朝刊:2020/07/28

ゴールドは大幅続伸。ダウは三日ぶりに反発。オイルは続伸。

NY為替

きょうもNY為替市場はドル安が続き、ドル円も下値模索が続いた。一時105円台前半まで下落し、大きな心理的節目である105円をうかがう動きが見られた。105円ちょうど付近には日本の機関投資家やオプション絡みの買いが相当程度観測されており、買い圧力も強そうだ。ただ、試す展開は続いている。これまではリスク選好のドル売りだったが、ここに来て、米景気の先行き不安による素直なドル売りへの変化の気配も見られる。米国内では感染第2波の拡大が一向に収束の気配を見せない中で、再封鎖などへの警戒感も高まっている。新型ウイルス感染による世界の死者数の約4分の1が米国に集まっており、市場が期待しているほどの早期回復は見込めないのではとの不安も出ているようだ。米中対立もエスカレートの動きを見せる中で、為替市場はドル売りを活発化させている。ドル円は107円台での膠着相場を続けていたが、先週の米新規失業保険申請件数の発表以降、ネガティブな雰囲気が強まり、急速に売りが強まった。それに伴って、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIも売られ過ぎの水準である30に急速に低下している。ただ、先週前半までは小幅にもみ合っていた分、上昇した日の値幅が小さく、先週の後半以降から急速に値幅を伴った下げを見せたことから、計算上、RSIは急低下した面もありそうだ。素直に過熱感を示しているかは未知数の部分もある。ユーロドルは買いが強まり、きょうは1.1780ドル近辺まで一時上昇。米国での感染第2波の拡大が一向に収束を見せない中で、欧州はまだその傾向が見られず、欧州と米国での景気回復のスピートの差がユーロドルを押し上げている面があるのかもしれない。

NYダウ

米株式相場は3営業日ぶりに反発した。ダウ工業株30種平均は前週末比114ドル88セント(0.4%)高の2万6584ドル77セントで終えた。終値はナスダック総合指数が173.09高の1万0536.27、S&P500が23.78高の3239.41。感染第2波の拡大や米中対立の激化などで、米経済の先行き不安も高まっているものの、ワクチン開発や米追加対策、FRBの金融政策などへの期待が下値をサポートしているようだ。きょうはIT・ハイテク株が買い戻しが目立った。今週は決算がピークを迎えるが、S&P500企業のうち189社が発表を予定している。その中でもアップルやアマゾン、フェイスブックなど主力のIT・ハイテク株も発表を控えており期待感が出ているのかもしれない。一方、ボーイングやキャタピラーといった産業や、エクソンモービルなどのエネルギー株の発表も予定されている。そちらは警戒感が出ている可能性もありそうだ。今週はFOMCが予定されており、具体的な政策変更はないものと見られるが、感染第2波の拡大が顕著になっており、FRBもフォワードガイダンス強化の姿勢を打ち出している中で、これまで以上に慎重姿勢を強調してくるとの見方も出ており、投資家心理をサポートしている模様。

NY貴金属

ニューヨーク金は大幅続伸、銀は急反発。終値の前日比は、金が30.2~33.7ドル高、中心限月の12月限が30.2ドル高、銀が165.1~168.6セント高、中心限月の9月限が165.1セント高。金12月限は大幅続伸。時間外取引はドル安や米中の対立激化などを受けて堅調となり、一代高値1971.3ドルを付けた。日中取引では、押し目を買われる場面も見られたが、ドル安一服などを受けて上げ一服となった。2011年9月以来、9年ぶりに過去最高値を更新した。コロナまん延で世界経済の正常化が遅れるとの懸念から、相対的に安全資産とされる金に買いが集まった。銀9月限はドル安や金急伸を受けて一段高となり、一代高値2482.0セントを付けた。ニューヨーク金12月限は続伸。時間外取引では1926.8~1971.3ドルのレンジで推移、前日比39.5ドル高の1964.7ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、ドル安や米中の対立激化などを受けて堅調となり、一代高値1971.3ドルを付けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで、期近の9月物は前週末比0.31ドル(0.8%)高の1バレル41.60ドルで取引を終えた。終値の前営業日比は期近2限月が0.31~0.35ドル高。その他の限月は0.34~0.40ドル高。米中摩擦の激化や新型コロナウィルスの感染ま深刻化が圧迫材料となる一方、さらなるドル安進展が支援材料となり、強弱感が交錯したが、米国の時間帯後半にはドル安の方がクローズアップされて、安値から大きく切り返してこの日の高値を付けた。その後も上げ幅を維持した。9月限は、アジアの時間帯~欧州の時間帯前半の時間外取引では、41.00~41.30ドルをコアレンジとしたもみ合いとなった。欧州の時間帯後半にいったん上昇して、41.70ドル台を付けたあと、米国の時間帯前半にかけて急落して、この日の安値となる40.48ドルを付けた。その後はの安値からV字型の切り返しとなり、41.82ドルまで急伸してこの日の高値を付けた。その後は41.60ドル台のもみ合いとなっている。さらにドル安が進展する展開となり、ドルインデックスは一時93.48まで下落して、2018年5月以来の安値を付けた。また、この日ユーロは1.1780ドル、ポンドは1.2900ドル、ドル円は105.110円まで、ドル安に振れる場面があった。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続落。終値の前営業日比は1.25セント安~1.00セント高。中心限月の12月限は0.50セント安の334.50セント。大豆は期近の主要限月が反発。終値の前営業日比は変わらず~3.75セント高。中心限月の11月限は0.50セント安の899.75セント。米コーンベルトではこの週末に降雨が発生したほか、今週も気温は上昇傾向ながらも雨がちな天気が続くと予想されていることが重石となった。また、米農務省(USDA)発表の輸出検証高の弱気な内容、小麦の大幅反落も弱気材料視された。なお、この日は取引終了後に作柄報告の発表を控えていたこともあり、12月限は4セントと限られたレンジ内での高下にとどまった。期近12月限は333.50セントで取引を開始した後のアジアの時間帯は334.25セントを上値抵抗線にしての高下となった後、欧州の時間帯に強含み336.50セントの高値まで上昇した。ただ、米産地の降雨および降雨予測を受け次第に軟化。シカゴの時間帯に入り、332.50セントの安値まで下落した後は、ドル安傾向を受けて買い戻されたものの、終盤は333.50~334.50セントと固定されたレンジ内での高下にとどまり、この水準のまま引けを迎えた。


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