朝刊:2020/08/05

ゴールドは終値でも2000ドル突破で大幅続伸。ダウも続伸。オイルは期近は続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反発し、前日比25銭円高・ドル安の1ドル=105円65~75銭で取引を終えた。原油や金といった商品相場が上昇しているほか、TIKTOKを巡って米中対立がエスカレートを見せる中でも米株が底堅く推移しており、従来のリスク選好のドル売りが出ているのかもしれない。米国債利回りが低下していることもドル売りを誘発しているようだ。ドル円は106.20円付近まで上昇していたものの、NY時間に入って戻り売りが強まり、ストップを巻き込んで105円台に下落。米中対立については、人気動画アプリ「TIKTOK」を巡り、トランプ大統領が9月15日までにTIKTOKの米事業を売却するよう要請しており、それができなければ、営業停止にするとしている。マイクロソフトが買収交渉に乗り出しているが、中国政府はマイクロソフトによる買収を受け入れず、売却を余儀なくされた場合は米国に対して対抗措置を取る可能性があると伝わっていた。また、米追加経済対策を巡って米議会での与野党の協議がなお難航している。ただ、市場の反応は比較的落ち着いており、法案の進展を待っている状況のようだ。前日は21日線に接近する場面もみられたものの、上抜けることなく伸び悩んでいる。本日の21日線は106.50円付近に来ているが、根強いドル安期待の中で、その水準での上値抵抗は強いようだ。ユーロドルは買い戻しが強まり、1.18ドル付近まで戻している。ただ、調整の流れは続いており、NY時間の朝方には一時1.1720ドル付近に下落し、調整の雰囲気は続いている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比164ドル07セント(0.6%)高の2万6828ドル47セントで終えた。前日比は、ナスダック総合指数が38.37高の1万0941.17、S&P500が11.90高の3306.51。人気動画アプリ「TIKTOK」を巡り米中が対立しており懸念となっている模様。トランプ大統領が9月15日までにTIKTOKの米事業を売却するよう要請しており、それができなければ、営業停止にするとしている。マイクロソフトが買収交渉に乗り出しているが、中国政府はマイクロソフトによる買収を受け入れず、売却を余儀なくされた場合は米国に対して対抗措置を取る可能性があると伝わっている。これを受けマイクロソフトは反落したものの、全体には懸念は広がっていない。下値では根強い買いも引き続き見られ、株価は底堅い動きが続いている。また、追加経済対策を巡って米議会での与野党の協議がなお難航しているが、市場の反応は比較的落ち着いており、法案の進展を待っている状況のようだ。原油が上昇しておりエネルギー株が堅調。一方、銀行株や薬品株が下落している。IT・ハイテク株はまちまち。半導体などハイテク株は買われているものの、IT株に利益確定売りが出ている

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は大幅続伸。終値の前日比は、金が33.8~35.2ドル高、中心限月の12月限が34.7ドル高、銀が158.6~163.7セント高、中心限月の9月限が161.1セント高。金は全限月が一代高値を更新。銀は期先限月が一代高値を更新したが、期近の取組高の多い主要限月は一代高値を更新していない。外国為替市場ではドルの先安観が強まっており、ドルの代替投資先とされる金に資金が向かった面もある。金12月限は大幅続伸。時間外取引では、ドルが堅調に推移が圧迫要因ながらも小高く推移。日中取引では、世界的な新型コロナウイルス感染拡大に加え、人気動画アプリ「TIKTOK」を巡り、米中が対立が強まり、上げ幅を拡大した。レバノンの首都ベイルートで大規模な爆破があったことで中東リスクの高まりも金の安全資産としての側面からの買いを加速させる要因となった。中盤から終盤の取引ではドルの弱含みとなったことが追い風となり、上げ幅を拡大。金融面からは米10年債の利回りが0.50%台前半に低下したことが支援材料となった。米経済の先行き不安から、買い意欲は衰えず、ほぼ右肩上がりの展開となり、2000ドルの大台を回復。さらに2030ドル台に乗せ、高値更新の動きが続いた。銀9月限は時間外取引では高値警戒感から利食い売りもあり、小反落。日中取引開始後は金が上伸し、上値追いになったことに追随し、地合いを引き締めた。2600セント(26ドル)超えとなった後も利食い売りを吸収し、26ドル台を維持して引けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が3日続伸し、WTIで期近の9月物は前日比0.69ドル(1.7%)高の1バレル41.70ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.60~0.69ドル高。その他の限月は0.03ドル安~0.53ドル高。トランプ米政権と民主党で主張に隔たりはあるが、追加景気刺激策についての協議が前進することが期待されている。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は協議に進展がみられると語った。ただ、ペロシ米下院議長は週内の合意は難しいとの認識を示している。今週の米週間石油在庫統計で原油在庫が減少すると見通されていることも支援要因。米原油在庫の市場予想は前週比350万バレル減。需要が回復を続けるなかで製油所稼働率が一段と回復し、原油在庫の取り崩しが鮮明となることが期待されている。米国で新型コロナウイルスの新規感染者数の伸びが鈍化する傾向にあることも相場を支えた。米ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、3日の新規感染者数は4万5400人まで減少し、7月16日の7万7300人からピークアウトしている。感染拡大をけん引していたカリフォルニア州やフロリダ州、テキサス州で流行が抑制されつつある。ただ、この3つの州で一日あたりの死者数は引き続き拡大傾向にある。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反落。終値の前営業日比は9.25セント安~0.50セント高。中心限月の12月限は8.25セント安の320.25セント。大豆は大幅反落。終値の前営業日比は14.50~4.25セント安。中心限月の11月限は14.50セント安の881.75セント。米農務省(USDA)発表の作柄報告で前週に続いて良以上の割合が72%を保つ中、順調に生育が進行していることが確認されたうえ、米産地では今後も低温降雨の天気が広がるなか、順調な生育が続くと予想されることが弱材料となった。11月限は一代の安値を更新した後に買い戻されたが、終値ベースでも一代の安値での終了となった。12月限は、327.25セントで取引を開始した後に値位置を切り下げながらも、欧州の時間帯を終えるまでは、概ね326セントを下値支持線にする足取りだった。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。