朝刊:2020/07/17

ダウは五日ぶりの反落。ドルが買われゴールドも反落。オイルは三日ぶりに反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反落し、前日比30銭円安・ドル高の1ドル=107円20~30銭で取引を終えた。米州で感染第2波の拡大が続く中、再封鎖への懸念も出ており、市場が期待しているほど米経済は回復を見せないのではとの不安にもつながっている模様。米株式市場でダウ平均が下げ幅を拡大する中、終盤になって為替市場はリスク回避のドル買いを復活させたようだ。ドル円は前日に106円台に再び値を落したものの、本日のロンドン時間に入って買い戻しが優勢となり、107円台を回復した。特段の買い材料は見当たらないが、ショートカバーやオプション絡みの買いが入っていたようだ。106.70円水準が1つの下値ポイントとなっていたが、その水準での下値が堅かったことで、短期筋のショートカバーを誘発したのかもしれない。下値では日本の機関投資家の買い需要があるとの観測も出ている。ドル円は106円台から再び107円台のレンジ相場に戻しており、107円台前半に来ている21日線の水準も回復している。ただ、積極的に上値を試す雰囲気まではなく、107.55円付近に来ている100日線がひとまず、上値メドとして意識される。ユーロドルは1.14ドル台を回復していたが、終盤になって1.13ドル台に伸び悩んでいる。前日は1.1450ドル水準で上値を止められたが、その水準を突破できれば、1.15ドルを試す動きも期待できそうだったが、それはできていない。ただ、上向きの流れが続いている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落し、前日比135ドル39セント(0.5%)安の2万6734ドル71セントで終えた。米雇用の回復鈍化を示唆する経済指標を手掛かりとした売りが優勢だった。終値はナスダック総合指数が76.66安の1万0473.83、S&P500が10.99安の3215.57。この日発表になった中国の小売売上高が予想外の減少となったほか、取引開始前に発表された米新規失業保険申請件数が予想以上に増えていたことも圧迫している。カリフォルニアやフロリダなど感染第2波が拡大している州の申請が増えたようだ。一方、同時に発表になった6月の米小売売上高は予想以上の改善を示していた。ただ、市場では米個人消費については、新型ウイルス対策で週600ドル追加されている失業給付が今月末で期限を迎えることから、今後の行方については不透明だとの指摘も聞かれた。きょうもIT・ハイテク株中心に利益確定売りが優勢となっている。感染第2波の拡大が続いているにも関わらず、ワクチン開発への期待などで、先行きに非常に楽観的だった市場だが、カリフォルニア州では再封鎖が一部実施されるなど、経済再封鎖への不安も高まっており、決算が本格化する前にIT・ハイテク株中心にポジション調整の動きが出ているのかもしれない。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が15.5~12.7ドル安、中心限月の8月限が13.5ドル安、銀が18.8~17.7セント安、中心限月の9月限が18.8セント安。金8月限は反落。時間外取引では、米政権が中国共産党員による米国への渡航禁止を検討と伝えられ、リスク回避の動きとなったことを受けて軟調となった。日中取引では、ドル安を受けて押し目を買われたが、リスク回避の動きが再開すると、戻りを売られた。外国為替市場でドルが対主要通貨で上昇し、ドルの代替投資先とされる金には売りが優勢となった。銀9月限はリスク回避の動きや金軟調を受けて売り優勢となった。ニューヨーク金8月限は反落。時間外取引では1803.2~1816.2ドルのレンジで推移、前日比6.7ドル安の1807.1ドルとなった。8月限は、安寄りしたのち、押し目を買われたが、米政権が中国共産党員による米国への渡航禁止を検討と伝えられ、リスク回避の動きになると、戻りを売られた。日中取引は、ドル安を受けて押し目を買われ、1810.8ドルまで戻した。その後は、リスク回避の動きが再開し、戻りを売られた。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て1794.4ドルまで下落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日ぶりに反落した。WTIで、期近の8月物は前日比0.45ドル(1.1%)安の1バレル40.75ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.47~0.45ドル安。その他の限月は0.47~0.16ドル安。世界的に石油需要は回復する傾向にあり、今後数カ月間で需給が均衡すると期待されている反面、新型コロナウイルスの流行拡大が続いていることが上値を抑えた。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国によるOPECプラスが来月から減産規模を縮小することも圧迫要因。ロシアのノバク・エネルギー相は世界の石油需要は8月にかなり回復することを期待していると述べた。コロナショック前と比較して4月の需要は25%減となったが、8月には10%程度まで落ち込みが緩和すると見通している。石油の消費大国である米国やインドで新型コロナウイルスの流行は悪化を続けている。米国では1日あたりの新規感染者数が過去最高水準で高止まりしているほか、インドでは新規感染者数の伸びが加速を続けている。ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、インドの15日の新規感染者数は3万2700人と過去最多を更新した。時間外取引で8月限は軟調に推移。前日終値付近で上値が抑えられると、じりじりと水準を切り下げた。通常取引開始は下げ幅をほぼ消す場面はあったが、上値は引き続き重く、40.52ドルまで下落した。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続伸。終値の前営業日比は0.50~4.00セント高。中心限月の期近12月限は3.50セント高の337.50セント。大豆は軒並み続伸。終値の前営業日比は3.75~8.25セント高。中心限月の期近11月限は8.25セント高の891.00セント。  米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が強気な内容だったことが買いを呼ぶ要因となった。また、米国内では農家による売り渋りが見られていると伝えられており、これも強気要因になったもよう。12月限は333.75セントで取引を開始。その後は欧州の時間帯後半まで335.00~337.25セントの狭いレンジ内での高下にとどまった。シカゴの時間帯を迎えると米産地の降雨を受けた売りが見られて値を落としたものの、USDA週間純輸出成約高報告の強気な内容を手掛かりにした買いが見られて浮上し、一時は340.50セントの高値まで上昇した。大豆高も買いを支援する要因となった。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。