朝刊:2020/06/23

米政府、経済封鎖は再度行わないとのことからダウは反発。ゴールドも続伸。オイル期近は続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばいとなり、前週末と同じ1ドル=106円85~95銭で取引を終えた。先週後半からここ数日、107円台に上昇するものの押し戻される一方で下値も底堅く、下押しする動きまでは見られていない。市場では感染第2波への警戒感が強まる一方で、経済再開への期待感も根強い。米株式市場も底堅く推移する中でドル円も行方を見守りたい雰囲気を強めているようだ。米州のほか世界各地で感染者拡大が再び加速。米国では金曜日に3万人以上の新たな感染者数が確認されており、5月1日以来の伸びを記録した。トランプ政権は経済封鎖は再度行わない方針を示しており経済再開は続くもの見られているが、期待ほどの回復に結びつくか冷静に見極めたい雰囲気も出ているようだ。そのような中でドル円は再び方向感を無くしているようだ。ユーロドルは1.12ドル台半ばまで買い戻されている。21日線が1.12ドルちょうど付近に来ているが、その水準を回復する動き。ドイツ憲法裁判所の判事の変更が予定されている。同裁判所は5月初旬にECBの債券購入プログラムに複数の懸念事項があるため、3ヵ月以内に政策が適法である根拠を示す必要があるとの判断を下していた。同裁判所の関係者によると、フォスクーレ長官の交代を含む判事の変更はECBとの対立が緩和される可能性があると述べていた。同裁判所の判事に指名されているアバルラーベンシュタイン氏は、ECBの債券購入を巡る問題に解決策があることを楽観視していると発言している。市場からは、今回の判事変更はユーロにとってはポジティブな材料との指摘も聞かれる。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前週末比153ドル50セント(0.6%)高の2万6024ドル96セントで終えた。終値はナスダック総合指数が110.35高の1万0056.48、S&P500が20.12高の3117.86。感染第2波への警戒感が強まる中で序盤は売りが先行し、ダウ平均は一時200ドル超下落した。米州のほかドイツなど世界各地で感染者の拡大が加速している。米国では金曜日に3万人以上の新たな感染者数が確認されており、5月1日以来の伸びを記録した。トランプ政権は経済封鎖は再度行わない方針を示しており経済再開は続くもの見られているが、成長の原動力はあくまで行動の正常化であり、ウイルス感染のネガティブなニュースは回復期待を妨げる可能性が非常に高いとの指摘も聞かれる。ただ、株式市場では経済再開に伴う回復期待が根強く、下値では押し目買いも断続的に入り、売り一巡後は買い戻しが強まった。IT・ハイテク株への買いが続いており市場をサポートしている。パンデミックの間でも外出規制に伴うEコマースの需要急増や、テレワーク拡大に伴うクラウド関連の需要がIT・ハイテク株の業績を支えている。これらの需要は経済再開後も続くと見られており、過剰流動性の中で投資家の資金が積極的に入っている模様。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が10.8~13.4ドル高、中心限月の8月限が13.4ドル高、銀が4.2~5.5セント高、中心限月の9月限が5.2セント高。金8月限は続伸。時間外取引では、新型コロナウイルス感染の第2波に対する懸念を受けて買い優勢で始まったのち、利食い売りなどが出て上げ一服となった。日中取引では、ドル安を受けて押し目を買われ、5月18日以来の高値1779.0ドルを付けた。外国為替市場でドルがユーロなどに対して下落し、ドルの代替投資先とされる金先物の買いが優勢だった。新型コロナの感染再拡大への懸念もリスク回避の際に買われやすい金先物の上昇につながった銀9月限は金堅調につれ高となったが、買い一巡後は利食い売りが出て上げ一服となった。ニューヨーク金8月限は続伸。時間外取引では1753.5~1776.7ドルのレンジで推移、前日比6.0ドル高の1759.0ドルとなった。8月限は、高寄りしたのち、新型コロナウイルス感染の第2波に対する懸念を受けて上値を伸ばした。ただ株高となったことから、買い一巡後は利食い売りなどが出て上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日続伸した。WTIで期近の7月物は前週末比0.71ドル(1.8%)高の1バレル40.46ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.71~0.90ドル高。その他の限月は0.14~0.94ドル高。需給がさらに改善していく見通しであることが相場を押し上げた。世界的に新型肺炎の流行は続いているものの、コロナショックを経て主要国では経済活動が再開しており、石油需要は上向いている。供給過剰の抑制や削減を目指して石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国が減産を行っていることも支援要因。5月のシカゴ連銀全米活動指数は+2.61と前回4月の-17.89から大幅に改善した。生産および雇用関連項目の回復が寄与した。同月のニューヨーク連銀製造業景気指数やフィラデルフィア連銀製造業景気指数に続き、景況感指数の改善が目立っている。企業の燃料需要回復期待が高まりつつある。ただ、米国ではカリフォルニア州やテキサス州、フロリダ州で新型コロナウイルスの一日あたりの感染者数の伸びが加速する傾向にあり、米国全体で感染者数の拡大は抑制されていない。ブラジルやインドなど新興国で感染者数が急速に拡大し続けていることも石油の需要回復見通しを曇らせている。

シカゴコーン・大豆

コーンは反落。終値の前営業日比は4.25~0.50セント安。中心限月の9月限は4.25セント安の333.00セント。大豆は反落。終値の前営業日比は1.50セント安~変わらず。中心限月の11月限は.1.50セント安の879.25セント。米コーンベルトでは週末降雨が発生したうえ、今後は気温が上昇するなか降雨も続くと予測されるなど、生育に適した天気が広がると見られることが弱材料となって売り先行で運ばれた。場中で発表された米農務省(USDA)週間輸出検証高は強気な内容だったが、市場の反応は一時的だった。9月限は336.75セントで取引を開始した後に若干値を落としながらもアジアの時間帯は概ね336~336.50セントのレンジ内で高下にとどまった。欧州の時間帯を迎えると後半に値を崩して335セントを割り込み、シカゴの時間帯にかけてさらに値位置を落とした。シカゴの時間帯後半は333.50セントが上値抵抗線として意識されるなか下値で低迷。終値自体はこの日の安値に近い水準だった。


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