朝刊:2020/06/22

再び第二波警戒されゴールドは急上昇。ダウは高値から反落。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に3日続伸し、前日比5銭円高・ドル安の1ドル=106円85~95銭で取引を終えた。ロンドンフィキシングにかけて買いが強まり、107円台に戻す場面も見られたものの一時的な動きに留まった。基本的には106円台後半での狭い範囲での上下動が続いている状況。107円台に入ると売り圧力も強まり上値が重くなるようだ。アップルが感染拡大で一部店舗を再閉鎖していることや、きょうもフロリダ州の感染拡大の加速が見られるなど、感染第2波への警戒感が根強い。そのような中で為替市場ではドル買い戻しの動きが続いている。目先は今月安値の106.60円が下値サポートとして意識される。この水準を割り込むと下げが加速し、5月安値の106円ちょうどを試すとの声も聞かれる。ただ、米株や原油が底堅く推移しており、上値は重いものの、下値を試す雰囲気はまだ見られていない。ユーロドルは売り優勢。一時1.1170ドル近辺まで下落した。本日の21日線が1.1185ドル付近に来ているが、その水準を一時割り込んでおり、来週以降の動きが注目される。きょうはEU首脳会談が開催されていたが、特に声明も出なかった。一部報道では7500億ユーロ規模の復興基金について議論を行った模様でドイツとフランスは来月までの合意成立を呼び掛けたという。この復興基金について一部からは、承認が予想されるものの、市場はすでにその大半を織り込んでおり、期待ほどユーロ押し上げにはつながらないとの見方も出ている。ユーロドルが上昇するとすれば、下半期にかけて世界経済が回復を示し、リスク回避のドル買いが弱まれば、ユーロは恩恵を受ける可能性があると言う。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落した。前日比208ドル64セント(0.8%)安の2万5871ドル46セントで終えた。終値はナスダック総合指数が3.07高の9946.13、S&P500が17.53安の3097.81。寄り付きは反発して始まり、一時371ドル高まで上昇。200日線を再び回復する場面も見られた。先行きへの不透明感はあるものの、市場は株式市場への資金流入を続けている。FRBを始め各国中銀が大胆な金融緩和を実施しており、その影響で市場は過剰流動性の状況となっている。各国の国債利回りがゼロ%付近で推移する中で投資家も多少の警戒感に目を瞑っているのか、行き場のない余剰資金が株式市場に集まっているのかもしれない。今週ハワイで行われた米中協議を受け、中国が第1段階の合意履行のため、米農産物の購入を加速させる計画だと伝わったことを買い手掛かりとなった模様。合意では、中国は年内に365億ドル相当の米農産物を購入することになっていた。しかし、新型ウイルス感染の影響もあって、1-4月の中国の購入額は46.5億ドルと目標の13%に留まっていた。しかし、買いが一巡すると戻り売りも活発に出て下げに転じた。今度は一時320ドル安まで下げ幅を拡大。きょうはアップルが米国内の11店舗を再閉鎖したと伝わり、フロリダやカリフォルニア州の感染拡大が加速している。経済再開への期待の一方で感染第2波への警戒感は根強い。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が20.2~21.9ドル高、中心限月の8月限が21.9ドル高、銀が33.6~36.8セント高、中心限月の7月限が33.9セント高。金8月限は反発。時間外取引では、アジア、欧州株が上昇したが、引き続き、新型コロナウイルス感染の第2波に対する警戒感から買いが刺激され、10ドルを超える上昇となった。日中取引では、ドルは下値堅く推移したが、1740ドル台での売りを吸収し、1750ドル超えとなった。ニューヨークダウが軟化すると、リスクヘッジ、実物資産としての側面から買いが加速し、上げ幅を拡大した。今月11日の高値1754.9ドル超えとなり、今月1日以来の高値となる1760.9ドルまで上げ幅を拡大した。高値を離れたが、1750ドル台を維持して引けた。今月9日以降、取組高が増加し、流動性が高くなっており、一気に1750ドル超えを果たした。新型コロナの感染拡大への警戒感が高まり、逃避資金の受け皿となりやすい金先物は買いが優勢だった。銀7月限は時間外取引で金堅調につれ高となった。日中取引では、金の上げ幅拡大から一段高となり、今月11日以来の高値となる1803セントをつけた。18ドル(1800セント)水準では売りが出て、上げ幅を縮小したが、30セントを超える上昇を維持して引けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで、期近の7月物は前日比0.91ドル(2.3%)高の1バレル39.75ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.78~0.91ドル高。その他の限月は0.19~0.70ドル高。前日の石油輸出国機構(OPEC)プラスの共同閣僚監視委員会(JMMC)で、減産遵守率100%を目指した取り組みを続ける意志が表明されたことを好感した買いでこの日も上げ幅を拡大した。ダウ平均株価が米国の時間帯前半はに昇したことも好感されて、直近高値をさらに更新したが、その後ダウ平均株価が崩れたことで、原油も高値から崩れる展開となった。ただ、米国の時間帯後半は、稼働中の原油掘削装置(リグ)数が減少していたことで、安値から再び切り返すことになった。8月限は、アジアの時間帯の時間外取引から39ドル台前半で堅調に推移し、欧州の時間帯に入ると、40ドル台に乗せて、米国の時間帯前半に株価が上昇すると、この日の高値となる40.60ドルを付けた。しかし、そのあとダウ平均株価が崩れたこともあり、40ドル台を割り込むと、下げ足を加速して安値は38.51ドルまであった。そのあと米国の時間帯後半は39ドル台後半まで戻した。

シカゴコーン・大豆

コーンは小幅続伸。終値の前営業日比は0.75~2.75セント高。中心限月の9月限は1.75セント高の337.25セント。大豆は続伸。終値の前営業日比は2.50~5.00セント高。中心限月の11月限は.4.75セント高の880.75セント。米コーンベルト北部で高温乾燥傾向の天気が続いていることに加えて、今週のハワイでの米中協議のあと、中国当局がコーンの輸入枠の拡大を検討していることを明らかにしたことが好感された。期近の上げ幅は抑えられたが、新穀限月の上げ幅はやや大きくなった。9月限は、アジアの時間帯は330セント台前半で弱含みで推移した。欧州の時間帯から米国の時間帯にかけて、330セント台後半まで上伸して、高値は338.25セントまで上伸した。引けは337.25セント。中国の当局者が、同国のコーンの輸入枠を500万トン拡大することを検討していることを明らかにした。現行の輸入枠は720万トン。


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