朝刊:2020/07/29

ゴールドは力強く続伸。ドル円は一時104円台も。ダウは反落し、オイルも反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日続伸した。前日比30銭円高・ドル安の1ドル=105円00~10銭で取引を終えた。105円ちょうど付近には実需やオプション絡みの買いも観測され105円台に戻しているものの、上値は依然として重く、積極的にリバウンドを試す動きは見られていない。感染第2波の拡大で米景気の先行き不安が強まっており、米経済は期待ほど早く回復しないのではとの見方が強まりつつある。そのような中で為替市場は素直にドル売りの反応を見せており、ドル円は下値模索が続いている状況。きょうからFOMCが始まっているが、FRBが緊急貸出プログラムを3ヵ月延長し12月31日までとする措置を発表した。明日は結果が発表されるが、全体的な政策変更はないものと見られる。ただ、フォワードガイダンス強化が言われる中で、パウエルFRB議長の会見は慎重姿勢を強調する内容となる可能性もありそうだ。金利市場ではマイナス金利を織り込む動きが続いており、ドルを圧迫している面もあるのかもしれない。ここ数日の下げで過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは売られ過ぎを示す30を下回って来ているが、もう一段の下げ余地がまだ残っているとの指摘も聞かれる。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比205ドル安の2万6379ドルで終えた。終値はナスダック総合指数が134.17安の1万0402.09、S&P500が20.97安の3218.44。感染第2波の拡大が一向に収束を見せない中で、米景気の先行き不安が強まっており、米経済は期待ほど早く回復しないのではとの見方も出ている。そのような中で決算発表が本格化している株式市場はポジション調整の動きが出ているようだ。米追加対策への懸念も出ている模様。きのう米議会共和党は1兆ドル規模の追加経済対策案を提示した。今月末に期限を迎える失業保険の給付額上乗せ措置を減額したうえで延長することなどを盛り込んだ。現行の週600ドルから9月までは週200ドルに減らし、10月以降は給付額を失業前の給与の70%とする。ただ、民主党や共和党の一部からは減額に強く反発しており調整は難航している。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が8.0~13.7ドル高、中心限月の12月限が8.5ドル高、銀が21.2~18.9セント安、中心限月の9月限が20.1セント安。金が全限月、銀は期近から期中にかけて一代高値を時間外取引で更新した。金12月限は続伸。時間外取引は序盤に買い優勢となり、2000ドルの高値をつけた。しかし高値警戒感や、ドル小反発から売り優勢となり、一転して修正安となり、1920ドル台まで急落。取引の中心である8月物は前日比13.6ドル(0.7%)高の1トロイオンス1944.6ドルで終えた。米消費者の景況感悪化でリスク回避の金買いが強まった。米金融緩和策が長期化するとの観測も相場を支えた。日中取引開始後は米中関係の悪化、新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず、景気に対する先行き不安や、7月の米消費者信頼感が予想以上に低下し、ドル安となったことから買いが先行し、1970ドル台での取引となった。後半から終盤にかけても利食い売りを吸収し、堅調に推移した。銀9月限は時間外取引では買い過剰感から大幅安となったが、安値を離れ、23ドル台後半で推移。日中取引開始後は金の反転、ドル高が支援材料となったが、先週からの暴騰で高値警戒感が強く、中盤から利食い売り先行ムードとなった。

NY原油

NYMEXでWTIの期近9月物は前日比0.56ドル(1.3%)安の1バレル41.04ドルで終えた。追加の米経済対策の与野党合意が遅れるとの見方が広がった。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.56~0.52ドル安。その他の限月は0.48~0.11ドル安。米国の追加景気刺激策の協議が難航していることが重しとなった。コロナショックを和らげるために導入された失業保険の割増給付が今月で終了となるため、来月以降の消費の落ち込みが懸念されている。コロナショック後、米経済には回復に向かう兆候はあるものの、雇用市場は傷んだままとなっている。コンファレンスボードが発表した7月の米消費者信頼感指数は92.6となり、前回改定値の98.3から低下した。米国の消費者心理は依然として弱い。米国も含め世界的に新型コロナウイルスの流行が収まっていないことも懸念要因。米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長はこのところ感染が悪化したフロリダ州やカリフォルニア州では流行のピークに近づいているとの認識を示したが、警戒感は根強い。香港や新疆ウイグル自治区の人権問題をめぐり、中国と西側諸国の対立が深まっていることも上値を抑えた。米中の衝突は大使館の閉鎖にまで発展しており、次の動きが警戒されている

シカゴコーン・大豆

コーンは続落。終値の前営業日比は5.00~2.75セント安。中心限月の12月限は4.50セント安の330.00セント。大豆は期近の主要限月が反落。終値の前営業日比は12.25~6.75セント安。中心限月の11月限は12.25セント安の887.50セント。前日のシカゴ日中取引終了後に発表された米農務省(USDA)の作柄報告で良以上の割合が引き上げられたことが弱材料となった。また、米産地では今週も後半まで降雨が続くと予想されており、これに伴いさらに作柄が改善すると同時に高水準のイールドが実現される可能性が高まった、との見方が売りを支援するなか、一時は6月29日以来の安値まで値を落としたが、330セント台は回復した。12月限は、332.25セントで取引を開始した後に332.50セントを付けたが、これがこの日の高値となった。その後は331.00セント、330.50セントが下値支持線として意識されながらも段階的に値位置を切り下げる足取りを展開。

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