朝刊:2020/07/27

国内休場中にゴールドは大幅続伸。ドル円は一時105円台を付ける。ダウは反落。米中関係に緊張が走る。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に続伸し、前日比70銭円高・ドル安の1ドル=106円10~20銭で取引を終えた。6月安値が106円ちょうど付近に来ていたが、その水準を割り込み、ストップを巻き込んだようだ。105.70円付近まで下落し、来週は心理的節目の105円を試す展開になるか警戒される動きが見られている。米国での感染第2波拡大に加えて、米中対立も激化してきている。きのうは米新規失業保険申請件数が予想外の増加を示し、市場にはネガティブな雰囲気が広がったが、失業給付に対する週600ドルの上乗せ措置の期限が来週に迫る中、追加対策がまだ決まっていないことも不安を呼び込んだようだ。期限切れとなった場合は、何百万もの人に影響が及ぶと見られ、米政府や議会も12月末まで延長の方針を示している。米追加対策は来週早々にも打ち出されると見られ、失業給付の上乗せも延長が決まるものと見られるが、給付規模は減額する方針で、一部からは、今回の追加対策に対して、不十分だったり、遅過ぎたりする可能性があるとの不安も聞かれる。為替市場はドル売りの流れが続いているが、これまでは市場が先行きに楽観的で、むしろ、リスク選好のドル売りだった。しかし、ここに来て、米経済の先行き不安による素直なドル売りに変化しそうな気配も見せており、ドル円は下値警戒感を強めているのかもしれない。ユーロドルは買いが続いており、1.16ドル台半ばまで上げ幅を広げた。前日は1.1620ドル付近で上値を止められていたが、その水準を上抜く動き。過熱感は高まっているものの、上値追いが続いているようだ。

NYダウ

米株式相場は続落した。ダウ工業株30種平均は前日比182ドル44セント(0.7%)安の2万6469ドル89セントで終えた。終値はナスダック総合指数が98.24安の1万0363.18、S&P500が20.03安の3215.63。前日は利益確定売りが強まったが、その流れがきょうも続いたようだ。感染第2波の拡大が続く中で米国の1日の死亡者数が1100人を超えるなど不安感を強めている。また、米中対立も激化しており、米政府がヒューストンの中国領事館の閉鎖命令に対抗して、中国政府は四川省成都市にある米総領事館を閉鎖を通知した。前日は米新規失業保険申請件数が予想外の増加に転じたことで不透明感が強まったが、失業給付に対する週600ドルの上乗せ措置の期限が来週に迫る中、追加対策がまだ決まっていないことも不安を呼び込んでいるようだ。米政府や議会も12月末まで延長の方針を示している。米追加対策は来週早々にも打ち出されると見られ、失業給付の上乗せも延長が決まるものと見られるが、給付規模は減額する方針で、一部からは、今回の追加対策が不十分だったり、遅過ぎたりする可能性があるとの不安も聞かれる。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸、銀は続落。終値の前日比は、金が7.5~10.5ドル高、中心限月の8月限が7.5ドル高、銀が13.8~12.2セント安、中心限月の9月限が13.8セント安。金8月限は続伸。時間外取引は米中の対立などを受けて押し目を買われて堅調となった。日中取引では、ドル安を受けて堅調となり、一代高値1904.6ドルを付けた。米国で低金利が長引くとの観測が広がり、金利がつかない金の相対的な価値を高め、資金流入を促した面もあった。銀9月限は利食い売りなどが出て軟調となったが、日中取引ではドル安を受けて下げ一服となった。ニューヨーク金8月限は続伸。時間外取引では1880.5~1896.7ドルのレンジで推移、前日比2.6ドル高の1892.6ドルとなった。8月限は、安寄りしたのち、米中の対立などを受けて地合いを引き締めた。日中取引は、ドル安を受けて時間外取引の高値を突破した。テクニカル要因の買いが入り、一代高値1904.6ドルを付けた。中国が成都市にある米国の総領事館の閉鎖を通知したと発表し、米中の対立に対する懸念が高まったことや、ドル安が支援要因になった。これまでリスク選好のドル安となっていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で労働市場の先行きに対する懸念が出ており、株安がドル安を促している。ニューヨーク銀9月限は、時間外取引で2258.0~2298.5セントのレンジで推移し、前日比18.8セント安の2280.0セントとなった。9月限は、安寄りしたのち、利食い売りなどが出て軟調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の9月物は前日比0.22ドル(0.5%)高の1バレル41.29ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.22~0.24ドル高。その他の限月は0.27~0.69ドル高。米中の対立や株安を受けて軟調となったが、ドル安を背景とした押し目買いが入って下げ一服となった。一方、米国のリグ稼働数が増加したことから戻りを売られる場面も見られ、方向性を模索する動きとなった。中国が成都市にある米国の総領事館の閉鎖を通知したと発表し、米中の対立に対する懸念が高まり、株安に振れたことが圧迫要因になった。ただ欧米の購買担当者景気指数(PMI)速報値が上昇しており、景気回復期待が強いことが原油の下支えとなった。ただ日中取引では、米国のリグ稼働数が増加したことが上値を抑える要因になった。9月限は時間外取引で40.72ドルで押し目を買われて下げ一服となった。通常取引では、41.67ドルまで上昇したのち、戻りを売られ、40.66ドルまで下落した。ただドル安などが下支えとなって下げ一服となった。

シカゴコーン・大豆

コーンはまちまち。期近2限月は反落。終値の前営業日比は1.75セント安~1.00セント高。中心限月の12月限は0.50セント安の335.00セント。大豆は期近の主要限月が反落。終値の前営業日比は2.00セント安~1.50セント高。中心限月の11月限は0.75セント安の899.25セント。前日同様、USDA発表の週間純輸出成約高の前週からの急増が好感されながらも、米産地では降雨が続いており作柄の改善が見込まれることに加え、米中間の緊張高まりに対する警戒感が重石となった。また、大豆安も上値抑制要因。12月限は、335.75セントで取引を開始した後に337.50セントを付けたが、これがこの日の高値となった。アジアの時間帯後半から欧州の時間帯にかけては335.75~337セントの固定されたレンジ内で高下した後に買われて高値に顔合わせしたが、その後軟化。米産地の降雨予測が重石となった。


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