朝刊:2020/07/14

ゴールドはドル安を受けて続伸。ダウはおとなしく横ばい。オイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反落し、前週末比40銭円安・ドル高の1ドル=107円25~35銭で取引を終えた。本日の21日線は107.25円付近に来ているが、その水準まで戻す展開。ドル安・円安の中、きょうは円安の動きが勝っていた模様。先週末に106円台に下落し、107円台の膠着相場から下に抜け出した感もあった。テクニカル的にも下向きの流れを強める動きではあったが、現行水準を維持できるようであれば、107.65円付近に来ている100日線の水準までの戻りの可能性は高まりそうだ。ただ、上向きの流れではなく、あくまで107円のレンジ相場に戻すかどうかだけだ。後半になって米株に利益確定売りが強まったことで、ドル売りは一服したものの、円売りも一服しており、その後も107円台前半の水準での上下動が続いた。感染第2波への懸念は依然として根強いものの、ワクチンや新薬の開発への期待感がそれを相殺している。先週はギリアド・サイエンシズが新型ウイルス向け治療薬「レムデシビル」の臨床試験で好結果が出たと報告したことや、きょうはファイザーとドイツのバイオNテックが共同開発している「BNT162」がFDAのファスト・トラック(優先承認審査制度)の指定を受けたとのニュースが流れていた。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅続伸した。前週末比10ドル50セント高の2万6085ドル80セントで終えた。新型コロナウイルスのワクチン開発が進展しているとの期待から買いが優勢だった。終値はナスダック総合指数が226.60安の1万0390.84、S&P500が29.82安の3155.22。序盤は買いが先行して始まった。感染第2波への懸念は依然として根強いものの、ワクチンや新薬の開発への期待感がそれを相殺しているようだ。先週はギリアド・サイエンシズが新型ウイルス向け治療薬「レムデシビル」の臨床試験で好結果が出たと報告したことや、きょうはファイザーとドイツのバイオNテックが共同開発している「BNT162」がFDAのファスト・トラック(優先承認審査制度)の指定を受けたとのニュースが流れている。ダウ平均は一時500ドル超上昇する場面が見られたが、終盤に入ってIT・ハイテク株中心に利益確定売りが強まり、ダウ平均も前日付近まで急速に伸び悩んだ。きょうの上げで200日線を再び上回っていたが、結局、維持できずに終えている。今週から4-6月期の決算が始まるが、きょうはペプシコが一足早く発表しており、好決算だったことも安心感に繋がっていたようだ。決算については、金融危機を凌ぐ最悪の決算と見られているが、そのことはすでに市場も織り込んでおり、企業が先行きの見通しをどう示してくるか注目されている。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は続伸。終値の前日比は、金が12.2~13.3ドル高、中心限月の8月限が12.2ドル高、銀が70.6~73.5セント高、中心限月の9月限が73.5セント高。金8月限は反発。時間外取引では、株高によるリスク選好の動きからドル安に振れたことを受けて買い優勢となった。日中取引では、ドル安が一服したことから、利食い売りなどが出て上げ一服となった。米国でコロナの感染拡大が南部と西部の州を中心に続いており、米景気の先行き不透明感からリスク回避目的の金買いが優勢となった。銀9月限は金堅調やドル安を受けて2019年9月以来の高値1981.0セントを付けたのち、ドル安一服を受けて上げ一服となった。ニューヨーク金8月限は反発。時間外取引では1802.1~1815.5ドルのレンジで推移、前日比12.8ドル高の1814.7ドルとなった。8月限は、高寄りしたのち、リスク選好のドル安を受けて堅調となった。日中取引は、ドル安を受けて1818.8ドルまで上昇した。買い一巡後は利食い売りなどが出て上げ一服となったが、押し目は買われた。ただ株高が一服すると、ドル安も一服し、戻りを売られた。中国の景気回復期待などを背景に株高に振れ、リスク選好のドル安が支援要因になった。ただ新型コロナウイルスの感染拡大で景気の先行き懸念が残り、株高が一服すると、ドル安が一服し、金も上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が反落した。WTIで期近の8月物は前週末比0.45ドル(1.1%)安の1バレル40.10ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.45~0.44ドル安。その他の限月は0.47~0.33ドル安。石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国が来月から増産を始める見通しであることが重しとなった。コロナショックを背景に始まった日量1000万バレル近い減産は来月から同770万バレルまで縮小され、年末まで維持される見通し。バルキンドOPEC事務局長は需要の回復を背景に需給の均衡に近づいているとの認識を示している。米国や欧州など西側諸国と中国の対立激化が警戒されていることも圧迫要因。ウイグル人の人権問題を巡って、米国は新疆ウイグル自治区のトップである陳全国・共産党委員会書記を含む複数の高官に対し、米国査証(ビザ)の発給制限と米国内の資産凍結を科した一方、中国政府は米共和党議員らに報復制裁を科すと発表した。欧州連合(EU)は、中国による香港国家安全法の制定に対し対抗措置を準備している。米国やインドでは新型コロナウイルスの流行悪化が収まらない。早期のワクチン開発に対する期待感はあるものの、米国では一日あたり6万人前後の感染者がみつかっている。インドでは日々の新規感染者数の伸びが加速し続けており、一巡する兆候はみられない。

シカゴコーン・大豆

コーンは大幅続落。終値の前営業日比は8.50~2.50セント安。中心限月の期近9月限は8.50セント安の328.75セント。大豆は大幅続落。終値の前営業日比は15.50セント~5.75セント安。中心限月の期近11月限は15.50セント安の875.25セント。高温乾燥と、これに伴う表土の土壌水分不足が懸念されていた米産地でこの週末に降雨となったことを受けて生育懸念が後退したことで売り優勢となった。米産地では今後も平年並の気温と降雨が予測されていることも弱材料視された。期近9月限は前週末の安値を下回る334.50セントで取引を開始したが、これがこの日の高値となり、その直後にこの日の安値となる326.75セントまで値を落とした。その後は売り修正から買い戻されて欧州の時間帯には330セント台を回復したが、米産地での降雨予測が発表されたことで高温乾燥懸念が後退するなか弱気ムードが支配的となり引けにかけて下値を探る足取りに転じた。329セント割れに抵抗を見せる動きもあったが、引けにかけて売り直されており、6月26日以来の水準で取引を終了。この日の下落で大幅高となった6月30日の上げ幅を相殺している。


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