日比は0.75セント安~5.25セント高。中心限月の期近7月限は5.25セント高の871.25セント。米農務省(USDA)発表の月例需給報告で20/21年度の生産量見通しが前月と同量に据え置かれたうえ、同年度の期末在庫率が22.5%と需給緩和の可能性が示されていることが弱材料視されたが、米産地で高温乾燥が予測されていることが下値を支える要因となった。7月限は終値ベースで330セント台を回復。7月限はアジア~欧州の時間帯の時間外取引は329~330.75セントのレンジ内でこう着したが、米国の時間帯に入ると買いの手が広がり333セントの高値まで上昇。米産地の高温乾燥に対する懸念が強気材料視されたものの、USDAによる需給緩和見通しが重石となるなか騰勢は続かず、すぐに売り直されて330セント前後まで値位置を落とし、この水準で取引を終えている。


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