朝刊:2020/07/09

ゴールドは一代高値を付けて力強く続伸。ダウは一時売られるも反発。オイルも期近は反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比25銭円高・ドル安の1ドル=107円20~30銭で取引を終えた。序盤は107円台半ばで振幅していたドル円も107円台前半に値を落としている。米株が底堅く推移し、リスク選好のドル売りが続いている。きょうのペンス副大統領の会見で安心感が広がっているとの指摘も聞かれる。副大統領は「全米の死亡率は低下している。アリゾナ州、フロリダ州、テキサス州での陽性検査の結果は横ばいを示す初期兆候が見られている」と指摘した。ただ、ドル円は107円台での膠着相場に変化はない。ユナイテッド航空が3万6000人の従業員に対して、米政府の給与支援プログラムが終了する9月末以降に、解雇のリスクがあると警告したとの報道が伝わり、ドルが買い戻される場面があったものの、一時的な反応に留まった。足元の経済指標が好調で景気回復への期待は根強い。一方で感染第2波への警戒感も根強く、米国内の感染者数は300万人を超え、人口の約100人に1人が感染したことになる。経済封鎖や規制を一部再開する州も増える中で、感染第2波の経済への影響を見極めたいといった雰囲気も強まっているようだ。ドル円は相変わらずの膠着相場だが、感染第2波の拡大で期待ほどの回復が見られるか、行方を見極めたい部分もあるのかもしれない。ユーロドルは買いが優勢となり、1.13ドル台半ばまで一時上昇。本日の21日線は1.1265ドル付近に来ているが、その水準がサポートされ、上昇トレンドを維持している。ただ、1.13ドル台半ばから1.14ドルの上値抵抗は強いようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発した。前日比177ドル10セント(0.7%)高の2万6067ドル28セントで終えた。終値はナスダック総合指数が148.61高の1万0492.50、S&P500が24.62高の3169.94。株式市場は回復への期待と感染第2波への懸念の間で日替わり相場になっているが、きょうは前日の下げからの買い戻しが強まった。一方、感染第2波への警戒感も根強く、米国内の感染者数は300万人超となり、人口の約100人に1人が感染したことになる。経済封鎖や規制を一部再開する州も増える中で、感染第2波の経済への影響を見極めたいといった雰囲気も強まっているようだ。ペンス副大統領の会見で安心感が広がっているとの指摘も聞かれる。副大統領は「全米の死亡率は低下している。アリゾナ州、フロリダ州、テキサス州での陽性検査の結果は横ばいを示す初期兆候が見られている」と指摘した。来週は銀行を皮切りに決算発表シーズンに入るが、4-6月期については冴えない内容になることは既に織り込んでおり、下半期以降については期待感を高めている。ただ、感染第2波が拡大する中で、企業が先行きに自信を示すか確認したい面もあるようだ。ここから更に上値を追うためには、それらを確認する必要があるとの声も聞かれる。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が10.7~20.6ドル高、中心限月の8月限が10.7ドル高、銀が44.5~46.2セント高、中心限月の9月限が46.2セント高。金8月限は続伸。時間外取引では、高値での買いが一巡し、もみ合いとなったのち、欧州時間に入ると、新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念などを受けて地合いを引き締めた。日中取引では、リスク選好のドル安などを受けて堅調となり、一代高値1829.8ドルを付けた。銀9月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となり、2019年9月以来の高値1921.5セントを付けた。ニューヨーク金8月限は続伸。時間外取引では1803.8~1816.5ドルのレンジで推移、前日比6.4ドル高の1816.3ドルとなった。8月限は、安寄りしたのち、もみ合いとなったのち、欧州時間に入ると、新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念などを受けて地合いを引き締めた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の8月物は前日比0.28ドル(0.7%)高の1バレル40.90ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.28~0.34ドル高。その他の限月は0.34~0.65ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、石油製品需要が堅調だったことが相場を押し上げた。コロナショックによる落ち込みを経た後、ガソリン需要は日量876万6000バレルまで一段と回復した。夏場の需要期であることもあって、他の製品と比較してガソリン消費は旺盛。高止まりしているガソリン在庫には取り崩し圧力が強まっている。前年割れが続いているものの、製油所稼働率は77.5%までさらに上昇した。ただ、EIA週報では輸入の増加を背景に原油在庫が増加しており、上値は伸びなかった。ピークアウトしていたサウジアラビアからの輸入が再び増加している。米原油生産量は日量1100万バレルと2週連続で横ばい。米国の減産は一巡している。来週、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国による共同技術委員会(JTC)や共同閣僚監視委員会(JMMC)が控えていることは値動きを抑制した。OPECプラスを主導するロシアは予定通り増産を開始する見通しを示している一方、サウジアラビアはまだ態度を明らかにしていない。先月の会合では日量1000万バレル近い減産を7月も継続することが合意に至り、減産規模の縮小は1カ月先送りされた。

シカゴコーン・大豆

コーンも総じて反発。終値の前営業日比は1.25~3.25セント高。中心限月の期近9月限は2.75セント高の346.25セント。大豆は総じて続落。終値の前営業日比は5.75セント安~1.75セント高。中心限月の期近11月限は5.25セント安の897.25セント。米産地の今週後半の降雨予測を受けて値を落とす場面が見られたが、7月前半は高温乾燥が広がるとの予測が浮上したことに加え、世界生産量の縮小見通しを受けた小麦高が買いを支援する要因になった。なお、週間エタノール生産量は僅かに増加したが、エタノール在庫は微増。期近9月限は342.75セントで取引を開始した後のアジアの時間帯は341~343セントの固定されたレンジ内での高下となった後に値を落とした。米産地での今週後半の降雨予測が重石となるなか、欧州の時間帯前半は341セントが上値抵抗線として意識する頭重い足取りも演じたが、その後は引けにかけて値位置を切り上げる右肩上がりの足取りを展開。7月前半は米産地では高温乾燥が続くとの見通しや、世界的な生産量の縮小観測が浮上した小麦高に追随する買いが見られて後半には345セントを突破。


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