朝刊:2020/06/19

米州の一部で再び第二波警戒からダウは続落。ゴールドも続落。オイルは期近は反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続伸し、前日比5銭円高・ドル安の1ドル=106円90銭~107円00銭で取引を終えた。ドル円との連動性が強い米国債利回りが下げていることがドル円を圧迫していた面もありそうだ。終盤に急速な買い戻しが見られ107円台を回復したものの、特段の材料もなかったことから上げは続かなかった。円高の動きがドル円を圧迫した格好だが、経済再開に伴う景気回復への期待がある一方で、テキサス、フロリダ、カリフォルニアといった米州の一部で感染急増が報告され、感染第2波への警戒感が高まっている。中国当局が北京で新たに21人の感染が確認されたと発表したことも重石となっている模様。トランプ大統領は感染が拡大しても、再び経済封鎖を実施しない意向を示しており、市場も過度に楽観的になっていたが、ここに来て先行きを冷静に見極めたい雰囲気が出ているのかもしれない。ロング勢の見切り売りも活発に見られ、それにテクニカル勢が売りで追いかけたようだ。先週に強いサポートとなった106.60円水準を完全にブレイクするようであれば、5月安値の106円ちょうど水準を試す可能性も警戒される。ユーロドルは1.11ドル台に一時下落。1.12ドル台前半に強いサポートが観測されていたが、その水準をブレイクし、明日以降の動きが警戒される。21日線が1.1175円付近に来ており、目先の下値サポートとして意識。このところの市場はユーロ自体の材料にはあまり反応を示さないが、きょうはECBが的を絞った長期融資プログラム(TLTRO)を通じたユーロ圏の銀行による借入額が合計で1.3兆ユーロに達したと発表した。利用した金融機関は742行に及ぶ。プログラムの利用額は予想を若干下回ったが、まずまずとの見方も出ている。市場では、ウイルス感染拡大の中で有望な融資案件が少なかったことや、ECBから借り入れることの評判悪化を懸念した銀行は利用を控えるとの見方もあった。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に続落し、前日比39ドル51セント(0.2%)安の2万6080ドル10セントで終えた。終値は、ナスダック総合指数が32.52高の9943.05、S&P500が1.85高の3115.34。寄り付き直後に271ドル安まで下げ幅を広げる場面もみられたが、回復への期待も根強い中で下値での押し目買いも入りプラスに転じる場面もみられた。しかし、以前ほどの勢いはなく、ダウ平均はマイナス圏での推移が続いた。経済再開に伴う景気回復への期待の一方で、テキサス、フロリダ、カリフォルニア、アリゾナといった米州の一部で感染急増が報告され、感染第2波への警戒感が高まっている。中国当局が北京で新たに21人の感染が確認されたと発表したことも重石となっている模様。トランプ大統領は感染が拡大しても、再び経済封鎖を実施しない意向を示しており、経済再開とその後の回復への期待で過度に楽観的になっていたが、先週の急落もあり、ここに来て先行きを冷静に見極めたい雰囲気も出ているようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金は続落、銀は反落。終値の前日比は、金が5.7~4.3ドル安、中心限月の8月限が4.5ドル安、銀が26.7~25.9セント安、中心限月の7月限が26.7セント安。金8月限は続落。時間外取引では、新型コロナウイルス感染の第2波や米中の対立に対する懸念などが下支えとなるなか、英中銀の追緩和期待などを受けて上値を伸ばしたが、買い一巡後は上げ一服となった。日中取引では、ドル高を受けて戻りを売られた。銀7月限は時間外取引で金堅調につれ高となったが、日中取引ではドル高を受けて軟調となった。ニューヨーク金8月限は続落。時間外取引では1724.0~1749.2ドルのレンジで推移、前日比7.7ドル安の1727.9ドルとなった。8月限は、安寄りしたのち、新型コロナウイルス感染の第2波や米中の対立に対する懸念などが下支えとなった。欧州時間に入ると、英中銀の追緩和期待などを受けて上値を伸ばしたが、買い一巡後はドル高を受けて上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が反発した。WTIで期近の7月物は前日比0.88ドル(2.3%)高の1バレル38.84ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.84~0.88ドル高。その他の限月は0.19ドル安~0.83ドル高。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国による共同閣僚監視委員会(JMMC)のオンライン会合後に公表された声明文で、減産遵守率100%を目指した取り組みを続けることが表明され、供給過剰の解消期待が高まった。7月まで継続する予定となっている日量970万バレルの過去最大規模の減産を、8月以降も継続する可能性が意識されたことも支援要因。ロシアのノバク・エネルギー相は、世界の石油市場が均衡するのは早ければ数ヶ月以内との認識を示した一方で、今年終盤から来年初めにずれ込む可能性があると述べた。OPECプラスの現行の合意に基づくと、8月から12月の減産規模は日量770万バレルまで縮小される。6月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数に続き、同月の米フィラデルフィア連銀景況指数が急回復したことも支援要因。フィラデルフィア連銀指数は景気判断の分岐点であるゼロを超え、+27.5まで急上昇した。現況指数が急回復しているうえ、期待指数が鮮明に上昇している

シカゴコーン・大豆

コーンは概ね小幅高。終値の前営業日比は変わらず~1.00セント高。期近7月限は0.75セント高の331.00セント。大豆は期近の主要限月は続伸。終値の前営業日比は2.00セント安~1.75セント高。期近7月限は1.75セント高の873.00セント。米産地北部で高温乾燥が広がっていることで生育悪化に対する警戒感が強まり、買いを支援した。米農務省(USDA)は15日のシカゴ日中取引終了後に作柄報告を発表したが、一部の州で作柄が引き下げられたことを受け、全体の良以上の比率は前週の75%から71%に引き下げられていた。ただ、USDA発表の週間純輸出成約高は弱気な内容だったため、上値は抑制された。一方、中国は新型コロナウイルスの感染者が発生したドイツからの豚肉輸入を停止したことが明らかになったが、米国でも食肉工場で新型コロナウイルスの感染者が発生しているため、中国向け需要不安が浮上している。


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