朝刊:2020/07/03

雇用統計は予想以上に強い内容となりダウは反発。ゴールドは反発。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小反落し、前日比5銭円安・ドル高の1ドル=107円45~55銭で取引を終えた。朝方発表の6月の米雇用統計が市場予想を上回る内容となり、米景気回復への期待から円売りが優勢となった。ユーロドルやポンドドルは戻り売りに押された一方、ドル円はドル売り・円売りの中で107円台半ばで膠着。この日発表の米雇用統計が予想以上に強い内容となったことで、発表直後の為替市場は素直にドル買いの反応が見られた。その後、米株が大幅高で始まったこともあり、動きが一巡したあとは、今度はリスク選好のドル売りが出ている。しかし、フロリダ州の新規感染者が6.4%増と伝わると、次第にリスク回避のドル買いが強まる展開となっている。米株が伸び悩んでいるほか、米国債利回りや原油も急速に伸び悩み、原油は一時下げに転じた。米雇用統計は励まされる内容となったものの、感染第2波への警戒感も根強く、市場には慎重さも見られている。ただ、この日の米雇用統計は予想以上に力強い内容となった。非農業部門雇用者数(NFP)は前月比480万人増加し、失業率は前月の13.3%から11.1%に改善した。前日のISM製造業景気指数も景気判断の分岐点である50を上回る強さを示し、足元の米経済指標は急速な改善を示している。しかし、感染第2波の拡大が加速する中で、指標の改善が今後も続くかどうかに市場は不透明感を感じている模様。また、明日から3連休ということもあり、投資家は様子見姿勢になった面もありそうだ。連休中に更に感染が拡大するリスクも警戒されている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比92ドル39セント(0.4%)高の2万5827ドル36セントで終えた。6月の雇用統計が市場予想以上に改善したのを好感した買いが優勢だった。前日比は、ナスダック総合指数が53.00高の1万0207.63、S&P500が14.15高の3130.01。朝方発表になった6月の米雇用統計が予想以上に改善を示したことが買いを誘発した。非農業部門雇用者数(NFP)は前月比480万人増加し、失業率は前月の13.3%から11.1%に改善した。前日のISM製造業景気指数も景気判断の分岐点である50を上回っていたが、足元の米経済指標は急速な改善を示している。前日は新型ウイルスのワクチン開発進展のニュースも伝わり、市場のムードは良好なようだ。ただ、フロリダ州の新規感染者が6.4%増となるなど感染第2波の拡大が加速している中で、指標の改善が今後も続くかどうかに市場は不透明感を感じている模様。また、明日から3連休ということもあり、投資家は様子見姿勢になっている面もありそうだ。連休中に更に感染が拡大するリスクも警戒されている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が9.9~10.8ドル高、中心限月の8月限が10.1ドル高、銀が10.4~13.8セント高、中心限月の9月限が10.4セント高。金8月限は反発。時間外取引では、利食い売りが出る場面も見られたが、欧州時間に入ると、ドル安を受けて押し目を買われた。日中取引では、予想以上の米雇用統計を受けて戻りを売られたが、新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念などを受けて押し目を買われて地合いを引き締めた。銀9月限は金の押し目が買われたことにつれ高となった。ニューヨーク金8月限は反発。時間外取引では1773.0~1785.5ドルのレンジで推移、前日比4.4ドル高の1784.3ドルとなった。8月限は、安寄りしたのち、利食い売りなどが出て軟調となった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて押し目を買われた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで期近の8月物は前日比0.83ドル(2.1%)高の1バレル40.65ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.83~0.84ドル高。その他の限月は0.42~0.82ドル高。6月の米雇用統計が強かったことから、コロナショック後の石油需要の回復が続くことが期待された。米非農業部門雇用者数(NFP)の増加は2カ月連続。前日の米エネルギー情報局(EIA)の週報も需給の改善を示す内容で、石油市場には楽観的な雰囲気が広がっている。ただ、5月と6月の合計でNFPは730万人程度増えたが、4月には2000万人規模の減少となっており、穴埋めには程遠い。低下していた米失業保険の継続受給者数が1929万人となり、前回の1923万1000人から増加に転じたことも懸念要因。米国における新型コロナウイルスの一日あたりの新規感染者数が5万人を超え、過去最多を更新したことや、米独立記念日の振替休日を含んだ連休を控えていることは上値を抑えた。カリフォルニア州、テキサス州、フロリダ州、ジョージア州、アリゾナ州など米国の南部で感染者数が急激に拡大している。

シカゴコーン・大豆

コーンは反落。終値の前営業日比は7.00~2.50セント安。中心限月の期近9月限は7.00セント安の343.50セント。大豆は反落。終値の前営業日比は9.50~19.00セント高。中心限月の期近11月限は2.25セント安の896.75セント。米農務省(USDA)による作付面積報告の後に急伸した後で、高値警戒感が強まり転売の手が広がった。中国向けの大口成約が発表されたこともあり、一時は前日の高値に迫る動きも見せたが、大きく上げ幅を削り、この日の安値に近い水準で取引を終えている。349.50セントで取引を開始した後のアジアの時間帯は349~350.50セントのレンジ内で高下にとどまった。欧州の時間帯に強含んで353.50セントの高値まで上昇したものの、シカゴの時間帯を迎えると引けにかけて値位置を切り下げる右肩下がりの足取りに転換。引けにかけて下値を探る足取りを見せた後、343.50セントでほぼ安値引けした。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。