朝刊:2020/07/08

ゴールドは大幅続伸。国内金も直近高値を超えてくる。ダウは反落。オイルは小幅続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小反落し、前日比10銭円安・ドル高の1ドル=107円45~55銭で取引を終えた。前半はリスク選好の雰囲気は一服していたもののドル売りが優勢となっていた。ただ、ドル円は107円台での膠着相場に変化はない。米国での感染第2波への警戒感が強まっていると同時に、きょうは豪州のメルボルンで6週間の都市封鎖を実施すると発表。ただ、市場はいまのところ、以前のような全面的な都市封鎖まではないと楽観的に見ている。景気回復への期待と感染第2波への懸念の間で日替わり相場になっている印象だが、きょうは楽観的な見方は一服。米雇用統計やISM指数など直近発表になっている経済指標は予想を上回る内容が多く、回復への兆しを示している。一方で感染第2波への警戒感が強まりつつある中、好調な経済指標が持続できるのかといった疑問も同時に台頭しているようだ。ドル円は相変わらず膠着相場が続いているが、ドルと円が材料に対して同方向に動いていることから膠着してる半面、感染第2波と景気回復の行方を見極めたい部分もあるのかもしれない。ユーロドルは序盤に1.13ドル台まで戻していたが、終盤になって戻り売りに押されている。この日はドイツの5月の鉱工業生産が発表され、前月比7.8%増と前月の大幅減からは急回復していたものの予想は下回った。ただ、一部からは経済活動は全般的に予想を上回るペースで回復しているとの指摘も聞かれる。前日はフランスでも同様の見方が伝わっていたが、ドイツは、製造業の生産拡大を上回るペースで店舗には客足が戻っているという。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落した。前日比396ドル85セント(1.5%)安の2万5890ドル18セントで終えた。IT・ハイテク株も次第に戻り売りに押され、ナスダックも下げに転じている。ナスダック総合指数が89.76安の1万0343.89、S&P500が34.40安の3145.32。ウォルマートがアマゾンに対抗してウォルマート・プライムサービスを展開すると伝わったことで上昇し、ダウ平均を支えたものの、その他の銀行や産業、エネルギー株の下げがきつい。景気回復への期待と感染第2波への懸念の間で日替わり相場になっている印象だが、きょうは楽観的な見方が一服している。米雇用統計やISM指数など直近発表になっている経済指標は予想を上回る内容が多く、景気回復への兆しを示している。一方で感染第2波への警戒感が強まりつつある中で、好調な経済指標が持続できるのかといった疑問も同時に台頭してきているようだ。銀行を皮切りに来週から決算発表シーズンが開始するが、4-6月期については冴えない内容になることは既に織り込んでいるものの、感染第2波が拡大する中で、企業が先行きに自信を示すか確認したい面もあるようだ。ここから更に上値を追うためには、それを確認する必要があるとの声も聞かれる。ダウ平均は引けにかけて下げを加速させ、一時下げ幅は400ドル超となった。ダウ平均は前日の上げで200日線に顔合わせしていたが、上値抵抗が強いようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が15.7~21.5ドル高、中心限月の8月限が16.4ドル高、銀が11.7~12.7セント高、中心限月の9月限が11.7セント高。金は全限月が一代高値を更新。金8月限は続伸。時間外取引では、ドル堅調や、6日の取引で1800ドルが抵抗線となったことから売り優勢となった。1781.2ドルで買い支えられ、前日の安値1779.2ドルを試す下落には至らず。日中取引開始後から下値を切り上げ、前半の取引でプラスサイドに浮上。米国内で南部、西部を中心に新型コロナウィルス感染が拡大し、再度、経済活動を止める動きが広がっていることからリスクヘッジ資産としての買いを集め、1810,8ドルまで上伸し、一代高値を更新した。主要な米経済統計の発表はなかったが、中盤から後半にかけても地合いは緩まず、高もちあいとなり、終値で1800ドル台を維持して引けた。ドルは堅調な足取りだったが、米10年債利回りは低下し、株安となったことは金にとって追い風となり、ほぼ高値引け状態。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が小幅続落した。WTIで期近の8月物は前日比0.01ドル安の1バレル40.62ドルで終えた。新型コロナウイルス感染拡大への懸念から売りがやや優勢だった。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.03~0.01ドル安。その他の限月は0.05ドル安~0.12ドル高。アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社(ADNOC)が8月の輸出量拡大を計画していると伝わったことが重しとなった。関係筋の話としてロイター通信が伝えた。コロナショック後、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国は5月から日量1000万バレル近い減産を開始し、7月もこの規模の減産を継続するが、8月以降は予定通り減算規模を縮小する可能性が高まった。世界的に新型コロナウイルスの流行は悪化しているものの、主要国は経済活動を再開し石油需要が回復していることから、OPECプラスが出口戦略を開始するとの思惑が強まりつつある。主要産油国の従来の合意に基づくと8月から12月の減産規模は日量770万バレルとなる。来週14日に共同技術委員会(JTC)、15日に共同閣僚監視委員会(JMMC)が行われる。ロシアのノバク・エネルギー相は減産規模の縮小に前向き。

シカゴコーン・大豆

コーンも総じて反落。終値の前営業日比は4.25セント安~変わらず。中心限月の期近9月限は3.00セント安の343.50セント。大豆は総じて反落。終値の前営業日比は3.75セント安~1.00セント高。中心限月の期近11月限は3.75セント安の902.50セント。米産地で今週後半には散発的な降雨が発生するとの予測が発表されたことを受けて、これまでの高温乾燥による生育懸念が後退したことが弱材料となった。今週末に発表される米農務省(USDA)月例需給報告を控えて玉整理の動きが見られたことも値位置を落とす一因となった。9月限はこの日の下落で前日の上げ幅を相殺している。9月限は、347.00セントで取引を開始した後に348.00セントの高値を付け、その後は347セント台での高もみとなったが、アジアの時間帯後半に値を落とした。


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