朝刊:2020/08/04

ゴールドの上昇は小休止。ダウは続伸。オイルも続伸。ドル円はドル買い優勢で一時は106円台半ばまでも。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続落し、前週末比05銭円安・ドル高の1ドル=105円90銭~106円00銭で取引を終えた。東京時間に実需買いから一旦106.40円付近まで上昇したものの、その後は戻り売りに押され、105.60円近辺まで押し戻されていた。しかし、NY時間に入って再び買い戻しが強まり、東京時間の高値付近まで上昇する場面も見られた。ただ、後半にはその動きも一服している。先週末に米商品先物協会(CFTC)が発表したIMM投機筋の建玉報告から算出した金額ベースのドルの売り越しは242.7億ドルと2011年8月以来の水準まで増加している。感染第2波が依然として収束を見せず、夏休みシーズン入りということもあり、週末の米雇用統計を前にポジション調整が一斉に入っている可能性もありそうだ。先月はドルインデックスが4%下落するなどドル安に過熱感も見られていたことから、あくまで短期的な調整と見ている向きが多い。ドル円についても、流れが変化したとの見方も少ない中で、106.50円水準から上の抵抗も強いようだ。米追加支援策も先週失効した失業給付の上乗せ措置で共和党と民主党の対立が続いており成立はなお難航している。共和党は国民の労働意欲が落ちるとして週200ドルの上乗せへの縮小を主張しているが、民主党は従来通りの週600ドルを求めている。一方、1200ドルの再給付については一致しているようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前週末比236ドル08セント(0.9%)高の2万6664ドル40セントで終えた。終値はナスダック総合指数が157.52高の1万0902.80、S&P500が23.49高の3294.61。追加支援策も先週で失効した失業給付の上乗せ措置で共和党と民主党が対立しており、成立は難航している。そのような中でも米株式市場は楽観的なようだ。4-6月期の決算発表は中盤に差しかかっているが、事前予想がかなり低く見積もられていた分、予想を上回る企業が相次いでいる。予想を上回った企業の割合は8割を超え、過去最多の水準となっており、ひとまず安心感につながっている模様。感染第2波の拡大が一服したこともフォローとなっているようだ。また、マイクロソフトが、人気動画アプリTIKTOKの買収交渉を一旦中断と伝わっていたが、買収に向けて再び動き出したことも市場のムードを高めた模様。トランプ大統領がTIKTOKを使用禁止にするとの考えを示したことでマイクロソフトが交渉中断を決断したようだが、週末にマイクロソフト側とトランプ大統領が協議し、マイクロソフトは再び買収交渉に乗り出すとしている。交渉は数週間のうちに迅速に進み、9月15日までに完了する見通しだという。大統領は9月15日までに売却が成立しなければ、TIKTOKの米国での営業を停止するとしている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が0.4~3.2ドル高、中心限月の12月限が0.4ドル高、銀が16.4~20.1セント高、中心限月の9月限が20.1セント高。金12月限は続伸。時間外取引では、米失業給付上乗せの失効を受けて一代高値2009.5ドルを付けたのち、ドル高を受けて上げ一服となった。日中取引では、米ISM製造業景気指数の上昇が圧迫要因となったが、米経済の先行き懸念を受けて押し目は買われた。買い一巡後は利益確定や持ち高調整の売りも出た。外国為替市場で主要通貨に対するドル売りが一服し、ドルの代替投資先とされる金の売りを誘った。銀9月限は金堅調につれ高となったのち、ドル高を受けて上げ一服となった。ニューヨーク金12月限は続伸。時間外取引では1982.0~2009.5ドルのレンジで推移、前日比0.6ドル高の1986.5ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、一代高値2009.5ドルを付けたのち、ドル高を受けて上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで期近の9月物は前日比0.74ドル(1.8%)高の1バレル41.01ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.74ドル高。その他の限月は0.77~0.94ドル高。世界的に新型コロナウイルスの流行は続いているなかでも、各国の企業景況感が上向いていることが相場を押し上げた。7月のドイツやユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)確報値は上方修正され、ユーロ圏の製造業PMIは51.8まで回復した。景気判断の分岐点である50を上回っている。米ISM製造業景気指数は54.2まで上昇し、景気拡大を示す水準で改善を続けた。ただ、世界的に石油需要は回復を続けているものの、コロナショックで積み上がった過剰在庫が取り崩されるのか不透明。石油の消費大国である米国やインドでは新型コロナウイルスの流行が収まっていない。4-6月期に大きく縮小した世界経済が7-9月期以降にどれだけ立ち直るのか見通せない。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続伸。終値の前営業日比は0.25セント安~2.00セント高。中心限月の12月限は1.50セント高の328.50セント。大豆は続伸。終値の前営業日比は変わらず~4.00セント高。中心限月の11月限は3.75セント高の896.25セント。これまでの下落の後で安値拾いの買いが見られたほか、大豆市場の堅調な足取りが買いを支援した。ただ、ロシアの供給増加見通しを受けて小麦が軟調となったほか、米産地での順調な生育見通しが重石となったため、上げ幅は限られた。この日、12月限はわずか3セントのレンジ内での高下にとどまった。326セントで取引を開始した後に値を切り上げながらもアジア、欧州の時間帯、そしてシカゴの時間帯も一時的に329セントに達する場面も見られたが、概ね328セントが上値抵抗線となった。


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