朝刊:2020/07/21

ゴールドは続伸。ダウは三日ぶりに反発。オイルも三日ぶりに反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前週末比25銭円安・ドル高の1ドル=107円20~30銭で取引を終えた。序盤のドル円は緩やかな戻り売りに押され、序盤は107.10円付近まで値を落とす場面もみられた。東京時間にはゴトウビの実需買いが強まり、107.50円付近まで急速に上昇。特に買い材料はなかったが、仲値に絡んでまとまった実需買いが入ったものと見られる。一方で107.50円から108円にかけては輸出企業の売りも観測され上値は重い。結局、海外時間になった107円台前半の定位置に戻す格好となっている。ドルと円が同方向に動く地合いが続いており、ドル円は小幅な値動きに終始している。感染第2波への警戒感の一方で、ワクチン開発やトランプ大統領の追加景気対策への期待感が高まる中で、方向感がないことから、投機筋も手掛けにくい状況のようだ。まとまった実需の動きに振らされる展開が続いている。ユーロドルはNY時間の序盤には1.14ドルちょうど付近まで値を落としたものの、1.14ドル台は維持された。ユーロドルは上向きの流れを続けており、1.1450ドル水準を突破できれば、1.15ドルを試す動きも期待できそうな気配となっている。きょうは復興基金に関する報道などもあり、1.1465ドル付近まで上昇したが、きょうのところは1.1450ドル水準を突破し、1.15ドルを試す気配は出ていない。ただ、底堅い推移は見られており、その可能性は高まっているようだ。その復興基金だが、総額7500億ユーロのうち返済不要の補助金は3900億ユーロとする案が提出されたと伝わった。ミシェルEU大統領が提案していた4500億ユーロには届かないものの、合意の可能性は高いと見られている。ただ、ユーロはすでにその期待を織り込んでおり、逆に実現しなかった場合の影響を受けやすいと見られている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に3営業日ぶりに反発し、前週末比8ドル92セント高の2万6680ドル87セントで終えた。終値はナスダック総合指数が263.90高の1万0767.09、S&P500が27.11高の3251.84。感染第2波への懸念は根強く、部分的封鎖措置を再度実施する地域も増える一方、トランプ大統領の追加の景気刺激策やワクチン開発への期待がそれを相殺している。ワクチン開発については、ファイザーと独バイオNテックが共同開発しているワクチンの臨床試験の最新データで良好な結果を報告したことや、オックスフォード大とアストラゼネカが抗体とT細胞で良好な反応を示したと伝わったこともムードを押し上げたようだ。今週から4-6月期決算が本格化してくる。S&P500採用企業のうち約80社が今週発表する予定。特にテスラやインテル、IBMの決算が予定されており、IT・ハイテク株の動向が注目されそうだ。4-6月期に関しては金融危機以来の最悪の結果が見込まれており、S&P500採用企業で43%の減益が見込まれている。しかし、これまで発表になっているS&P500企業の決算は77%が予想を上回った。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が6.2~7.6ドル高、中心限月の8月限が7.4ドル高、銀が42.7~43.9セント高、中心限月の9月限が42.8セント高。金8月限は続伸。時間外取引では、ユーロ安を受けて軟調となったが、欧州連合(EU)首脳会議で復興基金案の合意期待などを受けて押し目を買われた。日中取引では、ユーロの戻りが売られたが、リスク選好の動きから押し目は買われて堅調となった。新型コロナの感染拡大への懸念で、相対的に安全資産とされる金先物に買いが優勢だった。銀9月限は金堅調やリスク選好の動きを受けて一段高となった。ニューヨーク金8月限は続伸。時間外取引では1806.6~1817.0ドルのレンジで推移、前日比6.6ドル高の1816.6ドルとなった。8月限は、高寄りしたのち、ユーロ安を受けて戻りを売られたが、欧州連合(EU)首脳会議で復興基金案の合意期待などを受けて押し目を買われた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3営業日ぶりに反発した。WTIで期近の8月物は前週末比0.22ドル(0.5%)高の1バレル40.81ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.17~0.22ドル高。その他の限月は0.05~0.15ドル高。新型コロナウイルスのワクチン開発が前進していると伝わったことが相場を押し上げた。製薬大手アストラゼネカと英オックスフォード大学が共同開発しているワクチンは、初期段階の治験で有望な結果を示した。米製薬大手ファイザーと独バイオNテックが開発するワクチンにも期待感が高まった。欧州連合(EU)の首脳が協議している新型コロナ復興基金の協議がまとまり、景気回復期待が強まる見通しであることも支援要因。新型コロナ復興基金に関する協議は17日から開始されており、総額7500億ユーロに占める融資と補助金の割合を巡って対話が重ねられている。返済の必要のない補助金の規模が十分に小さくなれば、妥協案が合意に至るとみられている。石油の消費大国である米国やインドで新型コロナウイルスの流行が依然として拡大しているほか、香港市民やウイグル人の人権を巡り中国と西側諸国の対立が深まりつつあることは上値を抑えた。米政府はウイグル族の弾圧を巡って中国の11の企業や団体に対する制裁を発表している。英国は香港との犯罪人引き渡し条約を停止した。

シカゴコーン・大豆

コーンは反落。終値の前営業日比は4.75セント安~変わらず。中心限月の12月限は4.00セント安の335.75セント。大豆は続伸。終値の前営業日比は2.50~5.00セント高。中心限月の11月限は5.00セント高の900.00セント。米コーンベルトで雨が降り続いていることを受けて作柄改善見通しが強まっていることが重石となった。現在米国のコーンはシルキング~ドウと生育に最も重要な時期を迎えるなかで天候が改善している。米産地では今週も降雨が見込まれている。場中に発表された米農務省(USDA)週間輸出検証高が強気な内容だったことで買い戻す動きも見られたが、プラスサイドへの転換には至らなかった。期近12月限は339.75セントで取引を開始した直後に340セントを付けたが、これがこの日の高値となった。その後のアジアの時間帯は337.50セントを下値支持線とした小動きとなったが、欧州の時間帯に地合いが軟化。337セント割れを示現してシカゴの時間帯を迎えると急激に売り込まれて332.50セントまで値を落とした。米産地での週末の降雨が弱材料となった。


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