朝刊:2020/07/16

ドル円は107円を再度割れてくる。ダウは四日連続続伸。ゴールドは小幅高。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比30銭円高・ドル安の1ドル=106円90銭~107円00銭で取引を終えた。ドル円はロンドン時間から一本調子の下げを続け、106円台に再び値を落としている。一時106.65円付近まで下落する場面もみられた。感染第2波や米中対立への懸念は根強いものの、ワクチン開発への期待と、今週から始まっている米企業決算への期待が市場のムードをサポートしているようだ。ワクチン開発については、モデルナ社が新型ウイルス向けMRNAワクチンの初期段階の臨床試験で、45名の被験者全員に抗体が確認されたと伝わったことで期待感を高めている模様。また、この日発表のゴールドマンの決算が好調だったことが、この日のムードを高めた。下値では日本の機関投資家などの買いも期待できそうだが、再び21日線を下放れており、本格的な下値模索になるか、気掛かりな展開が続いている。106.70円が1つのポイントと見られているようで、きょうもその水準を一時割り込む動きを見せた。106.70円水準を完全にブレイクするようであれば、5月、6月にサポートされた106円ちょうどの水準を視野に入れそうだ。ただ、米株がIT・ハイテク株中心に伸び悩んだことで、後半にはドル売りも一服し、106.70円水準はひとまず維持された格好となっている。ただ、107円の水準は回復できなかった。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸した。前日比227ドル51セント(0.9%)高の2万6870ドル10セントと6月10日以来ほぼ1カ月ぶりの高値で終えた。終値はナスダック総合指数が61.92高の1万0550.49、S&P500が29.04高の3226.56。序盤は大幅に続伸して始まり、寄り付き直後に400ドル超上昇する場面も見られた。ワクチン開発への期待と、取引開始前に発表されたゴールドマンの決算が良好だったことでリスク選好の雰囲気が強まった。ワクチン開発については、モデルナが新型ウイルス向けMRNAワクチンの初期段階の臨床試験で、45名の被験者全員に抗体が確認されたと伝わったことで期待感を高めている模様。一方、ゴールドマンの決算は、債券・通貨・商品(FICC)トレーディングの収入が予想を大きく上回ったことが貢献し、全体の営業収益が前年比で41%の増収となったことが好感された。感染第2波や米中対立への懸念は強まっているものの、決算への期待もあり、株式市場への投資家のリスク許容度は引き続き高いようだ。ただ一方で、決算に関しては予想自体が事前にかなり低く見積もられていた面もあるとの冷静な見方も出ており、買い一巡後はIT・ハイテク株中心に次第に上値が重くなった。しかし、ダウ平均は前日の上げで200日線を回復し、その水準から上放れる展開が見られている。この先の決算を見ながら、先月高値2万7580ドルを目指す展開になるか注目される。

NY貴金属

ニューヨーク金は期近が小反発、銀は反発。終値の前日比は、金が0.2ドル安~0.8ドル高、中心限月の8月限が0.4ドル高、銀が23.1~26.8セント高、中心限月の9月限が23.1セント高。金8月限は小反発。時間外取引ではリスク選好の動きとなるなか、欧州時間に押し目買いが入って上昇したが、ドル安一服を受けて上げ一服となった。日中取引では、新型コロナウイルスに対する懸念が残るなか、押し目を買われた。外国為替市場で主要通貨に対してドル安が進み、ドルと逆の動きになりやすい金先物には買いが入った。銀9月限はドル安一服に上値を抑えられる場面も見られたが、金堅調を受けて押し目を買われた。ニューヨーク金8月限は小反発。時間外取引では1805.9~1819.5ドルのレンジで推移、前日比6.3ドル安の1807.1ドルとなった。8月限は、安寄りしたのち、ドル安一服に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、リスク選好の動きを受けて押し目を買われたが、ドル高を受けて戻りを売られた。日中取引は、ドル高や米経済指標の改善を受けて1804.0ドルまで下落した。その後は、新型コロナウイルスに対する懸念が残るなか、押し目を買われ、1816.8ドルまで戻した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで期近の8月物は前日比0.91ドル(2.3%)高の1バレル41.20ドルで取引を終えた。一時は41.26ドルと3週間ぶりの高値を付けた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.85~0.91ドル高。その他の限月は0.20~0.84ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が減少したほか、石油製品需要が回復を続けたことが手がかりとなった。コロナショックで急激に落ち込んだ製油所稼働率は78.1%まで回復。統計開始以来の最高水準にある原油や石油製品の在庫が減少に向かうことが期待されている。石油製品需要は日量1848万バレルまで回復し、コロナショック後の最高水準を更新。今回の週報では、需要全体に占める割合はわずかだが、ジェット燃料の回復が目立った。一方、米原油生産量は日量1100万バレルで横ばい。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国によるOPECプラスは、共同閣僚監視委員会(JMMC)で予定通り来月から減産目標を日量770万バレルまで縮小することで合意したものの、供給増加分は需要の回復によって吸収される見通し。減産目標を遵守せず、5~6月に過剰生産した産油国が8~9月にかけて過剰生産分の穴埋めを行うことから、全体として供給量の増加は抑制される。米モデルナの新型コロナウイルスのワクチン開発が前進していると伝わったことも支援要因。ただ、石油の消費大国である米国やインドでは新規感染者数の拡大が続いている。米国のアリゾナ州やテキサス州、フロリダ州では日々の死亡者数も増加する傾向にある。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて小反発。終値の前営業日比は変わらず~0.75セント高。中心限月の期近12月限は0.25セント高の334.00セント。大豆は続伸。終値の前営業日比は2.00~8.25セント高。中心限月の期近11月限は5.25セント高の882.75セント。前日に続いて中国向けの大口成約が発表されたことが強気材料となった。また、ロシアの減産観測を受けて輸出需要の拡大が期待された小麦高も買いを促す要因となったが、米産地の降雨予測が重石となり、上げ幅は限られた。12月限は333.50セントで取引を開始した後のアジアの時間帯は概ね334.50セントを上値抵抗線にしての小動きとなったが、終盤に地合いを引き上げ336.25セントの高値を付けた。


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