朝刊:2020/06/16

ダウは引けにかけて買い戻しが入り続伸。ゴールドは続落。オイルは期近は反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばいとなり、前週末と同じ1ドル=107円30~40銭で取引を終えた。感染第2波への懸念が市場に強まっているものの、根強いドル売りフローがある一方で、下落して始まった米株が買い戻しを強めたことから円安がドル円の下値をサポートした。ドル安についは、FRBが緊急融資プログラムの1つである「セカンダリーマーケット・コーポレートクレジットファシリティー(SMCCF)」の下で米社債買い入れを広範囲に開始すると発表したことをきっかけに、下落していた米株式市場が急速に買い戻しを強め、ドル売りを誘発した模様。FRBの行動に特段のサプライズはないが、景気回復への期待が根強いタカ派の動きと思われる。ドル円は先週、110円を試す場面が見られたものの結局、達成できずに一時106円台まで急速に下落していた。下値では値ごろ感の買いも観測されているものの、すでに上値を追う雰囲気まではない。感染第2波については、中国の北京で週末に100人近い感染が確認され、食品市場や周辺の居住区などが一部封鎖となった。中国の孫副首相は北京での感染第2波が広がるリスクは高いと指摘。また、米国の前FDA長官が、一部の米州で感染の進行が示されていると警告している。専門家からは社会的距離がなければ、再度都市封鎖に追い込まれる可能性も指摘されている。

NYダウ

米株式相場は続伸した。ダウ工業株30種平均は前週末比157ドル62セント(0.6%)高の2万5763ドル16セントで終えた。終盤にかけて買い戻しが強まった。終値は、ナスダック総合指数が137.21高の9726.02、S&P500が25.28高の3066.59。感染第2波への警戒感が強まり序盤は売りが先行した。中国の北京では週末に100人近い感染が確認され、食品市場や周辺の居住区などが一部封鎖となった。中国の孫副首相は北京での感染第2波が広がるリスクは高いと指摘。また、米国の前FDA長官が、一部の米州で感染の進行が示されていると警告している。ムニューシン米財務長官は感染第2波が確認されたとしても経済の再封鎖には消極的な姿勢を示していたが、専門家からは社会的距離がなければ、再度都市封鎖に追い込まれる可能性も指摘されている。経済再開への期待感も根強く、米大手証券からは世界経済は4月に底を打ち、回復ペースは加速している。現在の危機は不均衡から生じたものではなく、リセッションは短期になるという。10-12月期にはウイルス感染前の水準を回復するとの見方も出ているようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が10.5~9.0ドル安、中心限月の8月限が10.1ドル安、銀が9.7~7.9セント安、中心限月の7月限が8.3セント安。金8月限は続落。時間外取引では、新型コロナウイルス感染の第2波に対する懸念を受けて株価が急落するなか、売り優勢となった。日中取引では、序盤の売りが一巡したのち、ドル安を受けて地合いを引き締めた。その後は、米連邦準備理事会(FRB)の社債購入を受けてリスク回避の動きが一服したことも支援要因となって値を戻した。新型コロナの感染の第2波で世界経済が減速すれば、中国などの実需が減るとの警戒感から売りが優勢となった。銀7月限はリスク回避の動きや金軟調を受けて急落したが、日中取引では金の押し目が買われたことを受けて下げ一服となった。ニューヨーク金8月限は続落。時間外取引では1711.0~1743.8ドルのレンジで推移、前日比21.5ドル安の1715.8ドルとなった。8月限は、高寄りしたのち、中国北京市の食品市場閉鎖で新型コロナウイルスの第2波に対する懸念から株価が急落するなか、戻りを売られて軟調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3営業日ぶりに反発した。WTIで、期近の7月物は前週末比0.86ドル(2.4%)安の1バレル37.12ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.86~0.92ドル高。その他の限月は0.93~1.03ドル高。石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国によるOPECプラスが日量970万バレルの減産目標を遵守し、供給過剰の解消に向けた取り組みが前進することが期待されている。イラクやナイジェリアなど合意をおろそかにしてきたOPEC加盟国が目標に沿って減産を実施する見通しとなっている。今週の会合で減産遵守率が確認される予定となっているほか、17日にはOPEC月報も公表される。米国のシェールオイル生産量が一段と減少する見通しであることも支援要因。新型コロナウイルスの流行を背景として原油価格が一時暴落したことなどから、シェールオイル産業では淘汰が続いている。米エネルギー情報局(EIA)によると、主要7地域のシェールオイル生産量は7月に約2年ぶりの低水準となる日量763万バレルまで減少する見通し。5月の掘削済み坑井は428本、仕上げ済み坑井は461まで一段と減少した。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて小幅続落。終値の前営業日比は1.50~0.75セント安。中心限月の期近7月限は0.75セント安の329.25セント。大豆は期近が反落。終値の前営業日比は3.75~0.75セント安。中心限月の期近7月限は2.25セント安の869.00セント。米産地では13~14日にかけて気温が上昇しているものの、これから雨雲が移動しこれに伴い週後半には降雨が発生するとの観測が重石となった。また、米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高が前週より減少したことや、日中取引終了後に発表される作柄報告での作柄の引き上げ観測も弱材料となった。7月限は329.25セントで取引を開始した後、アジアから欧州の時間帯にかけては様子見ムードが強い中でのじり安となったが、シカゴの時間帯を迎えると大きく値を落とした。


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