朝刊:2020/07/30

FOMC発表あるも特段サプライズなし。ダウは反発。ゴールドは続伸。オイルは反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は5日続伸し、前日比20銭円高・ドル安の1ドル=104円85~95銭で取引を終えた。一時104.80円近辺まで下落する場面も見られ下値模索が続いている。下値では月末絡みの実需買いも観測され、105円台に押し戻す動きも見られたものの、依然として上値は重い。ドル売りについては、米国での感染第2波の拡大が続いており、1日の死亡者数も過去最多に増加する中で、米経済は期待ほど早期に回復しないのではとの先行き不安が強まっている。FRBの緩和政策も想定上に長期化することも予想され、市場ではマイナス金利を織り込む動きも出ている状況。一方、欧州の感染第2波はいまのところ、米国ほどの悪化は見せておらず、これまで米国のほうが早期に回復すると見ていた向きも、見通しの修正を迫られているのかもしれない。また、米10年債利回りは0.6%を割り込んでいるが、期待インフレを考慮した実質利回りはマイナス圏で推移していることもドルを圧迫しているとの指摘も聞かれる。米中対立もエスカレートしており、しばらくドル円は上値の重い展開が続くとの見方が増えつつあるようだ。午後になってFOMCの結果が発表され、声明は前回の内容をほぼ踏襲し、「ウイルスは著しいリスクもたらす」と指摘した。パウエルFRB議長の会見でも、必要ならなば追加緩和の可能性を示し、大方の期待通りに慎重姿勢は見せたものの、ウイルス感染や財政の動向次第といった雰囲気も滲ませており、期待ほど追加緩和の可能性を強調していない印象も出たのかもしれない。最初はドル売りの反応が見られたものの、急速にドルの買い戻しがみられた。ただ、ドル安の流れに変化はない。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発した。前日比160ドル29セント(0.6%)高の2万6539ドル57セントで終えた。終値はナスダック総合指数が140.85高の1万0542.95、S&P500が40.00高の3258.44。IT・ハイテク株の買いが続いており、全体の上げを先導した。決算発表が本格化しているが、取引開始前までに発表になった決算は強弱まちまち。ただ、AMDの決算が好調だったことがIT・ハイテク株の買いをけん引している。AMDは4-6月期決算(第2四半期)を発表し、通期売上高見通しを約32%増に上方修正している。収益性の高いサーバー用チップでライバルのインテルからシェアを奪いつつあることを示唆した。インテルは軟調。決算については、S&P500社のうち163社が発表を終えており、そのうち約79%が予想を上回る利益を発表した。パンデミックで予想自体がかなり低く見積もられていたこともあり、過去4四半期の平均よりも高い。午後にFOMCの結果が発表され、ダウ平均は伸び悩む場面もみられた。声明は前回の内容をほぼ踏襲し、「ウイルスは著しいリスクもたらす」と指摘した。パウエルFRB議長の会見でも、必要ならなば追加緩和の可能性を示し、大方の期待通りに慎重姿勢は見せているものの、ウイルス感染や財政の動向次第といった雰囲気も滲ませており、期待ほど追加緩和の可能性を強調していない印象も出たのかもしれない。ただ、一時的な動きに留まり、ダウ平均は引けにかけて上げ幅を広げている。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸、銀は反発。終値の前日比は、金が8.8~12.8ドル高、中心限月の12月限が12.8ドル高、銀が変わらず~6.6セント高、中心限月の9月限が2.1セント高。金12月限は続伸。時間外取引は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてドル安となるなか、堅調に推移した。日中取引では、ドル安を受けて買い優勢となったが、米FOMC後はドル安一服を受けて上げ一服となった。低金利状態が長期化するとの見方が広がり、金先物は時間外取引で1トロイオンス1974.90ドルと過去最高値を更新する場面があった。銀9月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。ニューヨーク金12月限は続伸。時間外取引では1963.1~1977.0ドルのレンジで推移、前日比7.1ドル高の1971.0ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてドル安となるなか、堅調に推移した。日中取引は、利食い売りなどが出て1955.7ドルまで下落したが、ドル安を受けて押し目は買われた。時間外取引の高値を突破すると、1998.4ドルまで上昇した。ただ米連邦公開市場委員会(FOMC)後はドル安一服を受けて上げ一服となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてドル安に振れたことが支援要因となった。ただ米FOMCではゼロ金利維持と予想の範囲内となったことから、発表後はドルが買い戻されて上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の9月物は前日比0.23ドル(0.6%)高の1バレル41.27ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.23~0.26ドル高。その他の限月は0.17~0.30ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が大幅に減少したほか、石油需要は一段と回復するなど米国の需給は一段と引き締まったが、夏季休暇シーズンとあって売買は低迷しており、上値は伸びなかった。EIA週報で製油所稼働率は79.5%まで上昇し、コロナショック後の回復が継続。原油消費量は着実に上向いている。石油製品需要は日量1909万4000バレルまで一段と増加した。原油在庫は5億2596万9000バレルまで減少し、4月以来の低水準となった。原油生産量は日量1110万バレルと前週から横ばいだったが、6月12日終了週に同1050万バレルまで減少した後は減産が一巡している。米国で新型コロナウイルスの流行が引き続き悪化していることや、米国を中心とした西側諸国と中国の対立の先行きが見えないことも上値を抑えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)は現行の金融緩和策を継続することで合意しており、手がかりにはなっていない。

シカゴコーン・大豆

コーンは続落。終値の前営業日比は4.50セント安~0.25セント高。中心限月の12月限は3.75セント安の326.25セント。大豆は期近の主要限月が続落。終値の前営業日比は5.25セント安~3.75セント高。中心限月の11月限は2.25セント安の885.25セント。米産地で穏やかで大豆、コーンの生育に適した天気が広がっていることが弱材料となった。米産地では今週後半まで雨がちな天気が続く見通しで、気温も概ね平年並を保つと予測されており、これを受けて高イールドが実現されるとの見方が強まっていることも弱材料となり、6月下旬以来、約1か月振りの安値まで値を落とした。週間エタノール生産量は増加していたが、在庫も増加したため市場の反応は乏しかった。12月限は330セントで取引を終えた後は欧州の時間帯後半までは330セント割れに対する抵抗を見せるなか、1.50セントの狭いレンジ内での高下となったが、欧州の時間帯後半に軟化した。


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