朝刊:2020/07/10

特段の売り材料はないが、ダウは大幅反落。調整入りか。ゴールドも反落。オイルも期近は反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続伸し、前日比05銭円高・ドル安の1ドル=107円15~25銭で取引を終えた。米株に戻り売りが強まり、ダウ平均は一時500ドル超下落する場面もみられた。米国債利回りも低下する中、為替市場はリスク回避のドル買いが強まった格好。感染第2波の拡大が続いており、きょうはそれに敏感になったようだ。フロリダ州の死者と入院者数が過去最高となっている。全米の1日の新規感染者数は6万2000人を超えるなど悪化が続いており、期待ほどの景気回復は見られないのではとの不安も根強い。本日は米新規失業保険申請件数が発表になっていたが、131.4万人となっていた。申請件数の鈍化は続いているもののペースは緩んでいる。ただ、雇用に関しては先週の米雇用統計が前回に引き続き予想外の強さだったことから、市場も楽観的にみているようだ。指標自体への反応は限定的だった。そのような中でドル円は107円台前半での上下動に終始。序盤はドル売りが優勢となり、107.10円近辺まで値を落としたものの、次第にドル買いが優勢となり、107.30円近辺に戻す展開が見られた。ただ、狭い範囲での膠着相場に変化はなく、次の展開を見極めたい雰囲気を続けている模様。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比361ドル19セント(1.4%)安の2万5706ドル09セントで終えた。一時500ドル超下落する場面もみられた。ナスダック総合指数が55.25高の1万0547.75、S&P500が17.89安の3152.05。特段の売り材料が出たわけではないが、回復期待と同時に感染第2波への懸念が根強く、戻り売りが強まっている模様。フロリダ州の死者と入院者数は過去最高となっている。全米の1日の新規感染者数は6万2000人を超えるなど悪化が続いており、期待ほどの景気回復は見られないのではとの不安も根強い。取引開始前に米新規失業保険申請件数が発表になっていたが、131.4万人となっていた。申請件数の鈍化は続いているもののペースは緩んでいる。ただ、雇用に関しては先週の米雇用統計が前回に引き続き予想外の強さだったことから、市場も楽観的にみているようだ。指標自体への反応は限定的だった。来週からの決算を見極めたい雰囲気も根強い。4-6月期決算については冴えない内容になることは既に織り込んでおり、下半期以降に市場は期待感を高めている。ただ、感染第2波が拡大する中で、企業が先行きに自信を示すか確認する必要があるとの声も聞かれる。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が17.2~15.8ドル安、中心限月の8月限が16.8ドル安、銀が20.3~18.3セント安、中心限月の9月限が19.9セント安。金8月限は反落。時間外取引では、ドル安を受けて押し目を買われる場面も見られたが欧州時間に入ると、ドル安一服を受けて上げ一服となった。日中取引では、新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念から株安となり、ドル高に転じたことを受けて売り優勢となった。外国為替市場でドルが対ユーロなどで上昇し、ドルの代替投資先とされる金には売りが優勢となった。銀9月限は2019年9月以来の高値1944.5セントを付けたのち、ドル高や金反落を受けて戻りを売られた。ニューヨーク金8月限は反落。時間外取引では1812.6~1825.5ドルのレンジで推移、前日比5.5ドル安の1815.1ドルとなった。8月限は、安寄りしたのち、ドル安を受けて押し目を買われた。ただ欧州時間に入ると、ドル安一服を受けて上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで、期近の8月物は前日比1.28ドル(3.1%)安の1バレル39.62ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.28~1.21ドル安。その他の限月は1.16~0.02ドル高。米国やインドなど石油の消費大国で新型コロナウイルスの流行が悪化していることが重しとなった。米国やインドでは一日あたりの新規感染者数が過去最多を更新し続けており、感染拡大に歯止めがかかっていない。経済活動の本格的な再開時期は不透明となっており、景気見通しを悪くしている。6月のインドの燃料需要は前年比7.9%減となった。このうちガソリン需要は前年比13.5%減だった。新型コロナウイルスの流行を背景に経済活動が制限されており、石油需要を圧迫している。来週に共同技術委員会(JTC)や共同閣僚監視委員会(JMMC)など、主要産油国の会合を控えて調整売りが入った。現行の合意に基づくと、石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国は来月から減産規模の縮小を開始し、日量200万バレル規模の増産を行う。ただ、ロシアは増産に前向きだが、サウジアラビアの態度は不明。

シカゴコーン・大豆

コーンは続伸。終値の前営業日比は0.50~3.00セント高。中心限月の期近9月限は2.50セント高の348.75セント。大豆は反発。終値の前営業日比は0.75セント~4.50セント高。中心限月の期近11月限は4.25セント高の901.50セント。米産地の中部および南部では今後、今後10日間に渡って高温乾燥が続くとの予測を受けて生育懸念が強まったことが買いを支援した。また、米農務省(USDA)発表の週間純輸出報告高が前週から大きく増加し100万トンを突破したことも好感された。一時は3月30日以来の高値まで上昇する動きを見せたが、その一方では新型コロナウイルスの第2波懸念を受けた欧米株式市場の軟調な足取りが重石になったうえ、USDA月例需給報告前で玉整理の動きが見られたことで上げ幅は縮小して終えている。346.00セントで取引を開始した後のアジアの時間帯は348セントを上値抵抗線として意識するなかでの小動きとなったが、欧州の時間帯が近づくにつれ地合いを引き締めた。


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