朝刊:2020/06/25

一時は800ドル以上の下げをダウは演出し投資マインドに冷や水を浴びせる格好。ゴールドは反落。オイルは大幅続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比55銭円安・ドル高の1ドル=107円00~10銭で取引を終えた。新型コロナウイルスの感染再拡大や米欧の貿易摩擦への懸念が強まり、リスク回避目的のドル買いが対主要通貨で優勢となった。きょうの市場は突如、感染第2波への懸念が強まり、米株式市場でダウ平均は一時800ドル超急落し、ナスダックも1万ポイントを割り込む中で、為替市場はリスク回避のドル買いが強まった。そのような中で106円台半ばまで下落していたドル円は買い戻しが優勢となり107円台を回復している。ただ、107円台での上値抵抗も強く、きょうのところは、駆け上がる動きまでは見られていない。ここに来て市場は感染第2波への警戒感を強めている。テキサス、フロリダ、アリゾナなどの一部の州で感染者数が急増しており、ドイツなど他国でもその傾向が見られている。それでも前日まで市場は経済再開への期待感を優先させていたが、きょうはその動きを反転させているようだ。国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長らの専門家がきのう、議会委員会に臨み、一部で「憂慮すべき急増」がみられると証言した。新たな流行を抑えるうえで、今後数日間が重要だと述べていたことも、リスク回避の雰囲気を助長していたようだ。ユーロドルも戻り売りが優勢となり、1.12ドル台半ばまで下落。本日1.1235ドル付近に来ている21日線が、目先の下値サポートとして意識される。ただ、一部からはユーロドルの上値期待も高まっている。FRBの大規模緩和でユーロ債との金利差が縮小し、これまでのユーロキャリー取引の魅力が大きく後退しており、ユーロドルをサポートすると指摘した。これまでユーロを調達通貨として、ドル建て金融商品への投資が活発に行われていたが、その動きが大きく後退するという

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前日比710ドル16セント(2.7%)安の2万5445ドル94セントで終えた。世界の新型コロナウイルス感染が拡大しており、投資家心理を冷やした。終値はナスダック総合指数が222.20安の9909.17、S&P500が80.96安の3050.33。きのうまでの市場は経済再開への期待からIT・ハイテク株中心に買い戻しを強め、ナスダックは最高値を更新していた。その半面、感染第2波への警戒感も強まっており、テキサス、フロリダ、アリゾナなどの一部の州で感染者数が急増している。ドイツなど他国でもその傾向が見られている状況。それでも株式市場は経済再開への期待感を優先させ上値追いを続けていたが、きょうはその動きを大きく後退させている。国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長らの専門家がきのう、議会委員会に臨み、一部で「憂慮すべき急増」がみられると証言した。新たな流行を抑えるうえで、今後数日間が重要だと述べていた。これまでは利益確定売りが先行しても下値での押し目買いに支えられていたが、きょうはその動きが無かったことで見切り売りを加速させた模様。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が6.9~4.5ドル安、中心限月の8月限が6.9ドル安、銀が15.7~16.5セント高、中心限月の9月限が16.5セント高。金8月限は反落。時間外取引では、新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念などを受けて堅調となり、一代高値1796.1ドルを付けた。日中取引では、リスク回避のドル高を受けて上げ一服となった。株安を受けて押し目を買われる場面も見られたが、利食い売りなどが出て軟調となった。また、景気の不透明感から相対的に安全資産とされる金先物の魅力は増しており、世界的な金融緩和も金市場への資金流入を招くとの市場の声もある。銀9月限はリスク回避のドル高や金の戻りが売られたことを受けて売り優勢となった。ニューヨーク金8月限は反落。時間外取引では1782.8~1796.1ドルのレンジで推移、前日比10.0ドル高の1792.0ドルとなった。8月限は、高寄りしたのち、新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念などを受けて堅調となり、一代高値1796.1ドルを付けた。日中取引は、リスク回避のドル高を受けて上げ一服となった。その後は株安を受けて押し目を買われる場面も見られたが、1790.0ドルで戻りを売られると、利食い売りなどが出て軟調となり、1770.6ドルまで下落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅続落した。WTIで期近の8月物は前日比2.36ドル(5.8%)安の1バレル38.01ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比2.36~2.30ドル安。その他の限月は2.24~0.65ドル安。中南米やインドなどで新型コロナウイルスの流行がさらに拡大していることが世界経済や石油需要の回復見通しを曇らせている。米国ではテキサス州やフロリダ州、カリフォルニア州で新規感染者数の伸びが加速し、感染拡大が抑制されているニューヨーク、ニュージャージー、コネチカットの米東部3州は感染拡大地域からの移動に自己隔離を義務づけるなど、警戒感が再び高まっている。米エネルギー情報局(EIA)の週報で、原油在庫が3週連続で過去最高を更新したことも重し。熱帯性暴風雨「クリストバル」通過後の米原油生産量が増加したほか、サウジアラビアからの原油輸入量が高止まりしていることが背景。コロナショック後のガソリン需要は一段と回復し、製油所における原油消費量は高まりつつあるが、原油在庫の取り崩しには至っていない。

シカゴコーン・大豆

コーンは続落。終値の前営業日比は4.50~0.75セント安。中心限月の9月限は2.00セント安の327.00セント。大豆は続落。終値の前営業日比は5.25~3.50セント安。中心限月の11月限は4.00セント安の870.00セント。米コーンベルトで降雨が発生した後には穏やかな天気が広がっていることで、生育に適した天気が広がっているとの見方が広がり、これが弱材料となった。また、米国を含め、世界的に新型コロナウイルスの感染が拡大、または再拡大していることを受けた経済面への影響に対する懸念や原油安も売りを呼ぶ一因となった。期近9月限は328.50セントで取引を開始した後はアジアの時間帯は様子見ムードが強いなか、328セント台での高下にとどまったが、欧州の時間帯を迎えると強含んで330セント台まで値位置を切り上げた。シカゴの時間帯に入ると序盤に買われ、その後も米国で引き続きエタノール増産とエタノール在庫が減少となったことを受けて値位置を切り上げる場面も見られたが、その後は引けにかけて下値を探る足取りを展開。欧米株安、原油安を手掛かりにした売りが膨らむなか値を落とし、この日の安値に近い水準で引けを迎えている。


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