朝刊:2020/06/18

4日ぶりにダウは下落で調整局面か。ゴールドは小反落。オイルは期近は反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は上昇し、前日比35銭円高・ドル安の1ドル=106円95銭~107円05銭で取引を終えた。米株式市場でダウ平均が終盤に下げを加速し、ドル円も戻り売りが優勢となった。ドルは買われており、円高の動きがドル円を下押しした模様。市場では米経済の先行きに対して楽観的な見方が根強い一方で、感染第2波への警戒感も強まっている状況。経済活動を再開した米州の一部で、再び感染拡大が伝わっており、きょうもテキサス州がこの24時間で入院者が11%急増したと発表した。フロリダ州も感染者が過去7日間の平均以上に拡大しており、中国では北京市が警戒レベルを引き上げている。先行きへの楽観視と感染第2波への警戒の綱引きといった状況の中で、市場は調整の動きを続けているようだ。なお、きょうもパウエルFRB議長の議会証言が行われていたが、それ自体への反応は限定的。議長は「米国でのマイナス金利は適切とは見ていない」と述べていた。また、「イールドカーブコントロール(YCC)の採用は決定していない」と再度言及していた。ユーロドルは1.12ドル台前半に下落。市場の一部からは、現状の環境下ではユーロドルが直近の上げを取り戻すのは難しいとの見方も出てきている。ECBの金融緩和拡大や復興基金などの財政刺激策はすでにレートに織り込まれているという。目先は1.11ドル台まで下落するかどうか意識される。その下は21日線が1.11ドル台半ばに来ており注目のポイントなりそうだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落し、前日比170ドル37セント安の2万6119ドル61セント(速報値)で終えた。終値は、ナスダック総合指数が14.66高の9910.53、S&P500が11.25安の3113.49。前半は前日終値を挟んでの上下動が続いていたが、終盤に下げ幅を広げる展開となった。回復への期待と感染第2波で売買交錯となっている模様。前日はトランプ政権が、景気対策として1兆ドル規模のインフラ投資を計画していることや、米経済指標が回復期待を高める内容だったことを材料に買い戻しが優勢となった。一方、感染第2波への警戒感も強まっており、米州の一部で再び感染拡大の兆候が見られていることや、中国の北京市で警戒レベルが引き上げられている。トランプ政権は感染第2波が広がったとしても経済封鎖を再度実施する意向はないと表明していることもあり、市場はまだ危機感までは高めてはいないようだが、ダウ平均も先週の急落から200日線付近まで戻しており、現在の状況下で期待感だけで更なる上値を追って行けるのか懐疑的な声も少なくない。きょうもパウエルFRB議長の上院での議会証言が行われていたが、内容は前日の下院での証言と大きくは変わらず反応は限定的となった。エネルギーや産業、銀行株が下落する一方、IT・ハイテク株は堅調な動き。

NY貴金属

ニューヨーク金は小反落、銀は続伸。終値の前日比は、金が1.2~0.4ドル安、中心限月の8月限が0.9ドル安、銀が12.3~15.0セント高、中心限月の7月限が12.3セント高。金8月限は小反落。時間外取引では、新型コロナウイルス感染の第2波に対する懸念が下支えとなったが、欧州時間のドル高を受けて戻りを売られた。日中取引では、株安を受けて押し目を買われて下げ一服となった。外国為替市場で主要通貨に対してドル高が進み、ドルと逆の動きになりやすい金先物には売りが出た。銀7月限は戻りを売られる場面も見られたが、日中取引で金の下げ一服を受けて地合いを引き締めた。ニューヨーク金8月限は小反落。時間外取引では1717.3~1739.3ドルのレンジで推移、前日比13.0ドル安の1723.5ドルとなった。8月限は、安寄りしたのち、押し目を買われて上昇したが、戻り高値を突破できず、上げ一服となった。その後は株安を受けて地合いを引き締めたが、欧州時間に入ると、リスク回避のドル高を受けて戻りを売られて軟調となった。日中取引は、株安を受けて地合いを引き締めた。フロリダ州やアリゾナ州で新型コロナウイルスの新規感染者が急増し、第2波に対する懸念が強く、1739.0ドルまで上昇した。リスク回避のドル高が圧迫要因になったが、新型コロナウイルス感染の第2波に対する懸念から株安に振れたことを受けて下げ一服となった。一方、ニューヨーク市が22日に経済再開の第2段階に移行する見通しとし、先行きに対する期待感もある。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の7月物は前日比0.42ドル(1.1%)安の1バレル37.96ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.44~0.42ドル安。その他の限月は1.19~0.47ドル安。世界的に新型コロナウイルスの流行拡大が収まらないことから、石油需要の回復見通しが曇っている。ブラジルやメキシコ、チリ、ペルーなど中南米で新規感染者数の伸びが加速する方向にあるほか、世界第3位の石油消費国であるインドでも感染拡大が続いている。米国では日々の新規感染者数が2万人前後で推移しており、先月から改善していない。テキサス州やフロリダ州で感染拡大が顕著となっている。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油生産量が日量1050万バレルまで一段と減少したほか、コロナショックを経て製油所稼働率が回復を続けていることは下値を支えた。石油製品需要は日量1729万バレルと回復傾向を維持。ガソリン需要が上向いているなかで、ディーゼル燃料を含んだ留出油の需要も回復する兆候がある。ただ、熱帯性暴風雨「クリストバル」が米メキシコ湾岸に入ったことが、米原油生産量の減少ペースが一時的に早まった背景。米原油在庫は引き続き過去最高水準を更新している。サウジアラビアからの原油輸入量は日量140万5000バレルと高止まり。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の中心限月は反発したが、4番限以降は小幅反落。終値の前営業日比は0.75セント安~1.25セント高。中心限月の期近7月限は1.25セント高の330.25セント。大豆は反発。終値の前営業日比は3.25~4.75セント高。中心限月の期近7月限は4.25セント高の871.25セント。    期近7月限は週間エタノール生産量が前週を上回るなか、在庫が減少したことが強材料視されて買い優勢で運ばれた。また、アジア、欧州株式市場の堅調な足取りも買いを支援したものの、原油市場が軟調となったことで上げ幅は抑制された。7月限は6月4日以降、325~335.00セントのレンジ内での高下が続いている。期近7月限は328.00セントで取引を開始した後は様子見ムードが強いながらもジリ安歩調で運ばれ、シカゴの時間帯を迎えると325.00セントの安値まで下押された。


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