朝刊:2020/06/29

第二波警戒感が再び強くなり、ダウは急反落。ゴールドは続伸。オイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばい。前日と同じ1ドル=107円15~25銭で取引を終えた。米国での新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念から低リスク通貨とされる円には買いが先行した。一時107.35円付近まで上昇する場面もみられた。6月期末が接近する中で、それに絡んだ実需売りも確認され、ロンドン時間にドル円は一時106.80円付近まで下落していた。この日もNY市場は感染第2波への警戒感を強めており、米株式市場でダウ平均は一時774ドル下落し、原油も37ドル台に一時下落した。そのような中で為替市場ではリスク回避のドル買いが強まった格好。きょうはフロリダ州が感染者が7.8%増加したと発表。過去7日平均の4.1%を大幅に上回った。テキサス州ではアボット知事がバーの営業停止を命じたほか、同州のハリス郡は最高水準の緊急事態を宣言した。先行きに過度に楽観的だった市場もここにきて、感染第2波による景気への不透明感を強めている。トランプ政権は否定的だが、経済再封鎖への懸念も強まっているようだ。ユーロドルも戻り売りが優勢となり、1.11ドル台に下落する場面もみられた。ただ、1.11ドル台に入ると買い圧力も強まるようで、前日に引き続き1.12ドル台に戻している。リスク回避のドル買いの割にはユーロドルの下値はしっかりしている印象もある。米国で感染第2波が本格化しているが、一方で、欧州ではドイツが一部地域を閉鎖したものの、米国ほど感染第2波の被害が伝えられていない。そのような状況下で、ユーロドルは上値は重いものの、下押しする動きまでは出ていないのかもしれない。

NYダウ

米株式相場は大幅に反落した。ダウ工業株30種平均は前日比730ドル05セント(2.8%)安の2万5015ドル55セントと5月26日以来、1カ月ぶりの安値で終えた。終値はナスダック総合指数が259.78安の9757.22、S&P500が74.71安の3009.05。前日は終盤に上げ幅を拡大し、ダウ平均は300ドル近くの上昇となったが、その流れを維持できていない。市場は感染第2波による景気回復への不透明感を強めており、株価の上値を抑えている。トランプ政権は否定的だが、経済再封鎖への懸念も強まっているようだ。フロリダ州が感染者が7.8%増加したと発表。過去7日平均の4.1%を大幅に上回った。テキサス州ではアボット知事がバーの営業停止を命じたほか、同州のハリス郡は最高水準の緊急事態を宣言した。そのほか、きょうは銀行株の下げが市場のムードを抑制した。FRBが前日引け後にストレステストの結果を発表し、米大手行に対し少なくとも7-9月期まで増配や自社株買い再開の禁止を指示した。前日の銀行株は米当局がボルカー・ルールの一部変更を承認したことで買いが強まり、相場全体の上げを先導していたが、きょうはその逆となった。前日引け後に発表されたナイキの決算が予想外の赤字だったことも重石となった模様。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は続伸。終値の前日比は、金が9.7~10.4ドル高、中心限月の8月限が9.7ドル高、銀が10.7~14.0セント高、中心限月の9月限が11.7セント高。金8月限は反発。時間外取引では、米国の新型コロナウイルスの感染者が過去最多となり、リスク回避のドル高に上値を抑えられた。日中取引では、利食い売りなどがでて軟調となったが、株価が急落し、ドル安に転じると、押し目を買われて急伸した。銀9月限は序盤のドル高や金軟調が圧迫要因になったが、金が地合いを引き締めると、地合いを引き締めた。ニューヨーク金8月限は反発。時間外取引では1765.6~1778.9ドルのレンジで推移、前日比2.0ドル高の1772.6ドルとなった。8月限は、高寄りしたのち、米国の新型コロナウイルスの感染者が過去最多となり、リスク回避のドル高に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、押し目を買われて地合いを引き締めた。日中取引は、リスク回避のドル高を受けて戻りを売られた。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りを受けて1754.0ドルまで下落した。その後は株価急落からドル安に転じたことを受けて押し目を買われて急伸し、1786.2ドルまで上昇した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の8月物は前日比0.23ドル(0.6%)安の1バレル38.49ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.26~0.23ドル安。その他の限月は0.39ドル安~0.70ドル高。米経済指標の改善やアジア市場での株高を受けて時間外取引で堅調となった。しかし、米国の新型コロナウイルスの感染者が過去最多となり、株安に振れたことから戻りを売られた。テキサス州やフロリダ州が新型コロナウイルスの感染急増を受けてバーの営業停止やレストランの入店制限強化などを命じ、ロックダウン(都市封鎖)の再導入に対する懸念が出たことが圧迫要因になった。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が、ユーロ圏経済について、新型コロナウイルスに伴う経済危機の最悪期は「おそらく過ぎた」と述べた。また5月の米個人消費支出は前月比8.2%増と過去最大の伸びとなった。景気回復に対する期待感もあるが、新型コロナウイルスの感染再拡大でロックダウン(都市封鎖)の再導入に対する懸念も高まった。米国で稼働中の原油掘削装置(リグ)数が引き続き減少したことは原油の下支え要因だが、株価急落から手じまい売りが出た。

シカゴコーン・大豆

コーンは続落。終値の前営業日比は2.75~0.50セント安。中心限月の9月限は1.25セント安の319.25セント。大豆は続落。終値の前営業日比は9.75~4.25セント安。中心限月の期近11月限は7.00セント安の861.25セント。米コーンベルトで気温が上昇し、一部で土壌水分の乾燥が懸念されるとはいえ、ほとんどの地域で生育に適した天気が広がると予想されていることが弱材料となった。また、新型コロナウイルスの感染拡大が続き第2波が警戒されるなか、需要の減少懸念や、リスク回避の動きが広がったことも弱気要因になった。この日、9月限は一代の安値に迫る場面となった。新穀限月は取組高の多い期近12月限を含む複数限月が一代安値を更新。9月限は、320.00セントで取引を開始した後に強含んで321セント台に浮上。シカゴの時間帯前半までは320セントが下値支持線として意識されるなかで高下し、323セントの高値を付ける場面も見られた。


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