朝刊:2020/06/26

ボルガールール一部変更承認でダウは反発。ゴールドは続落。オイルは反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比15銭円安・ドル高の1ドル=107円15~25銭で取引を終えた。市場が感染第2波へ懸念を強める中でドル買い戻しが活発に入り、ドル円は円高を凌駕して上昇。きょうは一時107.45円付近まで上昇する場面もみられた。ただ、NY時間に入ると下落して始まった米株や原油が上昇に転じたことから、リスク回避のドル買いも一服し、ドル円も戻り売りで伸び悩んでいる。取引開始前に米新規失業保険申請件数が発表されていたが、148万件と予想以上の件数となった。前回分も154万件に上方修正されている。数字自体は減少が続いているものの、その減少ペースは期待ほど早まっておらず、経済再開後も依然として企業が採用に慎重になっていることが示された。感染第2波については、テキサス州のアボット知事が経済活動再開の次のフェーズへの移行を一時停止すると発表するなど懸念は依然として強い。ここに来て経済再開に楽観的過ぎた市場も慎重さを取り戻している。ただ、回復への期待感も依然として温存している状況で、今週のドル円は106円台前半まで一時下落していたが、行き過ぎた動きから指定位置に戻り、次の展開を見極めたいといった印象が強い。

NYダウ

米株式相場は反発した。ダウ工業株30種平均は前日比299ドル66セント(1.2%)高の2万5745ドル60セントで終えた。前日の大幅下落を受け自律反発狙いの買いが入った。終盤になって上げ幅を拡大した。終値は、ナスダック総合指数が107.84高の1万0017.00、S&P500が33.43高の3083.76。市場では感染第2波の拡大加速への警戒感が強まっており、前日のダウ平均は700ドル超急落したが、序盤はその流れを引き継ぎ、売り先行で始まった。米政府は実施しない方針を示しているものの、市場では経済再封鎖への懸念も台頭し始めているようだ。前日の下げでダウ平均は200日線で上値を止められた格好となっており、テクニカル的にも売りが出易い状況。ダウ平均は一時200ドル超下落する場面が見られたものの、下値での押し目買いも見られ下げ渋っている。特に銀行株の上昇が相場をサポートした。米通貨監督庁(OCC)がボルカー・ルールの一部変更を承認したことが買いを呼び込んだ模様。今回の変更で銀行は特定のベンチャー・キャピタルへの投資を増やすことができるようになり、関連会社とのデリバティブ取引を行う際の証拠金確保の要件も廃止された。

NY貴金属

ニューヨーク金は続落、銀は反発。終値の前日比は、金が5.0~3.7ドル安、中心限月の8月限が4.5ドル安、銀が21.5~24.0セント高、中心限月の9月限が24.0セント高。金8月限は続落。時間外取引では、リスク回避のドル高などが上値を抑える要因となった。欧州時間に入ると、押し目を買われて地合いを引き締めたが、戻りは売られた。日中取引では、押し目を買われたが、株高に上値を抑えられた。外国為替市場でドルが対主要通貨で上昇し、ドルの代替投資先とされる金先物相場の重荷となった。24日に約9年ぶり高値を付けたうえ、節目の1800ドルに近づいていることから利益確定売りも出た。銀9月限は日中取引でのドル高一服を受けて押し目を買われた。ニューヨーク金8月限は続落。時間外取引では1764.1~1779.6ドルのレンジで推移、前日比6.1ドル安の1769.0ドルとなった。8月限は、安寄りしたのち、リスク回避のドル高などが上値を抑える要因となった。欧州時間に入ると、押し目を買われて地合いを引き締めたが、戻りは売られた。日中取引は、ドル高一服を受けて押し目を買われた。ただ株高が上値を抑える要因となり、1776.6ドルで戻りを売られ、軟調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の8月物は前日比0.71ドル(1.9%)高の1バレル38.72ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.70~0.71ドル高。その他の限月は0.13~0.70ドル高。米経済に前向きな動きがみられることが相場を押し上げた。米新規失業保険申請件数の低下が続いているほか、失業保険の継続受給者数も改善しており、雇用環境の回復が示された。継続受給者数は1952万2000人まで減少し、5月半ば以降は低下傾向にある。5月の米耐久財受注は前月比で市場予想以上に回復したほか、コア資本財の受注や出荷も上向いており、設備投資が早々と底打ちする兆候がある。国内総生産(GDP)の算出に用いられるコア資本財の出荷は、前月比1.8%増となった。マークイットが発表する購買担当者景気指数(PMI)や地区連銀が発表する製造業景気指数は急回復している。カンザスシティ連銀が発表した6月の製造業景気指数は+2まで上向いた。前回は-25だった。

シカゴコーン・大豆

コーンも続落。終値の前営業日比は7.00~3.00セント安。中心限月の9月限は6.50セント安の320.50セント。大豆は続落。終値の前営業日比は7.75~1.00セント安。中心限月の11月限は1.75セント安の868.25セント。米コーンベルトでは今週前半に降雨が発生したことで土壌水分が確保されたうえ、その後は気温は平年~平年をやや上回るなか穏やかな天気が広がっていることが弱気要因となった。また、米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高報告が弱気な内容だったことも弱材料視視され、大幅安で引けた。326.50セントで取引を開始した9月限はアジアの時間帯はこの水準でのこう着状態となり、欧州の時間帯を迎えると取引レンジは拡大したが、それでもしばらくは326~327セントのレンジ内で高下。欧州の時間帯中盤以降にやや地合いが軟化し始め、シカゴの時間帯を迎えると大きく値を崩し、一気に320セントを割り込んだ。前日を上回りながらも低迷した状態にある弱気なUSDA週間純輸出成約高報告に加え、米産地の好天や今後の好天見通しが弱材料となるなか、317.50セントと4月29日以来の水準まで下落。安値で買い戻されて辛うじて320セント台は回復したが、前日までの値位置を大きく下抜く足取りとなった。


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