朝刊:2020/06/24

トランプ大統領のコメントで市場に安心感が戻りダウは続伸。ゴールドも続伸。オイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は上昇し、前日比40銭円高・ドル安の1ドル=106円45~55銭で取引を終えた。ナバロ米大統領補佐官がマスコミでのインタビューで、中国との貿易合意は「終わった」と述べたと報じられ、市場はリスク回避を強めていた。しかし、トランプ大統領が、中国との合意は「全く損なわれていない」と説明したことで、市場には安心感が広がっている。ナバロ氏本人も火消しに回っていた。この動きを見て市場はリスク選好の雰囲気を強め、株高、原油高、米国債利回りも上昇。為替市場はリスク選好のドル売りを復活させているようで、ドル円はNY時間に入って戻り売りを強めている。一時107円台を復活させた分、上値期待を高めたロング勢の見切り売りが加速した気配もある。きょうはひとまず落ち着いた格好だが、米中対立に関してはいずれ焦点があたる可能性はある。しかし、いまのところは市場も静観を決め込んでいるようで、感染第2波と経済再開との間での綱引きを続けている。感染第2波は悪化が伝わっているが、各国政府は再度経済封鎖を実施する意向は示しておらず、市場も行方を見守っているようだ。その中で市場は経済再開のほうを優先させているようだ。ドル円は5月安値の106円ちょうど付近が目先の下値メドとして意識。ユーロドルは買い戻しを強め、1.1350ドル近辺まで一時上昇。きょうの上げで21日線でサポートされた格好となっており、6月10日の高値1.1420ドルを再び目指す動きが見られている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。前日比131ドル14セント(0.5%)高の2万6156ドル10セントで終えた。一時290ドル超上昇する場面もみられた。終値はナスダック総合指数が74.89高の1万0131.37、S&P500が13.43高の3131.29。ナバロ米大統領補佐官がマスコミでのインタビューで、中国との貿易合意は「終わった」と述べたと報じられ、時間外でリスク回避の動きを強める場面が見られた。しかし、トランプ大統領が、中国との合意は「全く損なわれていない」と説明したことで、市場には安心感が広がっている。ナバロ氏本人も火消しに回っていた。市場もひとまず落ち着いた格好だが、米中対立に関してはいずれ、焦点があたる可能性はある。しかし、いまのところは市場も静観を決め込んでいるようで、感染第2波と経済再開への期待との間での綱引きを続けている。感染第2波はきょうも悪化が伝わっているものの、各国政府は再度経済封鎖を実施する意向を示しておらず、市場も行方を見守っているようだ。その中で市場は経済再開のほうを優先させ上値追いを続けている状況。銀行やIT、エネルギー株が上昇した一方、半導体が軟調。産業株はまちまちの動きとなった。ダウ採用銘柄ではナイキ、アップル、ユナイテッド・ヘルスが上昇したほか、ビザ、JPモルガン、シスコシステムズが堅調。一方、IBM、ベライゾン、ファイザー、ウォルグリーンが下落した。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が14.8~15.7ドル高、中心限月の8月限が15.6ドル高、銀が15.7~16.5セント高、中心限月の9月限が16.5セント高。金8月限は続伸。時間外取引では、ナバロ米大統領補佐官が「中国との通商合意は終わった」と発言したと報道され、米中関係が一段と悪化懸念がら買い優勢となった。トランプ米大統領は「中国との貿易合意は全く損なわれていない」とツイートしたが、金の堅調地合いは緩むことはなかった。日中取引は新型コロナウイルス感染の第2波に対する警戒感や、ドル安から買いを集め、5月18日以来の高値となる1786.1ドルまで一段高となった。強気のテクニカル要因から利食い売りを吸収し、1780ドル台を維持して引けた。外国為替市場でドルが対ユーロなどで下落した。ドルの代替投資先とされ、逆の値動きをしやすい金は買いが優勢となった。銀9月限は金続伸に追随し、時間外取引から買い先行。日中取引開始後、金の上げ幅拡大と歩調を合わせ、1831セントまで上昇した。しかし前日の高値1836セント超えができず、手じまい売りが根強く、上げ幅を縮小した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は4営業日ぶりに反落した。WTIで、期近の7月物は前日比0.36ドル(0.2%)安の1バレル40.37ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.36~0.34ドル安。その他の限月は0.53~0.25ドル安。ナバロ米大統領補佐官が中国との通商合意は終わったと発言したことが重しとなった。ナバロ氏はこの発言について文脈を無視して伝えられたと述べたほか、トランプ米大統領は通商合意は全く損なわれていないとし、今後も米中通商協議が続くことを示唆したが、11月の米大統領選に向けて米中対立が強まっていくことが警戒された。新型コロナウイルスのパンデミック後の協議継続は不透明であるとみられている。米国ではカリフォルニア州やテキサス州、フロリダ州で新型コロナウイルスの新規感染者数の伸びが加速しており、感染拡大が収まっていない。米国全体としては経済活動が再開されており、石油需要は回復する方向にあるものの、主要国のなかでは唯一流行が悪化している。米国の累計感染者数は230万人超。マークイットが発表した6月の購買担当者景気指数(PMI)が急回復していることも支援要因だが、特に材料視されず。豪州や英国、ドイツ、フランスなどの景気見通しがやや好転している。PMIは国内総生産(GDP)の先行指数。ただ、日本のサービス業PMIは反発したが、製造業PMIは一段と低下した。

シカゴコーン・大豆

コーンは続落。終値の前営業日比は5.00~3.00セント安。中心限月の9月限は4.00セント安の329.00セント。米コーンベルトでは降雨が発生し生育環境が改善していることに加え、前日の日中取引終了後に発表された米農務省(USDA)作柄報告では良以上の割合が引き上げられたことが弱材料となった。米産地では今後も降雨が見込まれており、順調な生育が期待されることも売りを呼ぶ要因となった。9月限は332.25セントで取引を開始した後のアジアの時間帯前半に、前日のシカゴ日中取引終了後に発表された作柄報告で良以上の割合が引き下げられたことを受けて大きく値を落として325.75セントと6月1日以来の安値まで値を落とした。


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