朝刊:2020/07/22

ゴールドは大幅続伸。ダウもしっかり。オイルも高い。ドル円は再び106円台に下落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比45銭円高・ドル安の1ドル=106円75~85銭で取引を終えた。106.70円付近が目先の下値ポイントとして意識され、その水準のブレイクを試しに行くか、注目の動きとなっている。もし、ブレイクした場合、5月、6月にサポートされた106円ちょうどの水準が視野に入りそうだ。ただ、下値では日本の機関投資家などの買いも観測されている模様。ドル売りについては、本日は市場全体のムードが改善しており、米株式市場でダウ平均が上昇し、原油も大幅高となる中で、為替市場では改めてリスク選好のドル売りが活発化している。米企業決算が良好だったことや、EUが復興基金を合意させたことで、米国の追加対策への期待感も高まっている。ムニューシン米財務長官は、追加景気対策の来週末までの合意を目指すとしており、「かなりの進展があり月内には仕上げたい」と述べていた。感染第2波や米中対立による先行き不透明感は根強いものの、投資家のリスク許容度は強さを堅持している模様。ユーロドルは買いが加速し、1.15ドル台に上昇。1.1450/60ドル水準に強い上値抵抗が観測されていたが、その水準を突破し、心理的節目である1.15ドル台を回復す動きが見られている。EUが協議難航の末、復興基金を合意させたこともロング勢に勢いを与えた模様。EU首脳がこの日合意した復興基金について市場からも、概ね支持する意見が聞かれる。2021年からの7年間の財政枠組みが整った事と、復興基金の設立での合意は画期的な出来事だと指摘。EUにおける連帯と統合を示しているとしている。

NYダウ

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで、期近の8月物は前日比1.15ドル(2.8%)高の1バレル41.96ドルで取引を終えた。前日比159ドル53セント(0.6%)高の2万6840ドル40セントで終えた。欧州連合(EU)の首脳会議が21日、新型コロナウイルスに関する復興基金案で合意した。終値は、ナスダック総合指数が86.73安の1万0680.36、S&P500が5.46高の3257.30。取引開始前までに発表になった決算を受けて市場はリスク許容度を高めたようだ。IBMやコカ・コーラが決算を発表しており、IBMは予想通りにクラウドが好調だったことや、コカ・コーラは第2四半期が最悪期であることに言及したことが好感された模様。市場は4-6月期については金融危機以来の最悪の決算を既に織り込んでおり、その状況がこの先どの程度続くかに関心を集めている。そのうえでもコカ・コーラの言及は市場に安心感を広めたようだ。EUが総額7500億ユーロの復興基金を正式に決定したが、この動きが米追加対策への期待感も高めた。ムニューシン米財務長官は、追加景気対策の来週末までの合意を目指すとしており、「かなりの進展があり月内には仕上げたい」と述べていた。ただ、前日に買い戻しを強めていたIT・ハイテク株に利益確定売りが強まっている。銀行やエネルギーなど他の産業に見直し買いが強まっており、決算発表を前にIT・ハイテク株からの資金シフトの動きも見られていた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が26.4~31.3ドル高、中心限月の8月限が26.5ドル高、銀が136.5~137.4セント高、中心限月の9月限が136.5セント高。金8月限は続伸。時間外取引では、欧州連合(EU)の復興基金案がまとまるなか、リスク選好の動きを受けて堅調となった。日中取引では、リスク選好のドル安を受けて上値を伸ばし、一代高値1844.9ドルを付けた。外国為替市場でドルが対ユーロなどで下落し、ドルの代替投資先とされ逆の値動きをしやすい金には買いが優勢となった。銀9月限は金堅調やリスク選好の動きを受けて急伸し、一代高値2171.5セントを付けた。ニューヨーク金8月限は続伸。時間外取引では1817.2~1830.0ドルのレンジで推移、前日比11.3ドル高の1828.7ドルとなった。8月限は、高寄りしたのち、欧州連合(EU)の復興基金案がまとまるなか、リスク選好の動きを受けて堅調となった。

NY原油

ニューヨーク原油は続伸。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.00~1.15ドル高。その他の限月は0.01~0.97ドル高。欧州連合(EU)が新型コロナウイルスによる経済的な被害から立ち直るための復興基金の内容で合意したほか、新型肺炎のワクチン開発が前進していると伝わっていることから、3月以来の高値をつけた。石油需要の回復期待がさらに高まっている。EU首脳は総額7500億ユーロの復興基金のうち、返済が不要な補助金を3900億ユーロとすることで合意した。当初の提案では補助金は5000億ユーロだったが、オランダ、オーストリア、デンマーク、スウェーデンが反対していた。原資は共同で債券を発行することによって調達する。EUが債務を共有する初の試みとなる。今週の米週間石油在庫統計で原油在庫が減少すると見通されていることも支援要因。米原油在庫の市場予想は前週比200万バレル減。米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫が減少すれば、2週連続の取り崩しとなる。

シカゴコーン・大豆

コーンは続落。終値の前営業日比は5.50~3.25セント安。中心限月の12月限は5.00セント安の330.75セント。大豆は反落。終値の前営業日比は7.00セント安~変わらず。中心限月の11月限は7.00セント安の893.00セント。前日のシカゴ日中取引終了後に発表された作柄報告で、作柄の低下を見込む事前予想に反し、作柄のうち良以上の割合が前週と同率とされたうえ、順調な生育進展が確認が出来たこと、さらに米産地では今週後半まで雨がちな天気が広がるとの予測が発表されたことで、作柄の改善見通しが強まったことが弱材料となった。12月限は、335セントで取引を開始した後のアジアの時間帯は332.75セントを下値支持線にするもちあいとなり、欧州の時間帯を迎えても同様の足取りを演じていたが、欧州の時間帯後半に地合いが軟化。シカゴの時間帯を迎えると軟調な足取りが本格化し引けにかけて値位置を切り下げる足取りとなった。引け前に330セントの安値を付けた後に切り返したが、終値は330.75セントで、この日の安値に近い水準だった。


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