朝刊:2020/07/13

ウィルス感染者数が増える中、ダウは大幅反発。ゴールドは小幅続落。オイルは期近は反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前日比30銭円高・ドル安の1ドル=106円85~95銭で取引を終えた。経済再開への期待と感染第2波への懸念の綱引きの状態の中、フロリダ州、テキサス州、カリフォルニア州でのウイルス感染による死亡者数が過去最多になっており、次第に警戒感が高まって来ているようだ。終盤には米株の上げが加速したことから、ドル円も買い戻しが見られたものの、107円台には戻せていない。これまで楽観視していた投資家も一旦状況を見極めたい雰囲気になっているのかもしれない。そのような中で、これまで107円台での膠着相場を演じていたドル円は106円台に値を落としている。第2波による先行きへの影響は懸念されるものの、米株式市場は相変わらず底堅い推移を続けており、それがリスク選好のドル売りを呼び込んでいる模様。ただ、そのドル売りを上回るだけの円売りは見られず、ドル円は軟調な展開となっているようだ。下値では日本の機関投資家などの買いも期待できそうだが、いまのところは全体的なドル売りの流れに押されている。107円の水準をあっさり割り込んだことで、ロング勢も様子見姿勢となっているのかもしれない。動きが本格的な下値模索になるか、気掛かりな展開となりつつあるが、106.70円が1つのポイントと見られているようだ。きょうはその水準を一時割り込む動きを見せたものの直ぐに反転している。106.70円をブレイクするようであれば、5月、6月にサポートされた106円ちょうどの水準を視野に入れそうだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比369ドル21セント(1.4%)高の2万6075ドル30セントで終えた。終値はナスダック総合指数が69.70高の1万0617.45、S&P500が32.99高の3185.04。終盤にかけて上げを加速し、上げ幅は300ドルを超えた。ただ、序盤は上値の重い展開も見られた。経済再開への期待と感染第2波への懸念の綱引きの中で、次第に第2波への警戒感も高まって来ている。フロリダ州、テキサス州、カリフォルニア州でのウイルス感染による死亡者数が過去最多になる中で、これまで楽観視していた投資家も一旦様子見の雰囲気になっていたのかもしれない。7月に入って急上昇が続いていた中国株の上げが一服したことも上値を重くしていた模様。中国株については国営ファンドの売りが観測されており、中国当局が急激な上げを容認していないのではとの憶測に繋がっている。しかし、ギリアド・サイエンシズが新型ウイルス向け治療薬「レムデシビル」について最新のデータを公表し、投薬した患者の74.4%が14日目までに回復した一方、標準的治療を受けた患者は59%が回復した。一方、死亡率については、投与した患者は7.6%、投薬しなかった患者は12.5%が亡くなったという

NY貴金属

ニューヨーク金は小幅続落。銀は反発した。終値の前日比は、金が2.4~1.0ドル安、中心限月の8月限が1.9ドル安、銀が7.9~10.1セント高、中心限月の9月限が9.1セント高。金8月限は小幅続落。週末要因もあって、1800ドル到達後の利益確定の売りが優勢だった。米景気の先行き懸念と低金利を受け、金先物はほぼ9年ぶりの高値圏で推移している。ただ、世界経済の中心である米国で新型コロナウイルスの流行は悪化しており、景気回復見通しが不透明であることは引き続き支援要因。米国では一日あたりの感染者数が過去最多を更新し続けている。ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、9日の新規感染者数は6万3200人となった。感染拡大が顕著な州のなかでもテキサス州の悪化が目立つ。テキサス州では一日あたりの死者数も急拡大している。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の8月物は前日比0.93ドル(2.3%)高の1バレル40.55ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.93ドル高。その他の限月は0.15~0.92ドル高。国際エネルギー機関(IEA)が月報で今年の需要見通しを上方修正したことが手がかり。IEAは新型コロナウイルスの流行をリスクと指摘しつつも、2020年の石油需要を日量40万バレル上方修正し、同9210万バレルとした。ただ、世界最大の石油消費国である米国では新型コロナウイルスの新規感染者数の伸びが一段と加速している。ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、9日の新規感染数は6万3200人となり、過去最多を更新した。感染拡大が顕著な州のなかでもテキサス州の悪化が目立つ。テキサス州では一日あたりの死者数も急拡大している。来週の産油国会合も上値を抑えた。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国の現行の合意に基づくと、来月から減産規模の縮小が始まる。14日に共同技術委員会(JTC)、15日に共同閣僚監視委員会(JMMC)が行われる。uxirusu

シカゴコーン・大豆

コーンも大幅反落。終値の前営業日比は12.25~6.25セント安。中心限月の期近9月限は11.50セント安の337.25セント。大豆は大幅反落。終値の前営業日比は12.50セント~6.75セント安。中心限月の期近11月限は10.75セント安の890.75セント。  高温乾燥とこれに伴う表土の土壌水分不足が懸念されていた米産地で降雨が発生したことを受け、高温乾燥懸念が後退したことが弱材料視された。高温乾燥懸念が手掛かりとなって6月30日の取引で急伸して以降、下値支持線としていた340セントを割り込んだ。米農務省(USDA)発表の月例需給報告では20/21年度の生産量予測が下方修正されたほか、過去第2位の規模となる中国向けの大口成約が明らかにされたが、反応は見られなかった。


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