朝刊:2020/06/30

米株は大幅反発。ダウは25000ドル回復。ゴールドは小幅続伸。国内は直近高値更新するも勢いなし。オイルは反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は下落し、前週末比40銭円安・ドル高の1ドル=107円55~65銭で取引を終えた。先週末に急落していた米株は反発しており、リスク回避の雰囲気は強まっていない。ただ、ドル円は買いが優勢となっている。この日発表の米住宅指標が予想外に強かったこともあるが、期末が接近していることもあり、ポジション調整の動きが出ているのかもしれない。きょうのドル円は107円割れを何度か試す動きが見られたものの、強くサポートされたことも買い戻しを誘発した可能性もありそうだ。107円台半ばの水準が強い上値抵抗となっていたが、その水準を突破したことで、ストップを誘発しているようだ。21日線を回復して来ており、目先は100日線が107.95円付近に来ている。ユーロドルは戻り売りが優勢となり、1.12ドル台前半に伸び悩んだ。ロンドン時間には一時1.1285ドル近辺まで上昇していた。この日のマクロン仏大統領とメルケル独首相との首脳会談に期待が高っていた面もあったようだ。欧州委員会が提案している7500億ユーロ規模の復興基金に関して協議され、両者は支持する意向を示すものと見られていた。ただ、メルケル独首相は「なお抵抗が多い」と述べている。米国での感染第2波は深刻さを増しているが、欧州ではまだ安定しており、その辺の格差もユーロ買いを誘発していたのかもしれない。しかし、市場の一部からは、短期的には景気刺激策が同地域の経済をサポートするものと思われるが、中期的には回復に十分なのかといった疑問も出ており、年末にかけてユーロドルは1.05ドルまで下落するとの声も聞かれる。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発した。前週末比580ドル25セント(2.3%)高の2万5595ドル80セントで終えた。主力小型機の運航再開の思惑で航空機のボーイングが急伸し、指数を押し上げた。終値はダウ工業株30種平均が580.25ドル高の2万5595.80ドル、ナスダック総合指数が116.93高の9874.15、S&P500が44.19高の3053.24。先週末の急落で値ごろ感からの押し目買いが強まった。ボーイングが2桁の上昇となったことがダウ平均をサポート。ボーイングだけでダウ平均を167ドル押し上げ、ダウ平均の上げ幅は580ドルまで拡大した。感染第2波への警戒感は強まっており、世界で感染者数が1000万人を超え、死者も50万人を超えている。WHOは米大陸での感染拡大がピークに達していないとして、危機感を示していた。ただ、この日発表のフロリダやカリフォルニア州の新規感染が過去7日平均よりも伸びが緩んでいたこともあり、懸念も一服していたようだ。しかし、景気の先行きに楽観的だった市場も、さすがに不安が強まり出している模様。米政府を始め各国政府は経済の再封鎖は実施しない方針を示しているものの、市場の一部では再封鎖を実施せざるを得なくなるのではとの懸念が台頭し始めている。エネルギーや銀行株が買い戻されたほか、産業株も上昇。IT・ハイテク株も序盤は売りに押されていたが、買い戻されている。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸、銀は反落。終値の前日比は、金が変わらず~1.8ドル高、中心限月の8月限が0.9ドル高、銀が10.7~14.0セント高、中心限月の9月限が11.7セント高。金8月限は続伸。時間外取引では、新型コロナウイルスの感染増加に対する懸念やドル安を受けて堅調となった。日中取引では、中古住宅販売仮契約指数が急増するなか、ドル高や株高に上値を抑えられた。銀9月限は時間外取引で金堅調につれ高となったが、日中取引ではドル高を受けてマイナスサイドに転じた。ニューヨーク金8月限は続伸。時間外取引では1778.0~1790.4ドルのレンジで推移、前日比3.1ドル高の1783.4ドルとなった。8月限は、高寄りしたのち、利食い売りなどが出て上げ一服となったが、ドル安を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、上値を伸ばせず、上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の8月物は前週末比1.21ドル(3.1%)高の1バレル39.70ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.16~1.21ドル高。その他の限月は0.52~1.12ドル高。世界的に新型コロナウイルスの流行は続いているが、主要国が外出規制など経済に甚大な悪影響を与える措置を繰り返す可能性は低く、石油需要は回復を続けるとの思惑が根強い。感染が拡大している米国の一部の州ではバーの営業停止や飲食店の入店規制など特定の業種に対する規制が再び導入されているものの、経済活動をほぼ停止させ、消費を蒸発させる措置は難しいとみられている。今週の米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫が過去最高水準を更新するとしても、過剰在庫の取り崩し局面が近づいていると期待されていることも支援要因。米国の製油所稼働率は回復を続けており、原油消費量が拡大しつつあるほか、高止まりしているサウジアラビアからの輸入量が減少すれば、原油在庫の積み増し圧力は後退する見通し。

シカゴコーン・大豆

コーンは大幅反発。終値の前営業日比は3.50~9.50セント高。中心限月の期近9月限は9.50セント高の328.75セント。大豆は反発。終値の前営業日比は0.25~6.75セント高。中心限月の期近11月限は0.25セント高の861.50セント。米農務省(USDA)発表の四半期在庫報告および作付面積報告を前にして玉整理基調が強まるなか、これまで続落した後の買い戻しが進んだ。また、中国の5月工業部門利益が6カ月ぶりの増加となったと伝えられるなか、同国経済に対する楽観的な見方が強まったことも強気要因になったほか、USDA発表の週間輸出検証高が100万トン台を記録したことも買いを支えた。なお、米産地ではコーンが生産量に大きく影響する開花~受粉の時期を迎えつつあるが、今後は降雨に恵まれるものの気温が上昇すると予測されていることが警戒されている。


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